2015年に映画化・ドラマ化・アニメ化のメディアミックス作品をご紹介!!
 ■ 映 画 化 作 品(11月21日全国公開)


映画化・ドラマ化・アニメ化のメディアミックス作品をご紹介!!

映画公開前にチェックするもよし、見た後でじっくり復習するもよし。

合わせて原作本・コミックを楽しんでください!




ジャンル:青春/ロマンス
 通学シリーズ 通学途中  【11月21日公開】

通学途中 ~君と僕の部屋~ (ピンキー文庫)/集英社

¥605
Amazon.co.jp

■内容紹介
心臓が壊れたみたいに、ドキドキして…。カレと会うと、泣きそうになって笑顔になれる。内気で、引っこみ思案な女子高生ユキがした初めての恋。そしてユギが知る「真実の恋」の相手は!?それぞれの切ない想いと、まっすぐな恋に涙が溢れる通学シリーズ第4弾。

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■原作の感想
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携帯小説「通学シリーズ」
Arikaアイコン(小)1
読んでいて乙女心がすごく切なくなるけれど最後はよかったって思える作品です。前2作品が暗めな話だったので、通学途中には希望があって良かった。星が見てみたいっていうやり取りが好き♥ 二人で絵を描くシーンとラストが好き♥ でも主人公の思考回路は謎だし、初恋の人に納得がいかない!!





■映画ストーリー
内向的でぶきっちょな女子高生ユキ(森川葵)は、意中の彼と一緒にいるだけで笑顔になり心がときめくのを抑えられない。しかし、彼にはすでに付き合っている人がいて、現実を直視できず逆に思いは募るばかりだった。そんな彼女を同じ美術部のコウ(中川大志)が温かく見つめていて……。

★映画チェック★
小説投稿コミュニティー「E★エブリスタ」で人気を博した「通学シリーズ」から、女子中高生の間で話題になった「通学途中」を映画化。気が弱くて恋愛下手な女子高生と、彼女の片思いを温かく見守る男子生徒を取り巻く三角関係を通じ、少女が真実の恋を見つけるまでを描く。キャストにはモデルとしても活躍する『チョコリエッタ』などの森川葵、『青鬼 ver.2.0』などの中川大志らが集結し、切ない恋模様を繰り広げる。


■スタッフ
原作: みゆ
監督: 川野浩司
脚本: 武田樹里
製作年:2015年
製作国:日本
日本公開:2015年11月21日
上映時間:1時間20分
製作:「通学シリーズ」製作委員会
配給:ポニーキャニオン

■キャスト
中川大志
森川葵
藤本泉
赤楚衛二
藤麻理亜
阿部菜渚美
松井愛莉
千葉雄大





ジャンル:アニメ/学園/ドラマ/アクション
 ガールズ&パンツァー 劇場版  【11月21日公開】

ガールズ&パンツァー もっとらぶらぶ作戦です! 1_52664-61 (MFコミックス アライ.../KADOKAWA/メディアファクトリー

¥545
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■内容紹介
劇場版も公開の大人気TVアニメ『ガールズ&パンツァー』の“公式"スピンオフ第1巻が登場!
戦車道を志す個性豊かなキャラクターたちの、いつもと違った一面をお楽しみください!

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■原作の感想
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表紙が嘘つき(笑) 表紙と中身のギャップが・・・・・・・・良い感じで脱力系!?
Arikaアイコン(小)1
表紙は真面目そうですけど、中身はギャグ4コマです。人気原作付きの公式4コマなので、なんかこうヌル~くほのぼのな内容かと思っていたら結構な勢いで頭のネジがぶっ飛んでるネタが多数。結構ギャグのレベルが高い気がするんです。このシリーズの登場人物達はどの子も魅力的だけど、ギャグでもシリアスでもやっぱ秋山優花里が一番使いやすそうですね。逆にすっかり「できる隊長」イメージが定着しちゃった西住みほは、ギャグとかだと使い難そうな感じがします。あと大洗女子学園チームより、プラウダ高校や聖グロリア―ナ女学院のネタの方が面白いw。特にダージリンがかなり意外な方向にキャラ設定が向かっているようだけど、これで良いんかいなw アニメだと「できるお嬢さま」っぽかったのに…おもしろい。たいへんよい。




