やあ、ざわえもんです。今回はユーモアのメリットについて⑦の続きです。もう終わったと思ったでしょ😏 まだ終わっちゃいねぇんだよぉぉぉ!はい、という事でw 先ず、アイデンティティとパーソナリティを混同している方が多くいるのですが、アイデンティティとは自分が何者であるかという自己定義を模した言葉であり、パーソナリティは個性や性格の事を指しています。そしてこの2つの特性についてですが、アイデンティティの方がパーソナリティよりも人間に対して遥かに強力な影響力があるとされており、順番で言いますと、アイデンティティによって行動が決められ、それが時の流れと共にパーソナリティになります。つまり、自分はポジティブな人間であるという自己定義がアイデンティティであり、自分はポジティブな人間だから友達を沢山作ろう等という行動に変化し、友達を沢山作る事で協調性やコミュニケーション能力等が高くなり、パーソナリティーに繋がるという事です。まぁ要はアイデンティティ及び自己同一性は、自分の本当の性格であるとは限らないと言える訳です。まぁこのアイデンティティの概念を提唱したとされているのが、20世紀のアメリカの発達心理学者であるエリク・エリクソン氏なのですが、エリクソン氏は1950年に心理社会的発達理論という概念を発表した上で、人間は8つの発達段階にカテゴライズされるという事を主張しています。その8つは以下の通りです。

人間の8つの発達段階↓
乳児期(0〜1歳半)
幼児前期(1歳半~4歳)
幼児後期(4歳~6歳)
学童期(6歳~12歳)
青年期(12歳~20歳)
成人期(20〜40歳)
壮年期(40〜65歳)
老年期(65歳〜)

そしてこれら8つの段階にそれぞれの心理的課題が存在しており、これらは発達課題と呼ばれています。この発達課題を段階毎にリストアップしたのが以下の通りです。

乳児期(0〜1歳半)↓
基本的信頼感の獲得

幼児前期(1歳半~4歳)↓
自律性の獲得

幼児後期(4歳~6歳)↓
積極性の獲得

学童期(6歳~12歳)↓
勤勉性の獲得

青年期(12歳~20歳)↓
自己同一性の獲得
(アイデンティティ、心理的モラトリアム)

成人期(20〜40歳)↓
親密性及び人間関係の獲得

壮年期(40〜65歳)↓
次世代育成能力の獲得
(ジェネラティビティー)

老年期(65歳〜)↓
自己統合の獲得
(今までの人生に満足していると感じる、死への受容)

