2016年に映画化・ドラマ化・アニメ化のメディアミックス作品をご紹介!!
 ■ 映 画 化 作 品(3月26日全国公開)


映画化・ドラマ化・アニメ化のメディアミックス作品をご紹介!!

映画公開前にチェックするもよし、見た後でじっくり復習するもよし。

合わせて原作本・コミックを楽しんでください!



ジャンル:ドラマ/青春/ロマンス
 無伴奏  【3月26日公開】

無伴奏 (新潮文庫)/新潮社

¥562
Amazon.co.jp

■内容紹介
その果てに待つものを知らず、私はあなたを求めた―。多感な響子は偶然に出会った渉に強く惹かれるが、相手の不可解な態度に翻弄される。渉に影のように寄り添う友人の祐之介と、その恋人エマ。彼らの共有する秘密の匂いが響子を苛み、不安を孕んで漂う四角形のような関係は、遂に悲劇へと疾走しはじめる。濃密な性の気配、甘美なまでの死の予感。『恋』『欲望』へと連なる傑作ロマン。

-----------------------------------------------------------------------------
■原作の感想
----------------------------------------------------------------------------
Arikaアイコン(小)1ミステリアスにして甘美な長篇恋愛小説!
『無伴奏』『恋』『欲望』小池真理子さん恋3部作の1つ。思春期の繊細な男女の関係を、20年後の主人公が語る。60年代後半の学生とか、ビートルズとか、余韻に浸っていたい読後感とか『ノルウェーの森』を思い出す。ただ、『恋』や『望みは何と訊かれたら』と比べると、本作はあの時代に対する総括的な意味合いが薄いが、学園闘争に身を投じる主人公・響子は、しかし時代に引っ張られるのではなく、あくまで恋情に惹かれていく魅力的なお話だった。 どう魅力的なのかは説明つかないし、うまく言葉に言い表せないけれど、余韻がすごい……。 渉と祐之介の苦悩、響子の苦悩……切なくも、きれいな世界だと思った。渉の「あれは神聖なことだ」というセリフが切なくて切なくて!!!結末まで読んで苦しくなった。最近の明るいBLもいいけれど、こういうのも良いですね。苦悩する二人の美青年、楽しませていただきました!



■映画ストーリー
学生運動の嵐が日本中を席巻していた1969年、仙台に暮らす女子高生の響子(成海璃子)は時代に流されるように学園紛争にのめり込んでいた。ある日、友人に連れられクラシック音楽が店内に響く喫茶店「無伴奏」を訪れた彼女は、そこで出会った大学生の渉(池松壮亮)に興味を持つ。その後、学生運動から離れた響子は偶然入った無伴奏で渉と再会し、次第に彼のことを好きになっていき……。

★映画チェック★
直木賞受賞作家・小池真理子の半自伝的小説を、『太陽の坐る場所』などの矢崎仁司監督が映画化。日本中に学生運動の嵐が吹き荒れた1969年の仙台を舞台に、時代の影響により学園紛争に関わっていた女子高生と、バロック音楽喫茶「無伴奏」で出会った男女の恋模様を描く。成海璃子が、ヒロインの女の性を渾身(こんしん)の演技で見せる。その相手役に『紙の月』などの池松壮亮がふんするほか、『虎影』などの斎藤工、ベテランの光石研ら多彩な顔ぶれが共演。


■スタッフ
製作年:2015年
製作国:日本
日本公開:2016年3月26日 (新宿シネマカリテほか)
上映時間:2時間12分
監督: 矢崎仁司
原作: 小池真理子
製作: 重村博文 / 川村英己 / 西田宣善
プロデューサー: 登山里紗 / 山口幸彦 / 楠智晴
脚本: 武田知愛 / 朝西真砂
ラインプロデューサー: 野村邦彦
撮影: 石井勲
照明: 大坂章夫
録音: 吉田憲義
美術: 井上心平
音楽: 田中拓人
編集: 目見田健
衣装: 宮本茉莉 / 江頭三絵
ヘアメイク: 宮本真奈美
音響効果: 佐藤祥子
助監督: 塩入秀吾
制作担当: 三浦義信
配給:アークエンタテインメント
製作:「無伴奏」製作委員会