■映画ストーリー
第63回戦車道全国高校生大会で頂点へ上り詰めた大洗女子学園に、平穏な日々が戻ってきた。ある日、大洗町でエキシビションマッチが開催されることになり、大洗女子学園は知波単学園と混成チームとして出場し、聖グロリアーナ女学院・プラウダ高校混成チームと対戦する。選手たちは戦いを通じて友情を育む中、生徒会長の角谷杏が急用で学園艦に呼び戻され……。


★映画チェック★
華道や茶道と同様に戦車を駆使する「戦車道」が存在する世界で、戦車道の大会を目指しまい進する女子高生を描いたテレビアニメの劇場版。シリーズの舞台である茨城県大洗で戦車道のエキシビションマッチの開催が決定し、キャラクターたちが新たな戦いに身を投じるさまが映される。監督は、本シリーズや『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ』などの水島努。劇場版の新キャラクターの声を瀬戸麻沙美、米澤円、能登麻美子、竹達彩奈らが担当する。新キャラクターのほか劇場版で初登場する戦車にも期待。


■スタッフ
監督: 水島努
脚本: 吉田玲子
キャラクター原案: 島田フミカネ
キャラクターデザイン・総作画監督: 杉本功
考証・スーパーバイザー: 鈴木貴昭
キャラクター原案協力: 野上武志
ミリタリーワークス: 伊藤岳史
3D監督: 柳野啓一郎
音響監督: 岩浪美和
音楽: 浜口史郎
製作年:2015年
製作国:日本
日本公開:2015年11月21日
上映時間:1時間59分
配給:バンダイビジュアル
3DCGI:グラフィニカ アニメーション
制作:アクタス

■キャスト(声の出演)
西住みほ: 渕上舞
武部沙織: 茅野愛衣
五十鈴華: 尾崎真実
秋山優花里: 中上育実
冷泉麻子: 井口裕香
角谷杏: 福圓美里
小山柚子: 高橋美佳子
河嶋桃: 植田佳奈
磯辺典子: 菊地美香
近藤妙子: 吉岡麻耶
河西忍: 桐村まり
佐々木あけび: 中村桜
カエサル: 仙台エリ
エルヴィン: 森谷里美
左衛門佐: 井上優佳
おりょう: 大橋歩夕
澤梓: 竹内仁美
山郷あゆみ: 中里望
丸山紗希: 小松未可子
阪口桂利奈: 多田このみ
宇津木優季: 山岡ゆり
大野あや: 秋奈
園みどり子: 井澤詩織
ナカジマ: 山本希望
ねこにゃー: 葉山いくみ
西絹代: 瀬戸麻沙美
玉田: 米澤円
福田: 大空直美
ローズヒップ: 高森奈津美
クラーラ: ジェーニャ
ミカ: 能登麻美子
アキ: 下地紫野
ミッコ: 石上美帆
愛里寿: 竹達彩奈
メグミ: 藤村歩
アズミ: 飯田友子
ルミ: 中原麻衣







ジャンル:ドラマ
 流れ星が消えないうちに  【11月21日公開】

流れ星が消えないうちに (新潮文庫)/新潮社

¥594
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■内容紹介
忘れない、忘れられない。あの笑顔を。一緒に過ごした時間の輝きを。そして流れ星にかけた願いを―。高校で出会った、加地君と巧君と奈緒子。けれど突然の事故が、恋人同士だった奈緒子と加地君を、永遠に引き離した。加地君の思い出を抱きしめて離さない奈緒子に、巧君はそっと手を差し伸べるが…。悲しみの果てで向かい合う心と心。せつなさあふれる、恋愛小説の新しい名作。

