いろんな心配事をクリアしながら仕事をしていたら
いつまにか外来の回数も減り
自信も付いてきたのか病気だったことを
考える時間が少なくなりました。

それはそれで嬉しいことではあるのですが
なんか寂しいというか流されてしまっているのではないかと
ふと思うことがありました。

うまく言えないのですが
入院していたころは頭の中がすっごくシンプルで
スッキリしていて何かを超越したような感覚でした。

空に引き出しがあっていろんなことの答えが
スッと引くと出てくるイメージでした。

きっと自分自身と向き合う時間が多くあったことや
余計なことを考えなかったからだと思います。


当時思ったのはきっと生活が戻ったら
いろんなものに追われて忙しくなって
今みたいに考えられなくなるんだろう

けどそうなっていいのか?
何のために自分はこんな経験をしたんだ?
何か意味があったんじゃないのか?

そんなことを考えていました。

ある意味研ぎ澄まされた感覚を
現実の世界に奪われていくような気がしてなりませんでした。

もっと自分の好きなことをして生きよう!!

そう思って新たな一歩を踏み出そうとした自分との
ギャップを感じながらも日々を送ってました。