≪図書館が舞台のコミック≫

Arikaうさたくアイコン①いちおし
 図書館の主/篠原 ウミハル

図書館の主 1 (芳文社コミックス)/芳文社

¥637
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設の児童図書館が舞台の「本を紹介する」系のコミック。「タチアオイ児童図書館」の名物司書・御子柴は、ぶっきらぼうな地味眼鏡。しかし、仕事は一流。今日も、人々が救いの一冊を求め、彼のもとへ…。図書館を舞台に「児童書のソムリエ」御子柴が活躍する癒やしの物語。児童文学再読のきっかけにいかがだろうか? 「うた時計」「宝島」「幸福の王子」「ニルスのふしぎな旅」、子供の頃読んだことがある作品であっても、今パッと話を思い出せるだろうか? あの頃夢中になって読んだ高揚感を思い出せるだろうか?児童文学は子供だましではなく、子どもが理解できるような表現で書かれているだけのこと、大人が楽しむべき名作は山ほどある。「お前が本を選ぶんじゃない、本がお前を選ぶんだ。」しびれます。キノコのくせに…(笑)。1巻で翔太という少年が面白い本に出会い「全部読んでしまうのがもったいない」と言っていた気持ち、とてもよくわかる。読み終わったら、また面白い本を探そう。そのために図書館はある。それを、この作品は暖かく教えてくれる。この作品は、児童書を通していろいろな人間の人生がつづられていく。本を通して出会いがあり、過ちを見直すことがあり、そして出会いの輪が広がっていく。少し人生を立ち止まってみたくなった人に、お勧めしたい作品。




あなたにとっての大切な一冊は、きっとここでみつかる。
 サエズリ図書館のワルツさん /紅玉いづき

サエズリ図書館のワルツさん 1 (星海社FICTIONS)/講談社

¥1,296
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が手の届かないほど遠くにあると思っていたこと。 本が母と娘を繋ぐ絆であったこと。 本が祖父への畏れであり、忘れ得ぬ思い出であったこと。そして、強すぎる願いゆえに、たった一冊の本すら手放せないこと。そこにあるすべての本には数え切れない“想い”があり、そこに集うすべての読者にはその数だけの“物語”があった。さえずり町のサエズリ図書館。それは本の“未来”が収められた、美しく、不思議な図書館。紅玉いづきが詠う、すべての書物への未来譚(ラブソング)――。4編の短編だが、微妙に相互関係あり。個人的に、ハートフルで面白かったです。当初、世界観的には、昨今かと思いきや、近未来それも、第三次世界大戦後の、電子書籍が登場し、紙媒体を始め、紙の書籍が貴重なものになった世界のお話。本をいうもの自体の近未来のお話。とても、良かったです。貴重な書籍を貸し出ししているサエズリ図書館。サエズリ図書館で働くワルツさんの本への愛情、そして岩波氏や上緒さんと云ったキャラクターとの会話、それからこの物語の「設定」がすごく上手にできている。本を手軽に電子書籍で読めることを前提にして書かれた木材からつくられる「本」へのいたわりを感じました。やっぱり紙の本をめくる瞬間のワクワク感が大好きな僕なので、電子書籍化が進み、いつかなくなってしまうとマジ困ります(>_<)紙の書籍を読めるって、とっても幸せなことね。と、しみじみ思わせてくれた一冊でした♪





文字色
 耳をすませば /

耳をすませば (集英社文庫―コミック版)/集英社

¥648
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書館といえば、ジブリ作品になった『耳をすませば』を思い浮かべます。本好きな女子中学生の雫が、図書館から借りてくる本のカードに、自分より先に借りている一人の少年の名前を見つけたところから物語が始まる恋、とても素敵なアンティークショップ地球屋、そして雫のキャラクターに天沢君のぶっきらぼうな優しさとまっすぐ夢に向かう心意気にワクワクする設定にひきこまれます。雫のふと入り込む妄想という名のファンタジー、妖精のようなおとぎ話や浪漫に浸っても問題なし!地球屋のおじいちゃんの語るアンティークに纏わる物語が切ないオルゴールの響きのような余韻を残します。コミックだと聖司くんがバイオリンを弾いていない…?!?そんなのってあり?!もろろん「カントリーロード」も出てこないし......。マンガはマンガで、ジブリはジブリで、それぞれ良いところ満載の物語。それから原作の一番の衝撃は雫のお姉ちゃんですかね。




一風変わったファンタジックな図書館
 鞄図書館/芳崎せいむ

鞄図書館<1>/東京創元社

¥734
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んな本でも揃っている幻の「鞄図書館」と司書が世界をめぐり、出会った人々との温かな交流を描いたマンガです。 貸出期間は一年。使い込まれた風合いの小さな姿のその中に、無限の世界を秘めた喋る鞄と、トレンチコートに身を包み、寡黙に仕事に打ち込む司書。『金魚屋古書店』の芳崎せいむが全ての本好きに贈る、ハートウォーミング・コミック。 まず設定が独特でひかれました。いたるところで引用されるゲーテの言葉がどれも良いです。一年一冊一生同じ本を借り続けていった男性のお話が好きでした。あんな風に年を重ねてゆきたい。ふと垣間見える深淵にゾクリとしつつも。そこもまた魅力です。





文字色
 六百頁のミステリー/幸村アルト

六百頁のミステリー (花とゆめCOMICS)/白泉社

¥432
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子高生と図書館の司書の恋物語。主人公の女子高生も、司書さんも純粋で可愛らしい。もうピュア過ぎでキラキラしていて、これぞ少女マンガ!っていうものでした。話をうまく文学と合わせていて面白かった。 様々な本に例えられながらも二人の関係が進んでいく様がじれったくもあり、胸の奥が温かくなるような優しさがある物語でした。特に文ちゃんは、今まで水島先生の気持ちがはっきりとは描かれていませんでしたが、浅見ちゃんのことを本当に大切にしているのが伝わってきて良かったです。タイトルが不思議だったけど「先生は600ページのミステリー小説のようになかなか掴めないひと」というセリフからで、これまた秀逸。 夢多き小中学生か、疲れ切った大人向けかなぁ。前向きに頑張りたいときにどうぞ。





ほんわかした表紙と「図書館」という題名に惹かれて買いました。
 青色図書館/林みかせ

青色図書館 (花とゆめCOMICS)/白泉社

¥421
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生とひなのやり取りや距離感がほのかに甘酸っぱくてムズ痒くなりますが好き。 ほっこりした。 図書館での出会いって、いいなぁ。図書館でバイトしたい。本に囲まれて仕事したい。ついでに恋なんかもしてみたいっす(*´ω`*)アーハンw 画風といい内容といい、とにかくほのぼの。でも深い。そして登場している人物みんながあったかい…うらやましすぎて非現実的ではありますが、肩の力を抜いてゆっくり読みたい少女マンガです。読み切りのはずなのに、ゆったりと時間が流れているような、白黒のハズなのに、夕焼けや海の色が見えてくるような、キラキラした一冊です。 『私の思うよい本というのは 読んだあとに誰かと話がしたくなるような そんな本です』という台詞が印象的。 本の虫達が新刊に群がるところ好きだ(笑)、言葉の力っていいですよね。 とにかく青い空とか海にも囲まれて主人公うらやましす(・ω・`) 話の内容よりも主人公の境遇が印象的な一冊でした(笑)