やぁ、ざわえもんです。今回も新たにエルゴノミクスについてというタイトルで投稿していきたいと思います。先ずアメリカでは、毎年何百万人ものオフィスワーカーが身体的な健康被害を抱えていると報告されており、デスクワークによる弊害を侮ってはいけません。実際にアメリカ国内の治療に関する医療費は最高でも毎年約500億ドルに上ると報告されており、身体的な健康リスクが最も高いのは年間7万ドル以上の収入を得ているデスクワーカーであるという論文もあり、基本的に座る時間は少なければ少ないほど良いという事がこのデータからも伺い知れると思います。また、別の論文ではアメリカ人の半数以上は医師の診療が必要なほどの筋骨格系の問題があると指摘されており、オフィスワーカーの3人に1人は腰痛持ちであり、他にも現在の人口が約3億4000~5000万人とされるアメリカ人の内の約5500万人は慢性疲労があると報告され、約4500万人が腰痛を抱えており、約4500万人の労働者が緊張型頭痛及び手根管症候群に悩まされていると報告されています。つまり2022年の国内総生産の総額が約26兆1900億ドルで世界1位であり、一人当たりの国内総生産額が約7万8420ドルとされる大国アメリカ人の5~6人の内の1人は何らかの身体的な問題を抱えているという事にもなります。また、日本や中東や北米等の人々の約30%以上が最低でも年に1回は反復性緊張外傷を発症しているとされており、コンピューター作業をしているデスクワーカー等が何らかの身体的及び精神的問題を抱えている割合が増加傾向にあるという報告もされており、高校生を対象にした大規模な調査では、約85%がコンピューター作業をした後に肩や背中や手首や首等に緊張や痛みの症状が出たという論文もあり、別の論文ではソーシャルメディアやドラマやアニメ等を過剰に見る人達ほど鬱病の発症リスクが上がるという結果になっており、やはり他人との比較や座りすぎによる運動量の低下等が影響していると推測されています。加えて、過去20年間に渡って世界中の研究チームが身体と心と魂と環境が全体的に調和の取れた状態になる為のホリスティックヘルスや、働きやすい職場や生活しやすい環境を作る為に役立つ実践的な科学技術に関するエルゴノミクス等の、テクノロジーと人間の関係性についての研究が行われています。例えばある実験では、医師や理学療法士や研究者等が筋肉の緊張状態等を測定する為に小さなセンサーを様々な筋肉上の皮膚に貼り付ける筋電計装置を被験者達に使用し、被験者達が働き方改革を行う前と行った後で筋肉の反応を比較し、1秒毎にコンピューターの画面上で視覚的に筋肉の緊張状態が確認出来る様にした上で、筋肉が使われていない時の筋肉の緊張状態のレベルを0としたところ、筋肉の緊張状態が長くなるに連れて何らかの症状が発生しやすくなったという結果になっており、被験者達の中にいるデスクワーカーの殆どは1日の殆どを慢性的な軽度の緊張状態で過ごしているという事が報告されており、キーボードのタイピング等のデータ入力の作業をしているデスクワーカーほど、浅くて速い呼吸になる傾向にあるという事が報告されています。つまりデジタル機器等を使いすぎると慢性的に呼吸が浅くなり、パフォーマンスの低下があると推測されているという事です。またデスクワーカーに限らず多くの就労者は、オフィス内での人間関係や仕事への不安やプレッシャー等による精神的疲労が溜まると、それに付随して筋肉の緊張レベルが上がり、疲労や炎症や痛みや外傷といったリスクが軒並み上がったという結果になっており、厄介な事に殆どの就労者は緊張が外傷の原因であるという事実を把握していないという事です。怖いお!? ちなみに筋肉の過度な緊張状態というのは、瞬発的な力を発揮する為に必要な速筋と持久力を発揮する為に必要な遅筋の発達具合によって異なり、同じ運動量でも筋肉の外傷を発症する人としない人がいるのは筋肉量に差がある為です。