※矢印の先が発達課題を指しています。

皆さんも等しく年齢という物を持っているかと思いますが、皆さんはこれらの発達課題を達成出来ていると自負していますか? もし達成していないとお考えであれば、皆さんの年齢にあった発達課題の達成に尽力するのが良いかもしれません。また、心理学者のダン・マカダムズ氏はナラティブ・アイデンティティという概念を主張をしており、ナラティブ・アイデンティティとは、個人の中で再構築した過去と現在と想像した未来の自分を組み合わせ、自らが語る物語の事を指しており、通常のアイデンティティであれば過去と現在だけに着目し、マインドセットやパーソナリティは永遠に固定されたものだと思い込む一方で、未来の自分の姿を想像する事に集中する事が出来れば、自身のナラティブ・アイデンティティを書き換える事が出来る様になります。それに伴って未来の自分と現在の自分との差違を謙虚にありのまま認める事が重要となります。つまり自分の過去と現在と想像した未来のナラティブ・アイデンティティを少し見つめ直すだけでもマインド・セットは変化するという事です。例えば大きな失敗をしたとしてもまた1つ成長出来たと再評価するとかねw また、リーダーシップ専門家のダナ・ビルキー・アシェル氏によりますと、「学ぶ事を辞めれば人々を率いる事は出来ず、新たな洞察を得て真の成長を遂げたいと思っても、周囲の皆を失望させたくないという不安に襲われた途端に、新しい情報を取り入れたり処理したりする事が出来なくなってしまうが、笑いこそがこの状況の唯一の打開策である。」、こうアシェル氏も述べている通り、取り敢えず困ったら笑ってくださいw また、皆さんも心辺りがあるかと思いますが、ユーモアというのは拡散力が高いという事が知られ、ユーモアは塩の様なものであるという言葉もある通り、ユーモアはほんの少し使うだけでも大きな効果があるとされています。また2018年のギャラップ社の調査では、ユーモアがあり親しみやすい上司がいる従業員は、そうでない従業員と比べて仕事に対する満足度や熱意を表すワーク・エンゲージメント率が約30%も高いという結果になっており、プライベートな事を気楽に話せる上司がいる従業員は、仕事以外の事を気楽に話せない従業員と比べてワーク・エンゲージメント率が約7倍も高いと報告されています。また、皆さんの中にも上司の役職に就いている方がいるかと思いますが、もし部下との関係を良好にしたい場合は、自虐的なユーモアを適度に使用するのが効果的とされています。以前にも申し上げた様に、自虐的なジョーク等の効果は地位や権力と比例する傾向にあるとされており、例えるのであれば社長やインフルエンサー等の権力が高い人ほど自虐的なユーモアは効果が高いとされているという事です。また、コレット・ホプション氏、ジュリアン・バーリング氏、ニック・ターナー氏らの研究によりますと、自虐的なジョークを言う上司の方が信頼度とリーダーシップに関する能力が部下達から高く評価されていたという結果になっています。加えて、総資産から借金を引いた純資産が5億円以上の人達は超富裕層と呼ばれ、富裕層は純資産が1億円~5億円、準富裕層は純資産が5000万円~1億円とされる中で、10億ドル以上の資産を保有する人は海外でビリオネアと呼ばれており、日本円では円安や円高によっても異なりますが、ビリオネアとは大体1000億円~1300億円以上の資産を保有している人達の事を指しており、2022年の長者番付一位は自動車メーカーのテスラやペイパル等の最高経営責任者である53歳のイーロン・マスク氏で約2160億ドル、そして二位が、ネット通販サイトのアマゾンの創業者兼アメリカ合衆国の実業家である59歳のジェフベゾス氏で約1710億ドル、そして3位が、フランスのファッションブランドであるルイ・ヴィトンやクリスチャン・ディオール、また宝飾品ブランドのティファニー等の会長兼最高経営責任者を務めるフランスの実業家である74歳のベルナール・アルノー氏で約1580億ドル、そして4位がアメリカ合衆国のワシントン州に本社を置くソフトウェアを開発及び販売する会社であるマイクロソフト社の共同創業者である68歳のビル・ゲイツ氏で約1290億ドル、そして世界三大投資家であるハンガリー出身の投資家であり中央ヨーロッパ大学の最高経営責任者である93歳のジョージ・ソロス氏、アメリカの投資企業であるロジャーズ・ホールディングス社の会長である81歳のジム・ロジャーズ氏、そしてアメリカのネブラスカ州に本社を置く株会社のバークシャー・ハサウェイ社の最高経営責任者である93歳のウォーレンバフェット氏が5位で約1180億ドルとされています。