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■原作の感想
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一緒に亡くなった女の子のことが思い起こされてまうことに、せつなさが募る。
Arikaアイコン(小)1
人の命が有限なのは自明のことだけれど、想いや交わした言葉、過ごした時間は残された人たちのの一部となって残り続けるのだなぁと切々と感じた。加地くんが知らない女の子と一緒に死んでしまったという事実に、彼を疑う気持ちと、疑ってしまう自分の矮小さと、現在共通の友達であった巧くんと付き合っている罪悪感とがないまぜになって、読んでいて苦しかったです。奈緒子のお父さんの「玄関は人の出ていくところであり、また入ってくるところでもある」という言葉が心に残った。 死んでから、死んでるからこそ繰り広げられる複雑さがすごい。死んでるからこそ繰り広げられる三角関係。死んでる人間を責めることもできないし、死んだ人間から略奪愛っていうのも出来ないんだなと思った。 一緒に亡くなった女の子のことが思い起こされてまうことに、せつなさが募る。失い、もう会うことが出来ない人を想う、かなしい恋愛小説。 もう会うことが出来ないから、だんだんと過去のことが美化されていき、そして現在の彼と間で葛藤する様が切ない。ストーリー的に、もしかしてこの作品って『めぞん一刻』のオマージュ........かな?なんて少し思った。



■映画ストーリー
恋人だった加地径一郎(葉山奨之)が海外で事故死し、さらに自分の知らない女性と一緒だったのを知り、心に傷を負った大学生・本山奈緒子(波瑠)。新しい恋人・川嶋巧(入江甚儀)と前を向こうとする彼女だったが、どこかで径一郎のことが忘れられずにいることを自覚していた。そんな状況で、転勤で母と妹と共に大分へ越していった父・諒(小市慢太郎)が実家で一人暮らしをする奈緒子の前に現れる。とある事情で家出をしてきたという父を迎えるが、彼を追い掛けて妹・絵里(黒島結菜)もやって来る。

★映画チェック★
「半分の月がのぼる空」などで知られる人気作家・橋本紡の小説を実写化したラブストーリー。不慮の事故で恋人がこの世を去り心に深い傷を負った女子大生が、同じ過去を抱える新たな恋人や家族と対峙(たいじ)しながら再生していく。監督を務めるのは、『君の好きなうた』などの柴山健次。『マリア様がみてる』『がじまる食堂の恋』などの波瑠が、亡き恋人の幻影に苦しみながらも懸命に前を向こうとするヒロインを熱演。切なくも温かなストーリーが心に響く。


■スタッフ
原作: 橋本紡
監督・脚本: 柴山健次
音楽: 加藤久貴
主題歌: 塩ノ谷早耶香
製作: 前田和紀 / 松江勇武 / 川村英己
プロデューサー: 佐治幸宏
企画: 北原岳史 / 薄井三佳
撮影: 中村夏葉
照明: 渡辺大介
美術: 寺尾淳
録音: 川井崇満
整音: 深田晃
VFX: 大江毅
CG: マチュ・ドラットル
コスチューム: DAISY / 石橋瑞枝
ヘアメイク: 北井佑果
製作年:2015年
製作国:日本
日本公開:2015年11月21日
上映時間:2時間4分
配給・制作:アークエンタテインメント
制作:ギークサイト
製作:「流れ星が消えないうちに」製作委員会

■キャスト(役名:俳優)
本山奈緒子: 波瑠
川嶋巧: 入江甚儀
加地径一郎: 葉山奨之
本山絵里: 黒島結菜
本山諒: 小市慢太郎
川嶋瑞穂: 西原亜希
春日貴子: 岸井ゆきの
山崎圭吾: 八木将康
奥村麻里: 渡辺早織
斉藤拓三: 古舘寛治
五十嵐弓枝: 石田えり






ジャンル:ファンタジー/ファミリー
 リトルプリンス 星の王子さまと私  【11月21日公開】

リトルプリンス 星の王子さまと私 (竹書房文庫)/竹書房

¥734
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「星の王子さま」ほわほわブランケット付き! 映画『リトルプリンス 星の王子さまと私』Offic.../KADOKAWA

¥1,598
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■内容紹介
主人公は、母親の言いつけをよく守る、9歳の女の子。ひっこした家のとなりに住む、風変わりなおじいさんと仲よくなるが…、彼はなんと、あの“星の王子さま”にあったことがあるという飛行士だった!ある日、おじいさんが病に倒れてしまう。お母さんに止められるも、おじいさんのため、女の子は星の王子さまに会いに旅立つ。そこには、冒険と感動が待ちかまえていた―!!

