やぁ、ざわえもんです。今回は時間のメカニズムについて⑭の続きです。先ず、ある年の全人類のYouTubeの視聴時間を示した統計情報によりますと、約15億時間であるという結果になっています。これは実に約17万3000年以上の時間に相当します。凄まじいですよねw またハッカー・ヌーン社の2017年のアメリカ人を対象にした調査によれば、スマートフォンの平均使用時間は約4時間であるという結果になっています。まぁここまでデジタル機器の使用時間が多くなる原因として考えられているのは、人間はそもそも生存率を上げる為に1つの事に集中しない状態がデフォルトとされており、1つのアプリに飽きたら次のアプリに移行する様に、ソーシャルネットワークサービス自体がユーザーを飽きさせない工夫を各所にしている為であるというシンプルな理由です。加えてこれは世界各国の知識人が申し上げている様に、人間が持つ能力に頼らない方が生産性は増す傾向にあります。例えば集中力や忍耐力等の能力がありますが、それらの能力には限度がありますので、誘惑に抗うのではなく、そもそも誘惑が周囲に存在しない環境に身を置くのが一番です。まぁ皆さんもその位の事はご存じだと思いますが、ソーシャル系のアプリであるのならば毎回ログアウトをしたり、アプリの通知は基本的に全てオフにしたり等の工夫をしましょう。ちなみに通知をオフにするだけで集中力が途切れる事を減らし、年間で720時間節約出来るという説も存在するので、通知は基本的に切りましょう。加えてホーム画面のアプリは全て非表示にしましょう。人がインプットする情報の内の約80~90%は視覚情報とされているので、ホーム画面にあるアプリを全て非表示にする事で誘惑に抗える確率が大幅に上がります。また、人は時間を確認すればするほど集中力等が下がる事が指摘されています。ですので、なるべく集中している時は時間は確認せず、もし予定がある場合はデジタル機器にある時計の使用を控えましょう。時間を確認しようとスマホを開き、そのままの勢いでスマホの使用を継続してしまうというリスクを回避する事が出来ます。また、なるべく午前中のデジタル機器の使用は控えましょう。南オーストリア大学の研究者であるドルー・ドーソン教授が発表した論文によりますと、「朝15分で出来るタスクが昼には30分、夜には2時間掛かる」と述べている様に、朝は夜に比べて約6~8倍生産性が上がるとされています。加えて起床後2時間半~4時間は作業効率のゴールデンタイムとされており、この時間は1日の中でも特に重要な時間であると言っても過言ではありませんので、一番難しいタスクはなるべくこの時間帯に行いましょう。また、人には完了バイアスという認知バイアスがあり、目標を達成するとドーパミンが分泌され一種の達成感を感じる事が出来るのですが、そこが大きなトラップとなり長期的な目標よりも短期的な目標を優先して達成しようとしてしまう性質が人間にはあるので、例えるのであればメールを返したりソーシャルアプリで投稿したり等の簡単な作業をするだけで満足してしまい、学習や運動等の長期的な目標を放棄してしまうケースが良くあると思います。ですので完了バイアスを事前に防ぐためにも、先に長期的な目標を午前中に優先して行いましょうという事です。まぁ仕事等がある方は仕方ないと思いますが、一応午前中の方がパフォーマンスが高い傾向にあるという事を覚えて頂ければ幸いです。ちなみに徹夜した時を除くw 普通に午前5時に寝て午前8時に起きましたとかはパフォーマンス関係なく作業効率は激減しますw 気を付けましょうw また朝にニュースを必ずしも見る必要はないという事がその道の専門家によって指摘されています。理由としては、人間の脳にある扁桃体は生存率を上げる為にネガティブなものに反応しやすいという性質があります。加えて気分一致効果といい、人はポジティブな気分の時は自分にとって都合の良い情報を集める傾向にあり、ネガティブな気分の時は自分にとって都合の悪い情報を集める傾向にあります。つまり毎朝戦争や殺人事件等のニュースを見ていれば自ずとネガティブな情報を優先して集めてしまうので、1週間に一度まとめてニュースを見る等して、ニュースを見る時間を局所的にするのも良いと思います。加えて、「本当の人生は家を片付けてから始まる」という言葉もある通り、人というのは秩序ある情報を優先して収集するという性質があります。その一方で無秩序な情報、つまりバラバラな情報を収集しようとすると脳に少なからず負荷が加えられてしまいます。例えば何も置いていない机と、漫画やスマートフォンやゲーム機等が置かれた机、どちらが作業をするのに適しているかと言われたら、問答無用で前者ですよねw まぁ中には後者の方が集中出来るという方もいらっしゃいますが、それはよほど集中力が高いか、集中出来るという錯覚に陥っていると考えるのが妥当です。ですので、先ずは片付けからスタートやw そしてこれは多分殆どの人が出来ないと思いますが、デジタル機器の誘惑を断ち切りたいのであれば、インターネットを解約するか、ガラケーに変えましょうw ちなみに筆者は無理だおw まぁ出来ん事もないけど、多分逆に生産性が下がるからねw これは最終手段なので本気で何かに集中したいという事であれば、このファイナルウェポンに弾を装填してぶっぱなしましょうw また、カリフォルニア大学アーバイン校のグロリア・マーク教授の研究によりますと、1度途切れた集中力が元に戻るまでに平均で約23分15秒掛かるとの事です。