まぁ当然ですよねw また小休憩をしない人ほど身体的な外傷に繋がりやすいというデータもあり、寝れる時寝ときや。そしてここでコンピューター作業をする上での注意点を5つご紹介します。先ず1つ目が、デジタル機器周辺の環境をアップグレードするだけでは不充分である。そして2つ目が、人間は痛みを感じるまで筋肉が緊張している事に気付けない。そして3つ目が、そもそも座るという行為自体が喫煙するのに匹敵する位の健康リスクがある。そして4つ目が、身体の緊張には副作用がある。そして最後の5つ目が精神的なストレスも筋外傷の原因の内の1つである。まぁそれぞれ順を追って説明させて頂きますが、先ず1つ目のデジタル機器周辺の環境をアップグレードするだけでは不充分であるという事に関してですが、デスクワーカーの身体の直接的及び間接的な外傷や痛みを対象とした研究によりますと、職場のデスク環境を改善するだけでは不充分であり、筋外傷の状態も殆ど改善されなかったという結果になっていますので注意しましょう。そして二つ目の、人間は痛みを感じるまで筋肉が緊張している事に気付けないという事に関してですが、ある実験で就労者は、「今は自分の身体に力は入っていない」、こう回答した就労者が多かったのにも関わらず、筋電計装置でモニターした際には筋肉の緊張状態のレベルが高い傾向にあるという結果になっており、身体的な痛みや疲労を感じていないからと言って身体が悲鳴を上げていない証拠にはなりませんので注意しましょう。そしてお次の3つ目である、そもそも座るという行為自体が喫煙するのに匹敵する位の健康リスクがあるという事に関してですが、人は1時間座ると平均で寿命が約22分縮まるとされており、6万人以上の日本人を平均7.7年間追跡した調査の結果では1日8時間以上座っている人は、3時間未満の人と比べて、死亡リスクが1.2倍になり、日中の座位時間が2時間増える毎に死亡リスクが15%増加し、生活習慣病の罹患者を対象とした研究では、脂質異常症が18%、高血圧が20%、2型糖尿病が27%死亡リスクが座り過ぎにより増加したと報告されています。加えてオーストラリア国内で行われた研究によりますと、1日11時間以上座っている人は、4時間未満の人より死亡リスクが40%高まると報告されており、米国・国立がん研究所栄養疫学部の研究では、座ったままの状態が7時間以上の人は、1時間未満の人に比べて総死亡リスクが47%、冠動脈疾患の死亡リスクが2倍多いと報告されています。その原因としては、基本的に下半身の筋肉は全身の70%以上の比率を占めており、座ると下半身の筋肉を使わなくなり血流が滞る事で、脳機能や身体機能等の代謝機能が低下し、全体的な健康リスクが高まるとされています。まぁ本当は立って仕事をしたり定期的に運動するのが効果的なのですが、座りながらする作業が多く求められる現代社会において立ちながら作業するのは難しいと思われますので、座りながら足に思い切り5~10秒以上定期的に力を入れるだけでも高い効果が期待出来ますので皆さんもお試しください。そしてお次の4つ目の身体の緊張には副作用があるという事に関してですが、人間は運動量が低下すると身体に緊張が蓄積する傾向にあり、最終的には筋肉や神経等にも悪影響を与え、不眠症や疲労や慢性痛等も併発させてしまいますので、デスクワーカーの方は座りすぎが引き起こす運動量の低下による緊張レベルの上昇にご注意ください。そして最後の5つ目である精神的なストレスも筋外傷の原因の1つであるという事に関してですが、ある研究によりますと、コールセンターで上司に通話内容を監視されているワーカーと監視されていないワーカーを比べた実験では、上司に通話内容を監視されているワーカーの方が筋肉の緊張レベルが増す傾向にあり、健康リスクも同様に上昇するという事が確認されており、ストレスや緊張が上昇するのに比例して、背中や首や肩等の反復性緊張外傷のリスクが上がるという事も確認されています。