2018年に映画化・ドラマ化・アニメ化のメディアミックス作品をご紹介!!
 ■ 映 画 化 作 品(1月1日全国公開)


映画化・ドラマ化・アニメ化のメディアミックス作品をご紹介!!

映画公開前にチェックするもよし、見た後でじっくり復習するもよし。

合わせて原作本・コミックを楽しんでください!




ジャンル:サスペンス
 悪と仮面のルール   【1月13日公開】

悪と仮面のルール (講談社文庫)/講談社

¥価格不明
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■内容紹介
邪の家系を断ちきり、少女を守るために。少年は父の殺害を決意する。大人になった彼は、顔を変え、他人の身分を手に入れて、再び動き出す。すべては彼女の幸せだけを願って。同じ頃街ではテロ組織による連続殺人事件が発生していた。そして彼の前に過去の事件を追う刑事が現れる。本質的な悪、その連鎖とは。

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■原作の感想
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Arikaアイコン(小)1僕は顔を変え、身分を変え、ただ彼女の幸福だけを願う。
巨大な陰謀の裏には、誰にも知られることのないひとつの小さな物語があった。 

「悪」とは何か? 「邪」とは何か? 人を殺したとき、死んでしまった自分の心。開けてしまったパンドラの箱。 哲学っぽくて苦手な内容ではありましたが、スタートから引き込まれ、一気に読み終わりました。押し潰されそうになって、色々考えて、感情はこんがらがったけれど、答えはシンプルでよかったんだと思う。皆んな抱きしめられたくて、泣きながら生まれてきた。苦しむのは悪人ではなく、人間だから。きっと大丈夫だ。パンドラの箱には希望が残っているのだから。終わりは割と切なかったので、香織達二人のその後があるなら読んでみたいなと思いました。




■映画ストーリー
久喜財閥の家に生まれた文宏少年は、実父から「絶対悪」となるように教育され、14歳の誕生日に地獄を見せられると教えられます。地獄とは、愛する少女・香織が父によって汚されることでした。香織のために文宏は父を殺すことを決心します。父の望む通りに、悪に染まってしまった文宏は香織の前から姿を消し、10数年後に顔を変え、新谷弘一として香織を影ながら守るのです。そして、彼の前に過去の事件を追っている刑事が現れて……。

★映画チェック★
芥川賞作家、中村文則が著したサスペンス小説『悪と仮面のルール』が実写映画化されます。悪になるように教育されながらも、1人の女性を守ろうとする優しい心を持った主人公・新谷弘一。主演は『のだめカンタービレ』、『あさが来た』などの玉木宏。海外でも高い評価を得ている原作は、「悪」となるための教育を受けた主人公が、1人の女性を守るためには殺人さえも辞さないというハードな内容です。「善悪」とは何か?「真の愛」とは何か?などのテーマがつきつけられます。

■スタッフ
監督:中村哲平
原作:中村文則
脚本:黒岩勉
撮影:鯵坂輝国
照明:中川大輔
美術:橋本創
録音:岡本立洋
編集:中村哲平
主題歌:Uru
製作年:2018年
製作国:日本
配給:ファントム・フィルム
上映時間:138分
映倫区分:G

■キャスト(役柄:俳優)
新谷弘一(久喜文宏):玉木宏
久喜香織:新木優子
伊藤亮祐:吉沢亮
久喜幹彦:中村達也
刑事・会田:柄本明
探偵・榊原:光石研
久喜捷三:村井國夫





ジャンル:スポーツ
 ホペイロの憂鬱   【1月13日公開】

ホペイロの憂鬱 JFL篇 (創元推理文庫)/東京創元社

¥価格不明
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■内容紹介
僕がホペイロ(roupeiro:ポルトガル語で用具係のこと)を務めるJFL所属のビッグカイト相模原は、成績不振なうえ、奇妙な出来事がわんさか起こる。その度に、クラブのみんなは雑用に追われる僕に、謎解きを押し付けてくる。選手のスパイク管理が本職なのに。J2昇格を目指すサッカークラブを舞台に、ホペイロの奮闘を描く、ほのぼの連作ミステリ。「ホペイロ坂上の事件簿」開幕。

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■原作の感想
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Arikaアイコン(小)1愛すべきサッカークラブでホペイロをつとめる
坂上栄作のもとには、チームに関する謎が次々持ち込まれる 

