皆さんお疲れさまです
光陽オートセンターのざっきーです⇩
☝︎俺ね。勇者ヨシヒコ山田孝之さんありがとう。
本日は、過去に自分がやってきた修理のひとつを紹介いたします
いつもアホな事ばっかり書いている
ので、ちゃんとしたことも書かないとね。
ええと、何にしようか迷いますが。
コイツから行こうか。
レクサス病ですね。特に古いLS。
またそのエンジン。
ヒートエクスチェンジャーという部分の修理になります。
自分は過去にこれを2回やりましたが、まぁ手間と時間がかかる。
知ってる人は知ってると思いますが、いろんなクルマ屋さんのブログやYouTubeでも言われていますが、
一度やったら2度とやりたくないと思ってしまう修理になります。
そのくせよくある故障。
入庫状況としては、
「冷却水が減るが、どこから漏れているのかわからない」
「暖房が出ない(ただし風は出る)」
「クルマを止めていたら冷却水が地面に溜まっていた」
といった状況が多いです。あと当然オーバーヒートね。
このヒートエクスチェンジャー、何なのかというと。
V型エンジンのバンク熱を利用して暖房を効かせようというものです。
そもそもV型エンジンとはその名の通りエンジンを前から見たらVの字になっているエンジンです。
直列エンジンと比べると、
重心が低くできる
長さも短くできる
なめらかなエンジンフィーリングになる
という利点があります。
Vの字の左右それぞれのシリンダーの事をバンクとよびますが、その谷間に熱がこもるんですね。
エンジンとしては熱を早く逃がしたい。その熱を暖房に使えば一石二鳥!という画期的な考え方をさせたのが、ヒートエクスチェンジャー部になります。
ただし弊害もあります。
熱がこもる部分なだけに、ガスケットやパッキンなどのゴムシール部品の劣化が早いというものです。
でまぁそれを修理するのが整備士なんですけど。
なにしろ手間がかかる。
カバーめくってカプラー片っ端から外してハーネスめくって邪魔なもん外して。
おまけに熱にさらされているのでカプラーがどんどん割れていく。
とどめといわんばかりに最後の部品がなかなか入らない。
挙げ句の果てにはちゃんと直ったかどうかが全部完成させて暖機運転をしないとわからない。
当然少しの水漏れでもあれば最初からやり直し。
整備士泣かせな作業です。
(レクサスに勤める知人も「やりたくない」と言っていたほど)
なので当然高額修理になります。
また、外国車でもこのシステムは多く取り入れられています。
ランドローバーなどは鬼畜でマジやりたないとは言わないでおく。
ちょっと前置きが長くなりましたが重要な事なのでね。
まずはリフトアップしてアンダーカバー外します。
その時点で、ミッション前方エンジン後方の上のあたり部分から漏れているがよく見えない、という段階で確定と言えます。
整備士なら「終わった…」と言いたくなる。
血が出てますねぇ。
このLSはミッション故障の載せ替え時にたまたま見つけました。
では、さっき言った「作業のめんどくさい部分」です。
カプラー割れる、いろいろめくる、いろいろ外す
⇩外し始めたところ。
⇩ヒートエクスチェンジャー外す前。ここまでバラして初めて漏れている場所が見える。
⇩ヒートエクスチェンジャー外したところ。
⇩これがヒートエクスチェンジャー(名前ややこしいけど要するにただのフタ)
⇩ここで折り返し。
写真載せようと思うとキリがないくらいの数になります。
1人でやると早くても2日かかります
また、作業中に壊れる部品も数多くあるので見積もり通りにはいきません。
乗り換えを検討するレベルの修理にはなりますが、目安としては高くても15万までかなと。
うまくいけばその半額。
それくらい作業途中のリスクが大きいのです。
その辺を踏まえていただき、レクサスで心当たりのあるお客様、ご相談ください
安心車検の光陽オートセンターメカニック・ざっきーでした!