- TV放送していたのを見ました。
- 博士の愛した数式
《ストーリー》
不慮の事故で、80分しか記憶が続くかなくなった天才数学者の博士。
そこに深津絵里演じる家政婦 杏子が派遣される。
身の回りの世話をしつつ、博士の数学を愛する姿勢や、考え方に共感を覚え、博士と過ごす時間がとても大切なものになっていく。
そのうち、杏子の子供も博士のお宅にお邪魔するようになり、3人での楽しい時間が続く。
博士は数字を愛し、その数字と対話するときは誰にも邪魔をされたくない。
人間と接して、会話に困ったときはなにかしら数字の話からコミュニケーションをとる。
そんな流れで杏子の子供につけたあだ名はルート。
博士は二人に数式の美しさ、きらきらと輝く世界を教わり、次第にそれを理解していく・・・・・・。
そんな√が大人になった役を吉岡秀隆が演じる。
博士は自分が80分しか記憶が持たないことすら記憶できない。
パニックに陥ることが少ないよう、大切なことはメモを取り、上着に貼り付ける。
派遣された当日から杏子と博士は同じ会話を続ける。
「君の靴のサイズは何センチかね?」
「・・・・・・・・24です。」
「ほぉ。24かね。潔い数字だ。4の階乗だ。」
どんなに同じことを話されても、決して「その話は聞きました」といわないことを誓った杏子と√。
そのうち、母屋の未亡人と博士の間に何があったかが徐々に明らかになっていく。
《キャスト&スタッフ》
寺尾 あきら
深津 絵里
齋藤 隆成
吉岡 秀隆
浅岡 ルリ子
監督:小泉さとし
原作:小川洋子
《背景》
原作は本屋さんが選ぶ第1回本屋大賞、第55回読売文学賞を受賞。
《感想》
全体を通して、ゆったりと自然に囲まれた世界観にとても癒されます。
そして、本屋さんが選ぶ大賞に受賞されただけあって、きれいな表現が次々と出てきます。
数学というものを通して、学べることは決して役に立つことばかりではない。
実際に目に見えないものを心で感じ、目に見えるものをその見えないもので測る。
実際に私自身も数学がとても好きだったので、この言葉を聞いた時、自分の中ですとんとこの言葉が落ちました。
博士は80分しか記憶がもたないことを理解できていない。
その心に傷がつかないように・・・・。
人が人を傷つけない原点のような気がしました。
本当に全体を通して、きれいな映画でした。
この後、博士・杏子・√と母屋の義姉がどのようになったのかは気になるところですが、むしろそこはないほうがこの映画の美しさは保たれるのかもしれません。
公式HP:http://www.hakase-movie.com/