私はサッカーにうといので、「ホペイロ」というものを知りませんでした。本作はJFL所属の相模原の(架空の)サッカークラブチームを舞台にした連作短編。主人公はこのチームの「ホペイロ」。「ホペイロ」とはポルトガル語で用具係のこと。本来の主業務はスパイクの管理だが、チームの経済的理由から様々な雑務もこなす。このホペイロが探偵役を努める、日常の謎系のライトなミステリ仕立てでした。サッカーを扱ったミステリなんだが、キャラクターたちの造形を甘いと見るか、ほのぼのと見るかで、印象がかなり違うと思う。強引なキャラクターたちに主人公が振り回されているようで、第一話を除き、「ホペイロではなくてサッカーチームの雑用係」のふわふわしたお話に感じられた。主人公・坂上のほのぼのさと、三島撫子のきつめの性格の対比が笑える。何度かクスクスと笑ってしまった。それ以外にもユニークなキャラ達が活躍。登場人物の連携プレーが面白い。謎自体は、あまりアクロバティックなものは無く地味でしたが、チームの運営や試合シーンなどが楽しかったです。ちょっとものたりなくはあるが読み味悪くないし、3日サッカー愛するものには楽しいかな。映画では三島撫子役を誰が演じるのかが気になる。架空のサッカークラブ・ビックカイト相模原と実在のJ3・SCC相模原の連携もあるのだろうか?




■映画ストーリー
サッカーチーム、ビッグカイト相模原のホペイロ(用具係)を務め、忙しい毎日を送っている坂上栄作(白石隼也)。選手のスパイク管理が本来の仕事なのだが、なぜかスポンサーからの援助金の減額、広報用ポスターの盗難、敵チームのスパイ潜伏といったトラブルの解決を押し付けられてしまう。J2昇格の懸かっている決戦の日が迫る中、何かと口うるさい広報(水川あさみ)らと力を合わせながらそれらの問題に対処しつつ、ホペイロとしての職務も全うしようとする坂上だったが……。

★映画チェック★
井上尚登の小説が原作のスポーツドラマ。プロサッカー選手の用具などの管理やケアをする用具係の青年が、チームを前進させようとする姿を映す。メガホンを取るのは『大芸大に進路を取れ』などの加治屋彰人。『仮面ライダーウィザード』シリーズなどの白石隼也、テレビドラマ「シェアハウスの恋人」などの水川あさみ、『やまない雨はない』などの永井大らが出演している。


■スタッフ
監督:加治屋彰人
原作:井上尚登
脚本:佐向大、サトウタツオ、加治屋彰人、高橋雄弥
製作:金子尚樹
企画:小池和洋
制作:小池和洋
協力プロデューサー:渡邉義行
撮影:岡田主
照明:関口賢、鳥越正夫
録音:沼田和夫
整音:藤林繁
美術:宇山隆之
音響効果:柴崎憲治
音楽:延近輝之
主題歌:シシド・カフカ
製作年:2017年
製作国:日本
日本公開:2018年1月6日
上映時間:1時間32分
配給:トラヴィス
製作プロダクション・製作:フィルム・クラフト
特別協賛:明治安田生命 / 住宅情報館 助成:文化庁文化芸術振興費補助金
製作:「ホペイロの憂鬱」製作委員会

■キャスト(役柄:俳優)
坂上栄作: 白石隼也
鬼塚撫子: 水川あさみ
山形建一: 永井大
森陽介: 郭智博
山岸奈々子: 小室ゆら
村上和成
城後光義
中村有志
幸司: 加藤パーチク
三園陽子: 妃鳳こころ
御子柴彰: 菅田俊
新垣光恵: 川上麻衣子
古木淑江: 白川和子
樫井亮介: 佐野史郎





ジャンル:※アニメ作品
 劇場版 マジンガーZ INFINITY   【1月13日公開】

改訂版 マジンガーZ(1) (KCデラックス)/講談社

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改訂版 マジンガーZ(2) (KCデラックス)/講談社

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改訂版 マジンガーZ(3) (KCデラックス)/講談社

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改訂版 マジンガーZ(4)<完> (KCデラックス)/講談社