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■原作の感想
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誰もが知っているあの物語の、誰も知らないその後の物語。
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サン=テグジュペリ エステートが始めて認めた『星の王子さま』のその後の物語。小学生時代に『星の王子さま』を読んだ時にはあまり印象に残らず、暗喩の多い本かと漠然と思った。大人になった今、王子さまの言葉は、子ども目線による大人の変なところや身勝手なところ的確に言い当てているようで、ドキッとする。大人になった今だからこそ、はっとすることが多かった。知識ばっかりつけて頭でっかちになっていくから、「心で見る」ということは、なかなか難しいなあと思う 。児童書の枠を明らかに超えて読んでいて哲学書のようだとも感じる。なるほどなと気づかされる話が沢山あったが特に心に沁みたのはキツネとのやり取り。「肝心なことは目に見えない」というキツネのセリフ。名作と言われるのも納得。 いつのまにか子どもの心を忘れてしまった大人が読むべき本だと思う。




■映画ストーリー
母親の言う通りに、いい学校をに入るべく必死で勉強する少女の隣家には、昼間は裏庭にある破損した飛行機を修理し、夜は望遠鏡で空を見ている老人が暮らしていた。引っ越してきて以来彼のことが気になっていた少女は、ある日母親に黙って老人と接するようになる。若かった時代に飛行士だったという老人は、かつて不時着した砂漠で出会った男の子の思い出を語りだすが……。

★映画チェック★
世界中で親しまれているアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの名作「星の王子さま」を初めてアニメ映画化。レベルの高い学校を目指し勉強漬けの日々を過ごす少女と、若いころ不時着した砂漠で出会った星の王子さまとの思い出を語る老飛行士の交流を、CGアニメとストップモーションアニメを駆使して描く。『カンフー・パンダ』などのマーク・オズボーン監督をはじめ、アニメーション製作の一流スタッフが集結。声優陣にはジェフ・ブリッジス、ジェームズ・フランコ、マリオン・コティヤールらが名を連ねる。


■スタッフ
原作: アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ
監督: マーク・オズボーン
ストーリー主任: ボブ・パーシケッティ
キャラクターデザイン: ピーター・デ・セヴ
キャラクター監修: 四角英孝
アニメーション監修: ジェイソン・ブース
アートディレクション: セリーヌ・デルモー / バーセレミー・モーノリー / マシュー・ ゴセリン
美術: ルー・ロマーノ
音楽: ハンス・ジマー
英題:THE LITTLE PRINCE
製作年:2015年
製作国:フランス
日本公開:2015年11月21日
上映時間:1時間47分
配給:ワーナー・ブラザース映画 制
作プロダクション:オニキス・スタジオ

■キャスト
(声の出演)
ジェフ・ブリッジス
マッケンジー・フォイ
レイチェル・マクアダムス
ジェームズ・フランコ
ベニチオ・デル・トロ
マリオン・コティヤール

(日本語吹き替え)
鈴木梨央
瀬戸朝香
伊勢谷友介
滝川クリステル
竹野内豊
ビビる大木
津川雅彦





ジャンル:ロマンス
 レインツリーの国  【11月21日公開】

レインツリーの国 (新潮文庫)/新潮社

¥464
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■内容紹介
きっかけは1冊の本。かつて読んだ、忘れられない小説の感想を検索した伸行は、「レインツリーの国」というブログにたどり着く。管理人は「ひとみ」。思わず送ったメールに返事があり、ふたりの交流が始まった。心の通ったやりとりを重ねるうち、伸行はどうしてもひとみに会いたいと思うようになっていく。しかし、彼女にはどうしても会えない理由があった―。不器用で真っ直ぐなふたりの、心あたたまる珠玉の恋愛小説。

