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遠い未来に想いを馳せて

進化論と確率論を通して世の中を深くえぐってみる独り言ブログ
なお進化とは成長することではなく淘汰されることと考える

日本の戦闘機はとても精密で性能がよかった。

だがそれゆえ、設計書は複雑で、専門の技師でも作るのに時間がかかり、

かつ、操縦者の熟練度も必要だった。

 

ゆえに量産が難しく、熟練操縦士も次々と戦死し、日本は かの大戦で負けた。

 

つまり日本は、緻密な設計、正確な製造、高度な運用・・・ミスを一片も許さない文化なのである。

 

それに対し、米国は、簡易な設計ゆえ、誰でも製造できて、誰でも運用できる・・・つまり、ミスがあってもリカバリーできる文化だったのである。

 

 

現代の日本でも同じように、鋭利な刃物のように、1つのミスも許さぬ気概を貫き通し、精密かつ正確な文化を築いてきたのだが、

再び世界の経済戦争の中で負けが濃くなってきている。

 

物作りを自慢してきた日本だが、今やコストが高すぎるので、ほとんどの精密機械の製造拠点は海外に移転していしまっている。

ゆえに若手も育たず、どんどん空洞化してきているのが現状である。

 

このまま空洞化が進むと頭でっかちなだけで、実際には何も出来ない日本ができあがるであろう。

 

そうならないために、ミスがあっても皆で協力し合ってリカバリーできるような仕事の仕方や、教育、家事・育児、その他色々な人と一緒に作業する場合全てにおいて、変革していかなければならないと、私は考える。

 

※ただ、壊れにくく、正確な製品は作り続けないと、隣国と同等扱いになってしまうので、注意が必要だ。

夫婦共働きの家庭では、よく旦那さんのことを

「家事とか育児とか手伝ってくれて、いい旦那さんですね」

と言われることが多いと思う。

 

しかしこれは間違いだ。

夫婦で仕事と家事・育児を分担しているのだから、

「手伝ってくれて偉い」

ではなく

「分担していて当たり前」

なのだ。

 

ただ問題なのは、本来仕事と家事・育児は a:b の割合でなければいけないところ

 

仕事:家事・育児= a+α:b-α

 

つまり仕事に偏り気味な夫婦が多いことである。

 

仕事があるからと家庭料理もままならず

仕事があるからと子供を保育所に追いやり

仕事があるからと鍵っ子として育て

 

そして

 

仕事があるからと子供の問題に向き合わない・・・

 

そんな親が増えてしまったら家庭だけでなく、国が、人類がおかしくなってしまうのではないだろうか・・・

 

これもまた人類の進化の過程なのだろうか。

 

出来の悪い親は、出来の悪い子を育てて消滅する。

ちゃんとした親は、ちゃんとした子を育てて未来へつなげる。

 

私は後者の生きかたを、皆にして欲しいと願う。

学校内のいじめと、国家間の戦争は本質的には同じと考える。

 

・強者が正義を振りかざし弱者から搾取する

・弱者をいたぶることで強者の力をアピールする

・周辺の者は強者に従うことで安心と満足を得られる

・正義に酔っている間は、弱者の痛みが分からない

 

そして、

 

弱者の痛みを初めて理解した後にならないと悔やむことは無い。