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■原作の感想
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Arikaアイコン(小)1 大人の楽しみ方で読むなら、十二分に楽しめるアレンジ 
マジンガーZは、永井豪コミック版、桜多吾作コミック版、アニメ版、それぞれに特有の魅力がありますが、特に永井豪版における最大の魅力はマジンガーZの「顔」です。連載当時の絵はペンの勢いがあって迫力あるな〜。デッサンの乱れも味のうちで好きだから個人的には描き直した部分が少々残念ですがそれを否定派しません。全部書き直してしまえば、それはもうオリジナル版ではなくなるので、部分的に直すというやり方もそれはそれでありだと思いますし、新しい漫画復刻の形ではないかと?永井先生も楽しんで構成を入れ替えたりしておられるのならそんな姿を想像して楽しむぐらいの、いわば大人の楽しみ方で読むなら、十二分に楽しめるアレンジだと思います。




■映画ストーリー
光子力研究所の仲間たちと力を合わせ、さらにスーパーロボット・マジンガーZを操り、人類を滅亡の危機に陥れようとした悪の科学者Dr.ヘルと彼の率いる地下帝国を壊滅させた兜甲児。それから10年の月日が流れ、世界は平和を取り戻し、彼は祖父や父と同じ科学者の道を歩んでいた。ある日、兜は富士山の地中で巨大な構造物と未知の生命反応に遭遇。それを機に人類は新たな脅威にさらされ、兜は再び人類を守ろうとマジンガーZを操縦して過酷な戦いに身を投じることになる。

★映画チェック★
絶大な人気を誇る永井豪作の「マジンガーZ」の新たな劇場アニメ。宿敵Dr.ヘルを倒して科学者となった兜甲児が、マジンガーZらと共に新たな脅威に立ち向かう。監督を『プリキュア』『ONE PIECE ワンピース』シリーズなどの志水淳児が務める。ボイスキャストを森久保祥太郎、茅野愛衣らが担当。重厚感の増したマジンガーZの勇姿に注目。

■スタッフ
原作: 永井豪
監督: 志水淳児
脚本: 小沢高広
メカニックデザイン: 柳瀬敬之
キャラクターデザイン: 飯島弘也
美術監督: 氏家誠
CGディレクター: 中沢大樹 / 井野元英二
助監督: なかの★陽
音楽: 渡辺俊幸
オープニングテーマ: 水木一郎
エンディングテーマ: 吉川晃司
製作年:2017年
製作国:日本
日本公開:2018年1月13日
上映時間:1時間35分
製作:MZ製作委員会
アニメーション制作:東映アニメーション
配給:東映

■キャスト(役柄:声の出演)
兜甲児: 森久保祥太郎
弓さやか: 茅野愛衣
リサ: 上坂すみれ
兜シロー: 花江夏樹
ボス: 高木渉
ムチャ: 山口勝平
ヌケ: 菊池正美
弓首相: 森田順平
のっそり博士: 島田敏
せわし博士: 塩屋浩三
マジンガールズ(オレンジ): 田所あずさ
マジンガールズ(グリーン): 伊藤美来
あしゅら男爵(女): 朴路美
ブロッケン伯爵: 藤原啓治
Dr.ヘル: 石塚運昇
石丸博也
松島みのり
マジンガールズ(ブルー): オカリナ
マジンガールズ(ピンク): ゆいP
あしゅら男爵(男): 宮迫博之




ジャンル:※アニメ作品
 劇場版「進撃の巨人」Season2 覚醒の咆哮   【1月13日公開】

「進撃の巨人」最終研究―巨人と人類の戦いの裏に隠された新大陸創世の謎 (サクラ新書)/「進撃の巨人」調査兵団

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巨人の発生源から登場人物の考察まで、漫画内の全ての謎に徹底抗戦!

第1撃 「世界」に関する調査報告―壁の向こうに人類は残っていた?
第2撃 「巨人」に関する調査報告―やっぱり巨人は人工物なのか?
第3撃 「特別な巨人」に関する調査報告―隠れ巨人はまだ潜んでいる?
第4撃 「壁」に関する調査報告―壁は人類を囚える檻だった!?
第5撃 「エレンとミカサ」に関する調査報告―ミカサが世界をループさせている!?
第6撃 「巨人伝説」に関する調査報告―「ユミル」は北欧神話に登場していた!?