ちなみにウォーレン・バフェット氏の右腕と呼ばれていたバークシャー・ハサウェイ社の副会長であるチャーリー・マンガー氏はカリフォルニア州の病院で2023年11月28日に99歳で亡くなられています。マンガー氏が安らかな眠りに就かれますようお祈りしております。そんな投資の神様とされるウォーレン・バフェット氏は自虐的なジョークを多用する事でも知られており、アメリカ合衆国の経済雑誌であるフォーブス誌は、バフェット氏のユーモアセンスを密かなる驚異と比喩した事でも有名であり、他にもバフェット氏は、人生で接種したカロリーの四分の一はコカ・コーラであると言ったり、アメリカの元ツイッターの最高経営責任者であるディック・コストロ氏も、控えめな態度を取るのは他者からの好感を得やすいだけでなく、リーダーとして成功する為に極めて重要であると主張している様に、ユーモアだけでなく謙虚な姿勢も人生においては重要である事が汲み取れますよねw また、カナダの人材コンサルタント会社である「O.C.タナー」が、20万人の上司と従業員を対象にした10年間の調査によりますと、離職者の79%が自身を正当に評価されない事が離職及び転職の主な理由であると回答しており、人間は褒められるのが好きな生物なのですが、お世辞だと一度気付くと脳の警戒レーダーが作動してしまうので、皆さんも誰かの知能や才能を褒めるのではなく、相手の努力を褒めましょう。例えば美男美女にハンサムや美人と褒めるのではなく、内面や努力を褒める方が良いという事です。まぁ結局最初は容姿が一番の印象を決めるんですけどねw 残酷だよなぁ!? また、ネイル・リーマン・ウィーレンブロック氏とジョゼフ・アレン氏が352人の従業員から構成される54のチームを対象とした実験では、1時間それぞれのチーム会議を録画した結果、ユーモアセンスを持つ傾向にあるチームほど機能的なコミュニケーションの他にもプライベートなコミュニケーションが円滑な傾向にあり、問題解決能力やチームの業績も良好であったと報告されています。また、ユーモアに関してはサプライズが組み込まれている方が効果的であるとされており、今から面白い事を言ってやるぞ、グヘヘ等の意図が周囲の人々に伝わるとジョークに対するハードルが上がってしまい、その結果爆発四散しますので、面白い事を言おうとするのではなく、その場の状況に合わせた意外性のあるジョークを言う方が良いという事です。まぁ別に僕は笑いのエキスパートではありませんが、世間一般の学説では意外性を持たせた適切なユーモアの方が効果的であるとされていますw ちなみに海外のユーチューブのカイロプラクティックという骨を鳴らす整体に関する動画で、施術者が女性の首を120°位思い切り上向きに曲げていて、ユーチューブのコメント欄で殺人未遂と言われまくってたのを見て腹筋が壊れるほど笑いましたw あれマジで見て欲しいわw まぁ話を戻しましてw 加えてですね、ユーモアを活用したい場合はイエスアンドテクニックというものがありまして、相手が何を言おうと先ずは同意から入り、プラスアルファで話を続けるとスムーズで面白い会話が出来る傾向にあり、アメリカ合衆国シカゴに拠点を置く即興コメディ劇団であるセカンド・シティの取締役副社長であるケリー・レオナルド氏の、「なぜ一流の経営者は即興コメディを学ぶのか?」、こちらのレオナルド氏の著作においても、陽気なカルチャーを築く為の確実な方法は同僚やチームの陽気なジャーク等にイエスアンドで応じる事だと述べています。加えてユーモアのあるコミュニティの形成を促進させてくれる人間のタイプは3種類あるとされており、その3種類というのが、①扇動者タイプ、②カルチャー・キャリアタイプ、③秘宝タイプであり、先ず扇動者タイプとは、人の行動を焚き付ける様に扇動する掟破りのスターターであり、カルチャー・キャリアタイプとは、天性のリーダー気質であり組織の中でも特筆したユーモアセンスを持つ者であり、秘宝タイプとは、勤勉かつ目立つ事を好まないが全体的な能力が高く、意外なところでユーモアセンスを発揮するミステリアスな人を指しています。皆さんはどれですかw 僕は多分秘宝タイプですねw 自分の能力が高いとはあんまり思いませんがw まぁちょっと今日はこの辺でw 次回は組織にユーモアを取り入れる方法についてからご説明します。ご視聴イヤイライケレw

参考文献↓
ユーモアは最強の武器である
著者 ジェニファー・アーカー氏
   ナオミ・バグドナス氏

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