日本の戦闘機はとても精密で性能がよかった。
だがそれゆえ、設計書は複雑で、専門の技師でも作るのに時間がかかり、
かつ、操縦者の熟練度も必要だった。
ゆえに量産が難しく、熟練操縦士も次々と戦死し、日本は かの大戦で負けた。
つまり日本は、緻密な設計、正確な製造、高度な運用・・・ミスを一片も許さない文化なのである。
それに対し、米国は、簡易な設計ゆえ、誰でも製造できて、誰でも運用できる・・・つまり、ミスがあってもリカバリーできる文化だったのである。
現代の日本でも同じように、鋭利な刃物のように、1つのミスも許さぬ気概を貫き通し、精密かつ正確な文化を築いてきたのだが、
再び世界の経済戦争の中で負けが濃くなってきている。
物作りを自慢してきた日本だが、今やコストが高すぎるので、ほとんどの精密機械の製造拠点は海外に移転していしまっている。
ゆえに若手も育たず、どんどん空洞化してきているのが現状である。
このまま空洞化が進むと頭でっかちなだけで、実際には何も出来ない日本ができあがるであろう。
そうならないために、ミスがあっても皆で協力し合ってリカバリーできるような仕事の仕方や、教育、家事・育児、その他色々な人と一緒に作業する場合全てにおいて、変革していかなければならないと、私は考える。
※ただ、壊れにくく、正確な製品は作り続けないと、隣国と同等扱いになってしまうので、注意が必要だ。