「進撃の巨人」最終研究〈2〉“座標”が指し示す物語の終着点 (サクラ新書)/『進撃の巨人』調査兵団

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第1撃 『進撃の巨人』世界に関する調査報告―マーレの世界史とエルディアの世界史、壁内の世界史
第2撃 「九つの巨人」に関する調査報告―“座標”から導く『始祖の巨人』本当の能力
第3撃 無垢の巨人に関する調査報告―元人間の生物兵器達
第4撃 物語のカギを握る人物に関する調査報告―真実から見えてきた注目人物達
第5撃 巨人の記憶からみるループ説に関する調査報告―「二千年後の君へ」に繋がる数々の伏線と謎
第6撃 ラグナロクに関する調査報告―世界対エルディア!最終決戦の行方は!?

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■原作の感想
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Arikaアイコン(小)1 大人気コミック「進撃の巨人」ファンによる、ファンのための最強復読本! 
巨人、壁、地下室、王政府、調査兵団…。すべての謎が解ける時、人類存亡のカギが明かされる。やつらはなぜ人類を襲うのか。巨人の発生源から登場人物の考察まで、漫画内の全ての謎に徹底抗戦する。ネットの考察をあまり読まないこともあったので「ああ、こういう考えもあるんだな」と、様々な視点から沢山の仮説を立ててあって面白かった…けど、いろんな謎があるけどよくわかってないよって事しかわからなかった(笑)。一時間くらいでサクッと読めて読みやすいけど、進撃の巨人はあからさまな伏線がないから1回読んだだけじゃ理解不能。インターネットで考察を熟読していらっしゃる方にはおすすめしませんが、解りやすく書いてあったので初めて読む考察本としては個人的には満足でした。



■映画ストーリー
巨人の餌食となった母を目にした過去を持つエレン・イェーガーは、巨人との戦いの中で自らが巨人の姿になってしまう。それでも人類の自由のために巨人の力を戦いに注ぎ、ウォール・シーナのストヘス区での戦いでは女型の巨人と激突する。さらにウォール・ローゼに巨人の大群が襲来し……。

★映画チェック★
諫山創によるコミックをテレビアニメ化した「進撃の巨人 Season2」の総集編となる劇場版。巨人との過酷な戦いの中で自身が巨人へと変貌したエレン・イェーガーが、仲間たちと一緒にさらなる強敵と繰り広げるバトルを活写する。第1期テレビアニメと劇場版の監督である荒木哲郎が総監督、第2期テレビアニメ監督の肥塚正史が監督を務める。シリーズを通じてアニメーション制作を担当していた WIT STUDIO、ボイスキャストの梶裕貴や石川由依らも続投している。

■スタッフ
原作: 諫山創
総監督: 荒木哲郎
監督: 肥塚正史
シリーズ構成: 小林靖子
キャラクターデザイン: 浅野恭司
サブキャラクターデザイン・総作画監督: 山田歩
総作画監督: 浅野恭司 / 門脇聡
助監督: 田中洋之
アクション作画監督: 今井有文 / 世良悠子
アクション作画監督・プロップデザイン: 胡拓磨
美術設定: 谷内優穂
巨人設定: 千葉崇明
ビジュアルコンセプト: 森山洋
色彩設計: 橋本賢
美術監督: 吉原俊一郎
生類視覚効果班長: 山崎千恵
3DCG監督: 廣住茂徳
3DCGプロデューサー: 藪田修平
撮影監督: 山田和弘
編集: 肥田文
音響監督: 三間雅文
音響効果: 倉橋静男
音響制作: テクノサウンド
音楽: 澤野弘之
アニメーションプロデューサー: 中武哲也
製作年:2018年
製作国:日本
日本公開:2018年1月13日
上映時間:1時間59分
製作:「進撃の巨人」製作委員会
アニメーション制作:WIT STUDIO

■キャスト(役柄:声の出演)
エレン・イェーガー: 梶裕貴
ミカサ・アッカーマン: 石川由依
アルミン・アルレルト: 井上麻里奈
コニー・スプリンガー: 下野紘
サシャ・ブラウス: 小林ゆう
クリスタ・レンズ: 三上枝織
ユミル: 藤田咲
ライナー・ブラウン: 細谷佳正
ベルトルト・フーバー: 橋詰知久
ジャン・キルシュタイン: 谷山紀章
アニ・レオンハート: 嶋村侑
ハンネス: 津田健次郎
ハンジ・ゾエ: 朴路美
エルヴィン・スミス: 小野大輔
リヴァイ: 神谷浩史
獣の巨人: 子安武人