これらの事から健康被害というのは外因性と内因性のストレスも影響を与えるという事が皆さんにも分かるかと思いますが、病院に通院する四大理由が疲労、緊張型頭痛、腰痛、反復性緊張外傷とされており、米国立ヒトゲノム研究所の前身である米国立ヒトゲノム研究センターは、米国及び諸外国の科学者達とタッグを組み、1990年にヒトゲノム計画を開始したとされており、ヒトゲノムに含まれる約26000個もの遺伝子から約30億個の塩基対を、1990年10月1日~2003年4月14日の約13年間で全て解読したという事で有名ですが、それによって過去50万年の間に人間の遺伝子は殆ど変化していないという事が示唆されており、19世紀のイギリスの数学者であり、コンピューターの父とも呼称されているチャールズ・バベッジ氏は、1822年に世界で初めて解析機関と呼ばれるプログラムする事が可能なコンピューターを開発したとされており、他にも同じくコンピューターの父と呼ばれる20世紀のイギリスの計算機科学者であるアラン・チューリング氏が、現代コンピューターであるノイマン型コンピューターの礎とされるチューリング・マシンを用いて、第二次世界大戦でドイツ軍が使用していた暗号機のエニグマを解読した事で、連合軍の勝利の大きな一助となったり、人間の平均知能指数が100とされるのに対して300の知能指数があるとされており、7ヶ国語を流暢に話せたとされている20世紀のアメリカの数学者であるジョン・フォン・ノイマン氏は、53年の生涯で様々な学問に関する高度な論文を約150個発表したとされており、入力装置、出力装置、記憶装置、制御装置、演算装置の五大要素で構成された現代コンピューターの殆どがノイマン型コンピューターであるとされており、ノイマン氏は現代コンピューターの父ともされています。また、情報理論の父と呼ばれた20世紀のアメリカの電気工学者であるクロード・シャノン氏は、1948年に情報をビット等の数字で表す為の情報理論に関する論文の発表や、1949年にアナログをデジタルにする為の基本に関する論文を発表したりと、チューリング氏やノイマン氏と共にコンピューターの基礎を作った人物であると知られています。また、20世紀のアメリカの計算機科学者であるヴィントン・グレイ・サーフ氏は1974年11月に発表したインターネット・プロトコル・スイートと呼ばれる現代のインターネットの通信方式の基礎を発表した人物として知られ、サーフ氏はインターネットの父と呼ばれていますし、グーグル、ネットフィリックス、ユーチューブ、インスタグラムといった幅広いサイトやホームページとなるワールド・ワイド・ウェブのシステムを開発したイギリスの計算機科学者であるティム・バーナーズ・リー氏は、ウェブの父と呼ばれています。しかしこれら全てのコンピューターに関する技術革新が起こったのは精々数百年前からであり、人間が約50万年間遺伝子が殆ど変化していないという事を鑑みると、この急激な科学革命に人体が適応出来るかと言えば頷くのは難しいと思います。また、地平線を見渡しながら天敵を察知したり食料を発見する為に周囲を見渡しながら動いていた古代人と比較すると、現代人はデジタル機器の過度な使用とブルーライトによって眼精疲労が蓄積され、眼球に関する筋肉が衰え、現代人の多くが不安や抑鬱や不眠や慢性痛と言った代償を払っており、平均で約40歳頃から発症するとされている近視を、技術が発達した先進国の一部の地域の子供達の多くが若くして発症しているという事が報告されており、ウェルビーイングを高めたいのであれば、デジタル機器の使用を制限して座る時間をなるべく短くし、適度に運動をするという事が大事になってくる訳です。次回に続くw ご視聴エフハリストw

参考文献↓

「テックストレスから身を守る方法」

著者 エリック・ペパー氏
   リチャード・ハーヴェイ氏
   ナンシー・ファース氏

訳者 竹林直紀氏、中川朋氏

様々なサイト、