BOOK OF THE いちばん星 ウサギ釣り 2015

Arika報告書v1アイコン  ≪少年・青年コミック・Arika編≫


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 3月のライオン(1~11巻)/羽海野チカ(著)

3月のライオン 11 (ジェッツコミックス)/白泉社

¥525
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高校3年生になった零。

ひなたが同じ学校の1年生として入学し、彼女のことが気になって仕方がない。

しかし穏やかな日々に突如波乱が巻き起こる。

川本家に三姉妹の父・誠二郎が来訪し、身勝手な提案を繰り出したのだ。

彼女たちを守るため、零は誠二郎と対峙し・・・・・・。

妻子捨男に堂々と立ち向かった零の言葉が成長した証のようで格好良かった!?
Arikaアイコン(小)1大切な人たちを守るために立ち上がる零の成長にシビれる。ともかく。お父さんとのいざこざが解決してホントに良かった!まさかのクソからクソと呼ばれる事になると思わず、もはや笑っちゃった。零なんかイキイキしててすごくいいな。あかりはすっごくすっごく頑張って来たんだから絶対に幸せにならなきゃ嘘だよね。なんかまた斜め上に突っ走ってる気がするけどきっと良い方向に行くって信じてるよ! 今後の展開にますます期待が高まります。が、実写化はなぁ…(笑)11巻を読んだ後に1巻を読むと、本当に同じ零なの!?とびっくりしてしまいます。11巻を経て零強くなったなー! そして零の力もあり、姉妹で父親撃退!!人を変えるのは出会い。本当にそうなんでしょうね…。 こんな温かく、優しい少年マンガは初めてに等しい。誰でも登場人物に自分と似た人を見つけて共感できるはず。彼らを応援しているうちに、いつの間にか自分が応援されているのに気付く。ひとりぼっちに感じても、あなたを思っている人は必ずどこかにいるぞってそう思わせてくれる物語です。今回は手巻き寿司がとても美味しそうでした。






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 東京喰種トーキョーグール (全14巻)/石田スイ(著)

東京喰種トーキョーグール 14 (ヤングジャンプコミックス)/石田 スイ

¥555
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「喰種」の内臓を移植され、半喰種となった金木研。

怪物になる葛藤を抱えながらも、この世界の在り方を模索している。

生きるために殺す「命」はすなわち「悪」なのか!?
Arikaアイコン(小)1生きるために人肉を食う。「喰種(グール)」と、それを討伐する人間の、それぞれの心情を丹念に描きつつ、ドライブ感あふれる展開で最期まで疾走した本作。「自分が食べたい」という執着から、死地へ向かう金木を止めようと狂乱する。

主人公が「人間の部分を残した怪物」のため、開始当時は『寄生獣』の近似作?という印象もあったけど、喰種側の苦悩を色濃く描き、かつ、「赫子(かぎね)」と呼ばれる能力など設定の妙もあり、独自の魅力に満ちた作品になりました。いくつかの謎を残したまま14巻で完結(現在は続編『東京喰種:re』が連載中)となるが、物語の中核となった喫茶店「あんていく」での激闘は必見。最後の戦いに赴く者の、それぞれの哀しみも慟哭も心に残る。







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 文豪ストレイドッグス (1~8巻)/朝霧カフカ(原作)、春河35(マンガ)

文豪ストレイドッグス -1 (カドカワコミックス・エース)/角川書店

¥605
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孤児院を追われた中島敦は、太宰治たちの超能力集団「武装探偵社」に所属する。

芥川らポート・マフィア、フイッツジェラルドらギルドとの全面戦争が幕を開け・・・・・。

文豪×異能、 キャラと能力名にテンションあがるーー!!
Arikaアイコン(小)1出てくる出てくる文豪ずらり文豪がたくさん出てきてお得。美男美女の文豪たちが、異能力を使って事件を解決していくバトルアクション。文豪たちがこんなド派手なバトルやっていていいの!?って感じで、それぞれの能力も、その人の本の名前でおもしろい。文豪が出てくるたびに、この人の能力は?と考えて答えが出るとまるで文学史のテストで正解をもらった気分になります。「人に迷惑をかけない清くクリーンな自殺」が信条の太宰さんに笑わせてもらいました。予想もしなかったキャラクター設定にちょっとびっくり。どういう風に広がっていくのか気になるところ。読書好きなら手を出しちゃうよねこの組み合わせは??もう??美味しすぎるよね??設定だけで読めちゃう。ついでに元ネタの小説もよみたくなるお得な漫画。谷崎の『細雪』、作品名ぴったりな能力が最高だった。芥川と太宰の二大文豪が対立してるわキャラ一番濃いわでしあわせ。どちらもチートやばい。とりあえず主人公に中島敦を、社長に諭吉をもってきたのが上手すぎる。 またバトルシーンも迫力があるので、読み応えがある。アニメ化も決定したとのことなので、そちらも楽しみ。次巻に期待!