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■原作の感想
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聴覚障害のひとみと、ネットで知り合った伸との恋物語!?
Arikaアイコン(小)1
ひとみの障害関係なく一人の女の子として書いてあるのが有川さんらしいなと思いました。チャットの会話の関西弁を文字で見ると面白いですね。二人の使う言葉一つ一つが相手のことを想いあっていて素敵です。映画化と聞いて最初は驚きましたが、障害について、恋愛について色々なことを考えさせられました。終始キュンキュンさせてもらいました。こんな私を好きになってくれるはずなんてない、こんな私が人を好きになる資格なんてない。という思考に痛いほど共感。健聴者の伸と聴覚障害者のひとみ。立場が違う二人が本気でぶつかって歩み寄っていく姿に夢中になりました。区別と差別の境界って何なんだろうと、いろいろ考えさせられました。「世の中、無意味なもんなんか何にもないねねんなぁ」ところで、細かいことだけれど、 一番最後の一文の語尾が 「はずだ」ではなく、 「はずだった」というのが 意味深で気持ち悪かった。 思い描いていた ハッピーエンドとは 微妙に違っていた。



■映画ストーリー
高校時代に夢中になって読んでいた本「フェアリーゲーム」について、何となくインターネットで検索をしてみた伸行(玉森裕太)。「レインツリーの国」というブログに書かれた「フェアリーゲーム」の感想に興味を持った彼は、その管理人を務めるひとみ(西内まりや)にメールを送付する。それを機に、メールをやりとりするようになる二人。実際に会って話がしたいと考える伸行だったが、ひとみはその申し出を拒否し……。

★映画チェック★
「図書館戦争」シリーズなどの人気作家・有川浩によるヒット小説を実写化したラブストーリー。あるブログの管理人をする女性とメールをやりとりするようになった男性が、会うことをかたくなに拒む彼女の思わぬ秘密を知る。監督は『阪急電車 片道15分の奇跡』『県庁おもてなし課』と有川の小説映画化作を手掛けている三宅喜重。主演はテレビドラマ「信長のシェフ」シリーズなどの玉森裕太が務め、テレビドラマ「山田くんと7人の魔女」などの西内まりやがヒロインを演じる。恋のもどかしさと素晴らしさを深く見つめた物語にときめく。


■スタッフ
原作: 有川浩
監督: 三宅喜重
脚本: 渡辺千穂
製作年:2015年
製作国:日本
日本公開:2015年11月21日
製作:『レインツリーの国』製作委員会
配給:ショウゲート

■キャスト
玉森裕太
西内まりや





ジャンル:ドラマ
 アレノ  【11月21日公開】

テレーズ・ラカン (劇書房ベストプレイ・シリーズ)/劇書房

¥1,572
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■内容紹介
19世紀のパリ。薄暗い路地の一角で小間物屋を開くラカン夫人は、溺愛する虚弱な息子カミーユと、幼いころ引き取り、今はカミーユの妻になっている姪のテレーズと三人で暮らしている。惨めな少女時代を送り、カミーユの看病係として愛のない結婚生活を送るテレーズは、カミーユの幼友達ローランに出会い、激しい恋に落ちる。人目を忍び愛し合う二人。カミーユさえいなければ…。映画『嘆きのテレーズ』で有名なエミール・ゾラの小説を、ゾラ自身が戯曲化。1990年ニコラス・ライトによる翻案、デヴィッド・ルヴォーの演出でスリリングな舞台として現代に甦った不朽の名作。

