チャールズ・マンソンらの事件を題材に、
ヒリヒリした思春期を描く、全米40万部突破の世界的ベストセラー!

Arika報告書v1アイコン寂しく退屈な毎日を送る14歳のイーヴィーは、ある日、自由にたくましく生きる女の子たちに出会った。なかでも黒髪のスザンヌには、見た瞬間に心を奪われた。イーヴィーはスザンヌらが暮らす若者ばかりのコミュニティに入り浸る。スザンヌに憧れ、自分を認めてもらいたくて、必死に溶け込もうとする。ようやく打ち解けてきたそのとき、コミュニティに君臨するひとりの男によって、彼女たちは犯罪へと駆り立てられてゆく……。チャールズ・マンソンらの事件を題材に、ヒリヒリした思春期を描くベストセラー!

著者は、「現代の少女サーシャ」を物語の背景として対比的に登場させ、1969年の少女たちの本音を生き生きと色彩豊かに浮かび上がらせ、現代に蘇らせた小説です。この本の題材は、アメリカで実在した「チャールズ・マンソンらの事件」です。著者は、チャールズ・マンソンが終身刑で獄中にいるということを理解できず、今でもなお、亡霊のように自分の身の回りに生きて暮らしているような気持ちがしているそうです。そういう気持ちで書いたからこそ、この物語は実話のように「リアル」なのでしょう。

今年2017年11月19日、このチャールズ・マンソンは獄中で死亡しました(83歳)。
 



エマ・クライン Emma Cline
1989年カリフォルニア州ソノマ生まれ。2016年、本書にてデビュー。チャールズ・マンソンらによる凄惨な事件を題材に、少女の繊細な心理を描き出す筆力と洞察力が絶賛される。18紙誌の年間ベストブックに選出され、アメリカで40万部突破、35カ国で刊行決定のベストセラーとなる。2017年、英語圏の大手文芸誌「グランタ」による「最注目の若手アメリカ作家」に選ばれる。

堀江里美(ほりえ・さとみ)
翻訳家。訳書『美について』ゼイディー・スミス、『ガールズ・オン・ザ・ロード』ニコシア&サントス、『黄金の街』リチャード・プライス他多数。