またマイクロソフト社が行ったカナダの研究チームの発表によりますと、2000年に行われた実験では平均12秒だった集中力が、2015年には現代人の1回の集中時間は約8秒になっているという報告もあります。金魚が平均約9秒とされているので、人間の一回の集中時間は金魚以下という事になります。まぁこの報告に関しては賛否両論がありますが、そもそも集中する事自体がデメリットだった祖先から受け継いできた性質と鑑みれば、当然の結果かもしれませんねw ちなみにマッキンゼー・グローバル・インスティテュートの2012年の報告では、オフィスワーカーは勤務時間の約61%を仕事の為の連絡や調整等に費やし、約39%の時間しか本来やるべき仕事に費やしていないというデータもあります。つまりオフィスワーカーは勤務時間の半分以上を連絡やメール等に費やしているという事です。まぁ統計なので全ての会社に当てはまる訳ではありませんが。また、ブリティッシュ・コロンビア大学の2014年の論文によりますと、メールを確認する回数を1日三回までに抑えた被験者は、1日の内に好きなだけメールを確認した被験者よりもストレスが大幅に減ったという報告があり、メールの確認回数を1日3回までにすると、メールに対する所要時間が約20%節約出来るという報告もされています。ちなみにですが、返信はなるべく早くよりも、許される限り遅くの方が精神衛生的な観点から見ると良いとされています。まぁ相手によりますがw つまり予め友人やビジネス仲間等に、自分はメールの返信が結構遅いから期待しないでね等と言うのがお勧めです。その方が変に期待を掛けられなくて済みますので。また、デジタル機器の誘惑を減らしたい方の為に効果的なのが、スマートフォンの色を白黒にするという事です。多分グレースケールという名前のシステムがスマホにあったと思うのですが、やはり色というのは良い意味でも悪い意味でも人を依存的にさせます。例えるのであれば、赤は興奮、オレンジは陽気、黄色は元気、青は冷静、緑はリラックスといった様に、色彩心理学という学問では色というのは人間の心理に大きな影響を与える事が知られています。まぁなんとなく分かりますよねw 加えて色が持つそれぞれの効果によって一喜一憂すると、ドーパミンが分泌され依存性が高まります。つまりスマホから色を消せば退屈なデバイスへとメタモルフォーゼし、依存性が減るのは言わずもがなですよねw 加えてアメリカのペンシルベニア州立大学とイギリスのセントラル・ランカシャー大学のそれぞれの研究によりますと、被験者に電話帳に記載された電話番号を書き写させたり、ひたすら退屈なビデオを見せ続けて被験者を退屈な気分にさせたところ、創造性を用いた問題解決能力が大幅に向上するという報告があるので、アイデアが必要な時は敢えて自分にとって退屈な時間を作るのも良策かもしれませんw 所謂マインドワンダリング状態ですw 加えて多くの人にとって集中すると疲れるという認識があるかと思いますが、集中するのは脳疲労を軽減する特効薬であるという認識を持つのがベターとされています。つまり余計な事を考えずに1つのタスクに一意専心すれば、脳は充電されるとの事です。だからといってずっと集中するのは不可能ですので、適宜休憩を挟みましょう。またモチベーションに関してですが、義務感はモチベーションを削る大きな原因とされています。例えば人というのは自由を好み、自由が抑圧されると反抗したくなるという習性がありますので、筋トレをしなきゃと思うと義務感が生まれ、筋トレをしないという選択肢が強制的に排除されてしまい自由を侵害されたと思ってしまい逆に筋トレなんかしたくないという思いが増してしまうので、筋トレをしたいという思考に切り替えるのがベターとの事。まぁ筋トレはあくまでも例なので、勉強しなきゃではなく勉強したいという能動的な姿勢を見せるのが重要とされています。要は必ずしもやらなくて良いけど、やり終えたら気持ち良いだろうなと達成感を目標にするのが良いという事です。またタスクを後回しにし続けると、1日平均で約2時間ほど無駄になっているとされているので、今やるを心掛けましょう。今している作業を中断してでもねw まぁ今回はこれ位にしますが、1つ言えるのは、休憩をしない人は基本的に無能になるという事です。どんなにポテンシャルがある人でもね。また、休憩は甘えだという考えをお持ちの方もいらっしゃると思いますので、休憩ではなく充電するという言い換えをしてみてください。スマホに例えるなら、あなたは0%のスマホでグーグルやソーシャル系のアプリ等をしようとしてる様なものです。つまり休憩しない人は充電のないスマホと同じなので、自分に優しく他人にもっと優しくの精神でいきましょう。自分に厳しくすると99%の確率で失敗する事を恐れて挑戦しなくなります。しかし自分に優しい人は失敗しても次があるからと思いやりのある言葉を自分に対して発言出来るので、謂わばフェニックスですね。不死鳥ですw つうことで皆さんの人生が潤沢なものになる事を祈って、次回に続くw ご視聴ありがとうございましたw またなw 

参考文献↓

「時間術大全 人生が本当に変わる87の時間ワザ」

著者 ジェイク・ナップ氏
   ジョン・ゼラツキー氏

訳者 櫻井祐子氏

様々なサイト、Google、YouTube、TED、
Google Scholar、etc…