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■原作の感想
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「人間の機能が愛欲によって、どのように破壊されるかを、生理学的に追及している」
Arikaアイコン(小)1
ゾラ原作の戯曲。不義の仲であったテレーズとローランがカミーユを殺害し、のち結婚にいたる前半までは、わりとありきたりな姦通小説かな、と思う。が、両者とも慾と打算だけで動いていて、深い愛情が芽生えているわけでもない。かといって、殺害方法や事後の慎重な態度を見る限り、決して行き当たりばったりな性格というわけでもない。両親を亡くし、幼い時から親戚に引き取られ、好きでもない男と結婚させられたテレーズ。彼女が最後まで求め続けたのは自由。しかし,それを手に入れる道はあまりにも遠かった・・・。 罪を犯した者はその罪に追われ続ける・・・そんな「恐怖」がしっかり劇空間を支配している。私は非常に濃い内容の戯曲だと受け取った。が、多分に読み手の感性にかかってくる。解説で「人間の機能が愛欲によって、どのように破壊されるかを、生理学的に追及している。」この小説が執筆されたのが1866ー67年、小説の役割は今と異なる時代。そう思うと、当時これだけの描写ってきっと衝撃的なのだろうな。…当時の死体公示場(モルグ)が見世物的な活気を帯びていたというところが、不気味。現在の、特に先進国における価値観では考えられないが、やはり人には自然そういった一面もあるのかと見せつけられる。 内容だけを見れば或る種の姦通劇であるが、三人称体の客観的な筆致を用いて、本来は激しい気性を持つテレーズが、その気性を抑圧しながら生活するに至った過程を、幼年時からのエピソードを入念に述べながら解析してゆくのを順次追っていくと周囲の環境が人間に及ぼす作用と、その作用を受けた人間の心理の明晰な解剖に驚かせられる。陰惨ながら極めて冷静な小説です。




■映画ストーリー
体の弱い夫との日々に鬱屈(うっくつ)したものを感じるあまり、二人の幼なじみの男と浮気をするようになった女。当初は刺激を求めるだけのつもりだった彼女だが、次第に男にのめり込んでいく。やがて彼らは、女の夫が邪魔な存在であると考えて殺害することに。三人で湖を訪れてボートに乗り、夫を突き落として溺死させようとする男と女だが、その矢先ボートが転覆してしまう。男と女だけ岸にたどり着くも、夫が上がってくる様子はない。彼らは湖畔に立つラブホテルに宿泊し、夫の溺死体が発見されるのを待つが……。

★映画チェック★
『かぞくのくに』『夏の終り』などに携ってきたプロデューサーの越川道夫が監督に挑んだ異色のメロドラマ。不倫関係にある男と女が共謀し、女の夫を殺そうとするも事故で彼が消息不明に。その死体が発見されるのを待つ二人の姿を見つめる。『福福荘の福ちゃん』などの山田真歩、『お盆の弟』などの渋川清彦、テレビドラマ「問題のあるレストラン」などの川口覚らが出演。全編に漂う官能的なムードに加えて、文豪エミール・ゾラの名作の舞台を日本に置き換えた巧みな物語も見もの。


■スタッフ
監督・脚本: 越川道夫
原案: エミール・ゾラ
脚本: 佐藤有記
音楽: 澁谷浩次
撮影: 戸田義久
衣装: 伊藤佐智子
製作年:2015年
製作国:日本
日本公開:2015年11月21日 (新宿K's cinemaほか)
上映時間:1時間19分
制作・配給:スローラーナー 製作:ユマニテ
配給協力:コピアポア・フィルム カラー/スーパー16mm→HD/DCP5.1ch

■キャスト
山田真歩
渋川清彦
川口覚
内田淳子
遊屋慎太郎
諏訪太朗




ジャンル:その他
 陽光桜-YOKO THE CHERRY BLOSSOM-  【11月21日公開】

陽光桜 非戦の誓いを桜に託した、知られざる偉人の物語/集英社

¥1,512
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■内容紹介
先の大戦で亡くした教え子たちの慰霊のために、世界中どんな気候の地でも花を咲かせることができる新品種の桜を作ろうと決意し、その実現に残りの人生を捧げた愛媛県の農業家、故・高岡正明の物語。

[BOOKデータベースより]
「陽光桜を世界平和のシンボルにするんじゃ!」多くの教え子を戦争で死なせた後悔から戦争根絶を誓い、愛媛の山奥で独り、新品種の桜作りに没頭した高岡正明。戦後70年の節目に、その偉業が初めて明かされる!!

