MacBookのクラムシエルモードとは

MacBookに外付けディスプレイを接続して外付けディスプレイのみに表示させる手段として、「クラムシェル(Clamshell)モード」があります。

「クラムシェルモード」は、内蔵ディスプレイを閉じた状態で使用するため、ノートPCをディスクトップPCのように使用する形態となります。

Appleサポートへのリンク

 

「クラムシェル」は、「貝殻」の意味ですが、「iBook G3」のデザインが貝に似ていたことから「クラムシェル」と呼ばれるようになりました。

 

  クラムシェルモードの利用と課題

MacBookPro(Retina,15-inch,Mid2014)を使用していますが、自宅では高解像度ディスプレイ(4Kディスプレイ)を接続し、4Kディスプレイのみでの作業環境を構成しました。

 

しかし、「クラムシェルモード」は、内蔵ディスプレイを閉じて使用する為、放熱に不安がありました。

 

該当モデルは、ビデオコントローラーに、Intel Lris ProとNVIDIA GeForce GT 750Mが組み込まれ、負荷により動作を切り替えます。特に、GeForce GT 750Mで動作した場合の温度上昇が気になりました。

 

  オープンクラムシェルモード

熱対策として、内蔵ディスプレイを閉じないで「クラムシェルモード」を実現する「オープンクラムシェルモード」があります。

これは、システムに対して、内蔵ディスプレイが閉じていると見せかける方法です。

 

「オープンクラムシェルモード」の方法は、Webを検索すると沢山検出されますが、そこでは、マグネットを使用方法が紹介されています。

 

しかし、マグネットを当てる位置にスピーカーがある為、影響が心配されましたが、その一方、内蔵ディスプレイ側に本当にマグネットが組み込まれているのかが疑問だったので、鉄を近ずけて見たところ、マグネットらしき感覚がありませんでした。

そこで、マグネットの代わりに鉄板を当てたところ、外付けディスプレイのみの表示に切り替わりました。

クラムシェル

MacBookPro(Retina,15-inch,Mid2014)以外でも同様かについては確認出来ていませんが、マグネットに不安がある場合は、鉄やステンレスなどで試してみてください。

 

  BootcampでWindows10を使用する場合

 

BootcampでWindows10を使用する場合も、「オープンクラムシェルモード」は有効ですが、ディスプレイの設定で、外部ディスプレイのみの表示が出来ます。

Windows10では、複数のディスプレイを接続した場合、

  • 表示画面を複製する
  • 表示画面を拡張する
  • 1のみに表示する
  • 2のみに表示する

が選択できるので、「2のみに表示する」を設定することで、「オープンクラムシェルモード」に関係なく、外部ディスプレイのみに表示されます。

クラムシエル

 

MacBookProでのディスプレイの設定は、

  • 表示画面を複製する
  • 表示画面を拡張する

となります。Windowsのように外部ディスプレイのみの表示が設定できれば、「オープンクラムシェルモード」のようなイレギュラー使いかたをしなくて済むのにと思います。

■ 表示画面を複製する

 クラムシェル

■ 表示画面を拡張する

 クラムシェル

 

  熱対策(失敗事例)

ファンクションキーと内蔵ディスプレイの間の温度上昇が高い(雰囲気温度に対して10℃程度上昇)のでヒートシンクを設置してみましたが、実際に温度を測定してみると、かえって2℃程上昇してしまった為、削除しました。

ファンなどの空気を対流させる対策はしなかった事が原因かもしれません。

ただ、熱対策が無くても、夏場のピーク時(室温約36℃)で特に問題はありませんでした。

クラムシェル