ジャンル:※アニメ作品
 西遊記 ヒーロー・イズ・バック   【1月13日公開】

西遊記〈上〉 (岩波少年文庫)/呉 承恩

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■内容紹介
花果山の石から生まれた孫悟空は、72通りの変化の術を使って、縦横無尽の大活躍。インドへ経典を取りに行く三蔵法師を助け、はるかな冒険の旅へ。日本でも古くから親しまれつづけてきた中国四大奇書の一。

西遊記〈中〉 (岩波少年文庫)/岩波書店

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■内容紹介
三蔵法師と、孫悟空・猪八戒・沙悟浄の一行は、あるときは、国王の病を治すために妙薬を作り、またあるときは、妖怪たちを退治し、困難を切り抜けながら旅を続ける。

西遊記〈下〉 (岩波少年文庫)/呉 承恩

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■内容紹介
唐の国からはるばる仏典を求めてやってきた三蔵法師たちは、ついに霊山の頂上に到着する。そして、大事をなしとげた三蔵法師・孫悟空・猪八戒・沙悟浄はそれぞれ新たな道へ―大冒険旅行の完結編

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■原作の感想
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Arikaアイコン(小)1 の国からはるばる仏典を求めてやってきた三蔵法師たちの旅 
花果山の石から生まれた孫悟空が、72通りの変化の術を使い縦横無尽に大活躍する。インドへ経典を取りに行く三蔵法師を助け、妖魔を退治しながら続ける冒険の旅へ。中国四大奇書のひとつ。子どもの頃からテレビや映画、劇などで何度も見ていたけれど、本は初読み。「あー、こんな話だったっけ?」の連続で、ちゃんとストーリーを理解していなかった自分に驚く。そして予想外に面白い。平気で敵を(敵じゃなくても)撲殺しまくる乱暴者な悟空。怠惰が服を着たような猪八戒。地味で目立たない沙悟浄。弱々しく人間臭く悟空達がいなければ即座に死んでしまいそうな三蔵法師。バラエティ豊かな一人と三怪による天竺への長い旅。ああ何て楽しい物語なんだろう。悟空が強すぎて戦いにおいてはとりあえず任せておけば安心出来るってのは良いよな…と感じつつ、選んだ本が上・中・下の三部作なので大筋に、細かく敵やエピソードを挿入し、長編にした感じはすごくする。下巻で、唐の国からはるばる仏典を求めてやってきた三蔵法師たちは、ついに霊山の山頂上に到着する。新たな街に着くと妖怪退治の繰り返しで少しマンネリを感じてきました。その中で坊さん殺しの街で全員を坊主頭にするのは笑いました。元祖ハゲネタかもしれません。道教と仏教の力関係が伝わり面白いです。お経をもらうとき、謎の意地悪があるのはなぜでしょう、知りたいです。ファンタジーを通り越して見事な滑稽本。理屈は無用、孫悟空の大活躍を見よ!孫悟空は最後まで変わらないかと思いきや、呆気ないものの、なるほどのエンディングでした。



■映画ストーリー
町に妖怪が現れ、子供をさらう事件が続発する。師匠のもとで修行する少年リュウアーは、妖怪に襲われた女の子を助けようとするうちに、五行山に迷い込んでしまう。そこで彼は、500年も封じ込められていた孫悟空を解放する。だが孫悟空のパワーは封印されたままだった。やがて孫悟空、リュウアー、八戒の三人で旅に出ることになり……。

★映画チェック★
世界中の人々に愛されている「西遊記」の物語を3DCG化したアドベンチャー。身寄りのない少年と孫悟空たちが、子供をさらう妖怪に立ち向かう姿を迫力あるアクションと共に活写する。監督を務めるのは、本作で長編映画デビューを飾ったティエン・シャオポン。日本語の吹き替え監修を、『ゲド戦記』『コクリコ坂から』などの宮崎吾朗が務めている。

■スタッフ
監督: ティエン・シャオポン
英題:MONKEY KING: HERO IS BACK
製作年:2015年
製作国:中国
日本公開:2018年1月13日 (新宿ピカデリーほか)
上映時間:1時間28分
製作:アクセスブライト / VAP

■キャスト(日本語吹き替え)
孫悟空[斉天大聖]: 咲野俊介
リュウアー: 羽村仁成
混沌: 子安武人
お師匠さま: 麦人
猪八戒[天保元帥]: 遠藤純一
女妖怪: 園崎未恵