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 orange【オレンジ】(全5巻)/高野苺(著)

orange(3) (アクションコミックス(月刊アクション))/双葉社

¥670
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高校2年の春、10年後の「私」から菜穂に届いた手紙。

転校生の翔を死から救うため、菜穂は懸命に自分を変えようとする。

ついに翔は運命の日を迎え・・・・。

恋と友情のSFストーリー感動の完結!

ついに完結!時空を超えた友情の物語!?
Arikaアイコン(小)1突然の連載中断から1年余り。発表の場を「別冊マーガレット」から「月刊アクション」へと移して、物語は再び動き始めた。第3巻は連載再開後のエピソードを収録したファン待望の一冊です。誰もが心の奥底に持ち続けているであろう、思春期への「公開」の感情を激しく揺さぶられる物語。翔に待ち受ける悲しい運命を知った5人は、彼を救いたいと願う。菜穂を想いながらも菜穂と翔を支えることを選ぶ須和。彼のこの行動に象徴されるように、恋愛より友情を力強く描くことで本作は普遍性を獲得した。翔がいる「10年後の世界」はきっと今より素敵なものに違いないという確信。そのシンプルで強い友情に心打たれる。少女誌から青年誌に移っても連載再開を決断した作者、そして物語を完結させてくれたすべての関係者に感謝したい。



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 岡崎に捧ぐ(1~2巻) /山本さほ(著)

岡崎に捧ぐ 2 (コミックス単行本)/山本 さほ

¥850
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舞台はバブル崩壊後の90年代。

岩手から横浜に引っ越してきた小学4年の山本さん。

彼女にとって岡崎さんは、クラスでなりたい人ランキング最下位の女の子。

しかし、ある日を境に2人は急接近、いつも一緒に過ごす仲に・・・。

2014年にWEB上で公開され始められるや、各界著名人の称賛を浴びるなど瞬く間に話題を呼び、短期でページ1000万ビューを記録した人気エッセイ漫画がついに単行本化!!

かつて子どもだったすべての大人に捧ぐ懐かしさ!?
Arikaアイコン(小)1作者・山本さほさんが、実際の幼馴染み・岡崎さんとのちょっと特殊な友情を描いた“超プライベート”なふたりの歴史。出会いは小学生時代の1990年代。舞台となっている90年代といえば、スーパーファミコン、たまごっち、プレイステーションなど新しいハードが次々に生まれた時期。当時の子どもたちを熱狂させた懐かしのタイトルに加え、さくらんぼもちやこっくりさんといった別世代にもリーチするアイテムやたくさんのゲームやおもちゃ、笑いと涙のエピソードが、私たちみんなが持つ普遍的な記憶を呼び起こします。本作は懐かしさと同時にイノセントな子どもフィルターをとおしてみた世界と客観的事実との隔たりを描き出す。たとえば、子どもの眼からみれば自由に見える岡崎さんちはどうも育児放棄っぽいし、ゲームを餌に2人を誘う友人・たまちゃんの家もどこか歪んでいる。能天気な小学生が、無防備なままシビアな現実に直面しながら暮らしていたと思うと心が痛む。それでもやはり、彼女たちの日常はキラキラと眩しい。人間は誰しも自分が主人公だと思って生きている、と思っていた山本さんに、「でも私、山本さんと出会えて幸せなの。私きっと、山本さんの人生の脇役として生まれてきたんだと思う」こう告げる岡崎さん。彼女が「好き」を自分なりに伝える事ができる早熟さを身に着けていたこと、いつも優しいところが何故がキューンと切なく響く。小学生の日常、あるある~と思いながら読みました(もっと平凡だったけど)。みんな、一人一冊くらいこういう本を作れる思い出があるんじゃないかなぁ・・・。子供の無邪気さが時にほっこり、時に残酷に、けど「あーあったやった」と笑っちゃうなwプレステしたさにメンヘラの家に遊び行く話も好き。 タイトルが「岡崎に捧ぐ」とあるけど、あとがき見たら、別に岡崎さんが死んだとかじゃないようなので安心した。面白かった!主人公(作者?)があほっぽくて良い。