2016年に映画化・ドラマ化・アニメ化のメディアミックス作品をご紹介!!
 ■ 映 画 化 作 品(5月20日全国公開)

映画化・ドラマ化・アニメ化のメディアミックス作品をご紹介!!

映画公開前にチェックするもよし、見た後でじっくり復習するもよし。

合わせて原作本・コミックを楽しんでください!



ジャンル:SF/アクション/ファンタジー
 GARMWARS ガルム・ウォーズ  【5月20日公開】

GARM WARS 白銀の審問艦/押井 守

¥1,836
Amazon.co.jp

■内容紹介
天空から飛来する謎の存在“セル”のために、絶滅の危機に立たされた惑星アンヌンの住民「ガルム」たち。数世代にわたる戦いの中で、マスクをかぶり、身体を機械化し、記憶はデータによって受け継ぎ、戦闘に特化した種へと変貌していた―かつてないスケールで描く、地球前史、数億年前の星を舞台にした、押井守による最新SFファンタジー。

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■原作の感想
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Arikaアイコン(小)1最後まで戦え。たとえそれが蟷螂の斧に過ぎなくとも…
1998年にバンダイが、予算23億円で実写映画化しようとしたネタ本にあたりますが、山ナシ、落ちナシ、最後は投げやり(未完?)で終わってしまった。構想15年、押尾学書き下ろしでようやくその全貌がおぼろげながら判ってきました。世紀末的世界観に加え、戦士たち・艦載機・イヌといった押井守おなじみのガジェットが散りばめられる中、記憶と存在のコピーとオリジナル性を巡って、衒学的物語が、審問を中心に展開する一作。固有名詞や専門用語や特殊な用語が多い上に説明もないので、とにかく読みにくい。これは種族の名前なのかな?とか推測しながら読んだり、時間やサイズの単位、さまざまな所で独自の単語が出てきて、世界に入り込むのが大変でした。もう少し分かりやすいと良いけど、分かりにくい感じが押井特有のボンヤリとした感じを再現しているともいえ、押井ファンには堪らないだろう。電脳系の描写や用語に攻殻の影響が見られて、押井守に影響を与える士郎正宗ってスゲェとか思った 。 記憶を新たな個体に転写して永遠に生き続けるという死生観を切り離した独特な設定がガルムの戦士たちの奥ゆかしさを極めている。退廃した未来を彷彿とさせるのに「部族」という古代的な言葉を含ませることでファンタジーに昇華することもできた、奇抜でクールな作品でした。本格SFって奴だろうから、本で推測しながら読むよりも、映像を見たほうがサラッと分かりやすく面白いかも。




■映画ストーリー
戦いの星アンヌンの創造主ダナンは、死んだ個体の記憶を複製した別個体に転写できるクローン戦士・ガルムを作り上げる。ガルムと彼らから崇められる犬のグラ、そして鳥が生息するアンヌンだが、そこからダナンが去ったことで三つの部族が星の覇権をめぐって争うようになる。そんな中、空の部族コルンバのカラ(メラニー・サンピエール)、陸の部族ブリガのスケリグ(ケヴィン・デュランド)、情報操作が得意な部族クムタクのウィド(ランス・ヘンリクセン)が運命的な出会いを果たし、ガルムの秘密をめぐる旅に出るが……。

★映画チェック★
『攻殻機動隊』『THE NEXT GENERATION パトレイバー』シリーズなどの鬼才・押井守が、構想15年にも及ぶ企画を自らの手で実写化したSF。部族間の抗争が続いている星を舞台に、それぞれの部族の男女3人が奇妙な絆を育みながら繰り広げる旅と戦いを活写する。スタジオジブリの鈴木敏夫がプロデューサーとして参加、メラニー・サンピエール、ランス・ヘンリクセン、ケヴィン・デュランドらが出演、日本語版の声を朴路美、壤晴彦、星野貴紀が務める。壮大なストーリーや、実写とアニメーションが融合した圧倒的ビジュアルも見どころ。


■スタッフ
原作・脚本・監督: 押井守
日本語版プロデューサー: 鈴木敏夫
音楽: 川井憲次
製作年:2014年
製作国:カナダ/日本
日本公開:2016年5月20日
上映時間:1時間33分
協力:スタジオジブリ
制作・製作:Production I.G
製作:バンダイナムコエンターテインメント
配給:東宝映像事業部

■キャスト
カラ: メラニー・サンピエール
ウィド: ランス・ヘンリクセン
スケリグ: ケヴィン・デュランド


(日本語版声の出演)
カラ: 朴路美
ウィド: 壤晴彦
スケリグ: 星野貴紀