遠くに感じるセミの鳴き声・・・
見舞いに来る家族の服装を見て外の気温を感じるのが
この時の夏でした。
無菌室暮らしもようやく終わりが見えて
何とかクリアできたと思っていたら
本当につらかったのは病棟に戻ってからでした。
看護師さんたちに迎えられながら
病棟の個室に入りました。
ただただ具合の悪い時間が延々と続く感じ・・・
入院して一切弱音を吐かなかった自分だったのに
この時だけは母親にこぼしてしまいました。
吐き気が治まらず、動くこともできず
寝ることもままならない。
苦しくて涙が溢れたり、本当に心が折れそうな時期でした。
体の変調と思考回路がかみ合わず
すごく不安定だったと思います。
それでもやはり自分を支えてくれたのは家族であり
友達であり、病院のスタッフのみなさんだったなと思います。