■キャスト
野間響子: 成海璃子
堂本渉: 池松壮亮
関祐之介: 斎藤工
高宮エマ: 遠藤新菜
堂本勢津子: 松本若菜
レイコ: 酒井波湖
ジュリー: 仁村紗和
野間秋子: 斉藤とも子
千葉愛子: 藤田朋子
野間幸一: 光石研
風間: 松嶋亮太
玉沢: 中村無何有
野間真琴: 海音
アジ演説の学生: 関本巧文
刑事: 田中貴裕 / 池浪玄八





ジャンル:ドラマ
 リップヴァンウィンクルの花嫁  【3月26日公開】

リップヴァンウィンクルの花嫁/文藝春秋

¥1,512
Amazon.co.jp

■内容紹介
声の小さな皆川七海は、派遣教員の仕事を早々にクビになり、SNSで手に入れた結婚も、浮気の濡れ衣を着せられた。行き場をなくした七海は、月に100万円稼げるというメイドのバイトを引き受ける。あるじのいない大きな屋敷で待っていたのは、破天荒で自由なもうひとりのメイド、里中真白。ある日、真白はウェディングドレスを買いたいと言い出すが…。岩井俊二が描く現代の嘘と希望と愛の物語。

----------------------------------------------------------------------------
■原作の感想
----------------------------------------------------------------------------
Arikaアイコン(小)1岩井美学が凝縮された渾身の一作!
久々の岩井俊二。主人公の年齢設定もあってかSNSの使い方が若くて、物語に入り込むまでに時間がかかった。不思議な後味の物語。自分を守る為に嘘に嘘を重ねて、嘘の中を転がり落ちていく主人公…。前半はこれから人生を共に歩もうとする相手にそりゃイカンでしょ!と彼女の行動にイライラ! 優柔不断で物事に流され安いのは自分に自信を持っていないから? でも幸せになりたいと思うならそこはリスク承知で頑張んなきゃね! 結局、積み重ねた嘘に足を掬われ気がついたら…主人不在の屋敷に住込メイドとして雇われ奔放な同僚メイドと暮らすうち……後半は何だか泣けた……皆んな心に空いた穴を埋めたいと思ってる……大きく成長した主人公が今度は誰かを助ける番!きっと今までと違う生き方が出来ると思う。 なんというか不思議な後味の本でした。真白や七海の孤独や自分の居場所、存在理由を探す姿が苦しかった。でもみんな心のどこかにそんな部分があるんだろうな…。苦しいと幸せが入り乱れたラストのカムパネルラのメッセージが切なく哀しい。

映画の原作として書かれた小説として読んだので、いろんな場面を頭の中でついつい映像化してしまう。小説としては描写の書き込みが足りなくて流れがつっかえる感じもあったが、映画になればそのあたりは岩井さんらしい事情的なものになるんだと思う。配役が絶妙なので、映画を観るのが楽しみ。 特に、七海役の黒木華さん、安室役の綾野剛さんははまり役だと思う。



■映画ストーリー
東京で派遣教員をしている皆川七海(黒木華)は、鉄也とSNSで知り合った後に結婚。結婚式の代理出席をなんでも屋の安室(綾野剛)に頼む。しかし、間もなく鉄也の浮気が明るみに。ところが七海が浮気をしたと義母に責められ、家を出ていくことになる。そんな七海に安室が結婚式の代理出席や、月給100万円の住み込みメイドのアルバイトを紹介。そこでメイド仲間で、型破りで自由な里中真白(Cocco)と出会う。

★映画チェック★
『リリイ・シュシュのすべて』『花とアリス』などの岩井俊二がメガホンを取り、『小さいおうち』などの黒木華と『新宿スワン』などの綾野剛が共演したドラマ。派遣教員のヒロインが義母に浮気の濡れ衣を着せられ、家を追い出されながらも、なんでも屋の男や不思議な住み込みメイド仲間と交流していく姿を描く。黒木と綾野のほかミュージシャンのCocco、原日出子、地曵豪らが共演。


■スタッフ
製作年:2016年
製作国:日本
日本公開:2016年3月26日
上映時間:3時間0分
監督・脚本・原作: 岩井俊二
エグゼクティブプロデューサー: 杉田成道
プロデューサー: 宮川朋之 / 水野昌 / 紀伊宗之
撮影: 神戸千木
美術: 部谷京子
音楽監督: 桑原まこ
製作・制作プロダクション:ロックウェルアイズ
配給:東映

■キャスト
黒木華
綾野剛
Cocco
原日出子
地曵豪
毬谷友子
和田聰宏
佐生有語
夏目ナナ
金田明夫
りりィ