
当たり前のようにミュージックステーションに出演するようになってから、
昨年末の紅白歌合戦出場。
サカナクションは現代の音楽シーンを実に優雅に泳ぎまわっている。
私がサカナクションを始めて見たのは、
SUMMER SONIC '08のSONIC STAGEのオープニングアクトだった。
単独公演が即完する今の状況では考えられないが、
ステージは比較的ガラガラ。
まぁ北海道から状況してきたばかりのバンドだ、それもそうだろう。
当時は最先端のおしゃれなバンドをやたらエグいベースで演奏するバンドだなぁ、
ぐらいにしか思っていなかったが、曲、アルバムを出すたびに凄みを増して、ついにこの位置まで来た。
ポップシーンの最前線にいながら、
実験を行える位置というのは、今の音楽シーンではサカナクションだけかもしれない。
ポップとアングラの中間をズバッと突き刺してくるようなその音楽は、
一般のオリコンリスナーから、FUJI ROCKに参加するような洋楽ファンまでを惹きつける。
そんな彼らの出したニューシングルがまた面白い。
グッドバイ/ユリイカ共に、紅白歌合戦に初出場したアーティストの次回作とは思えない、
言ってしまえば「暗い」曲。
彼ら自身もそれを自覚しているようで、
こういった曲をシングル曲で出せるようになったことを喜んでいるみたいだ。
グッドバイも素晴らしいが、このユリイカが実にスルメな曲。
曲構成としてはミュージックや夜の踊り子と同じく、シンメトリックなメロディーラインで高揚感を高めつつ、ラストでアシンメトリックに盛り上がる。
PVの背景に使われているように、この曲は実に都会がよく似合う。
当たり前のように歩いていて、ふと見上げるとビルが立ち並んでいる。
そんなシーンを実に表している。
都会の中でちっぽけな自分を見つめながら聴いてみてほしい。