毎年この時期は

米国映画アカデミー賞の発表の季節

今年は

クリストファー・ノーラン監督

「オッペンハイマー」

の最優秀作品賞受賞が期待されますニコニコ

原子爆弾の開発者を描く作品ということもあり

世界唯一の原爆被災国の日本では

公開されない可能性もありましたが

3月中の公開を予定とのことです

 

戦争関連の作品で思い出すのは

宮崎駿監督の

「風立ちぬ」

 

日本アニメーションを代表するスタジオ

スタジオジブリが戦時中に開発された

戦闘機(零戦)誕生を描くという物語

公開当時、一部、戦争賛辞映画のようにレビューされていた方もおられ、

戦争に対する日本人の意識が垣間見れたように感じられたのが

私の印象でした

 

 

タイトルにある

「暴力に対抗する暴力」は

映画:「PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE」の作中で登場するセリフ

 

思い出すのは2022年のアカデミーショーでの

ウィル・スミス氏の暴力事件

 

司会者のクリス・ロック氏が

スミス氏の妻の容姿をジョークでいじることに

スミス氏本人は激昂

壇上でのロック氏への平手打ち

放送禁止用語の連発と

会場は凍り付いていた印象でした

 

日本のメディアも取り上げ、その行為の正当性、

本人に対する同情も多くあったように覚えています

 

私自身もスミス氏の

家族を侮辱されたことへの報復を行うことの

正当性を支持していました

 

その根底にある意識が

「暴力に対抗する暴力」の正当化でした

 

しかしながら、本国アメリカでは暴力・暴言に対する世間の目は厳しく

日本のように擁護する人は少なかったようで、

 

結果、スミス氏はアカデミー協会を脱退

今後のショーレースへの参加が出来ない立場へまで追いやられました

 

「メンインブラック」「アイアムレジェンド」「アラジン」の主演で

自身の映画人生にも影響を与えてくれた存在、

世界的人気俳優でありながらも

一時の感情的な行いで立場を追われるまで

状況が悪くなったのは

「暴力に対抗する暴力」が

許されなかったから

 

 

この一連の騒動には

雑賀教授の

「正義も真実」もなかったのだと思い

事象は多面的であり

上から見なければ理解できないこともあると、

 

同じ人間である以上互いを理解する上で

対話が必要なのだと、

 

日本とアメリカの暴力に対する根本的な意識の違いを知ることが出来たように思いました

私の推しニコニコ凝視