第1章 高岡正明の源流
第2章 告白 ふたつの出来事
第3章 受け継ぐもの
第4章 伯方の塩の物語
第5章 陽光
第6章 花咲かじいさんの冒険
第7章 ファミリーツリー
第8章 宇宙人、天に還る
第9章 地球を花園に

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■原作の感想
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桜を愛し、戦争を経験した日本の人としては彼が桜を作ろうとした理由も含めて読む価値がある!?
Arikaアイコン(小)1
先の大戦で亡くした多くの教え子たちの慰霊のために、世界中どんな気候の地でも花を咲かせることができる新品種の桜を作ろうと決意し、その実現に残りの人生を捧げた愛媛県の農業家・高岡正明。日本で初めて新種の桜を作り上げた人の物語です。高岡は、私財をなげうって、新種の桜「陽光」をつくりあげたその裏には尋常小学校の教諭として戦地に送り込むことになった教え子たちへの思いがこめられている。桜を愛し、戦争を経験した日本の人としては彼が桜を作ろうとした理由も含めて読む価値があると思います。周囲からは「変人」と呼ばれる彼の奇抜な行動さえも、平和に対する信念からくるものなのだとわかりました。こういう本を読む度に思うのは、妻や子の理解と支えがあってこそだと思う。男のロマンとかいうけど、女のロマンはありなのかな…。 戦争を経験した者にしかわからない悼みが、自責の念を生み、やがてそれが日本人の美とする「はかなさ」の象徴「桜」へと紡がれて行く物語。今、この時代にこそ必要なモノが、彼の生き方が、日本人として心に響くものがある



■映画ストーリー
1974年、愛媛県川内町(現在の東温市)の山里で、変わり者の主・高岡正明(笹野高史)と妻艶子(風祭ゆき)、長男正堂(的場浩司)は暮らしていた。家業の造園や農業を営む跡取り息子の正堂は、三十路を過ぎて恵子(宮本真希)と見合い結婚する。一方父の正明は、家の仕事を全て息子に任せ切りで、日々趣味の桜作りに明け暮れており……。

★映画チェック★
『武士の一分(いちぶん)』など多数の作品に出演してきた笹野高史が初主演を果たした胸を打つ人間ドラマ。教え子たちを戦地に送った後悔から、陽光桜を生み出した高岡正明氏の人生を基に、知られざる偉人の生きざまを刻み付ける。息子を『新・極道の紋章』シリーズなどの的場浩司が演じ、笹野の長男ささの翔太が若き日の主人公を好演。戦死した教え子たちの慰霊と平和への思いを込めた、主人公の新種の桜に対する執念に感じ入る。


■スタッフ
監督・脚本・原作: 高橋玄
プロデューサー: 町田弥生 / 相川真範
音楽: ベンジャミン・ベドゥサック
撮影: フィル・ハーダー
美術: 林天外
照明: 小川満
録音: 深田晃
編集: 太田義則
主題歌: THE BLUE HEARTS
製作年:2015年
製作国:日本
日本公開:2015年11月21日
上映時間:1時間54分
企画・製作・配給:GRAND KAFE PICTURES
企画・製作:映画『陽光桜』製作委員会
協賛:伯方塩業 / マルキン / 井関農機 / 南海放送 / 愛媛新聞社 / 三福グループ / カネシロ / 東京オリエンタルシップ / きたむら / 伊予銀行 / 愛媛銀行 / 愛媛信用金庫 / I do 協力:東温市 / 砥部町 / YOKOサポーターズ

■キャスト
笹野高史
的場浩司
宮本真希
野村宏伸
川上麻衣子
ささの翔太
長谷直美
津川雅彦
風祭ゆき