■大人だから楽しんで読める、大人だから読んでほしい様々なジャンルの『大人本セレクト』をレビュー!
![$*音 楽 画 廊 2*](https://stat.ameba.jp/user_images/20130424/03/zatugaka-arika/4e/24/p/o0598006112511747028.png?caw=800)
VOL・053
大人だからこそ読んでほしい「大人のための、秋の絵本」です。
秋は深く考えるのに向く季節なので、優れた絵本がたくさんありますが、今回のラインナップはいかがでしょうか?
どなたでもご満足いただけるように思い、バラエティに富んだ4冊を選びました。
お楽しみいただけると幸いケロ♪
![Arika001.png](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fblog-imgs-73.fc2.com%2Fz%2Fa%2Ft%2Fzatugakaarika%2FArika001.png)
ヴェルサイユの庭園 (のぞきからくり絵本)/大日本絵画
![](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F61CWISjrkfL._SL160_.jpg)
¥2,700
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1820年代からあったのぞきからくり絵本。
真ん中の穴をのぞくと、美しい木々に挟まれた1本の通りが絵の真ん中にあり、馬車や人々が行きかう19世紀のヴェルサイユ庭園が浮かび上がってきます。6枚の目が蛇腹になっていてのぞきながら向こうへ引いていくと、遠近法で描かれる素晴らしいからくりケロ♪
まくらのせんにん さんぽみちの巻/佼成出版社
![](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F61qP1ZrUWkL._SL160_.jpg)
¥1,404
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まくらのせんにん そこのあなたの巻/佼成出版社
![](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F61uQgfO382L._SL160_.jpg)
¥1,404
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まくら仙人さまの諸国漫遊記。
しきぶとんのしきさんと、かけぶとんのかけさんをお供につれたまくら仙人さまが、諸国を訪ねながら寒く困っている人たちを暖めて歩くというお話。もちろんモデルはあのお方・・・・・・・子どもより大人に受けのいい一冊ケロ♪かわいいよ。
大きな木のような人 (講談社の創作絵本)/講談社
![](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F513OIcxwZML._SL160_.jpg)
¥1,728
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小さいけれど感動的な出会い──。
植物が好きでスケッチブックを手にパリの植物園に迷い込んできた、絵を描くのが好きな孤独な異国の少女さえら・・・・・・を植物園の学芸員、たまたま世界的に有名な植物学者だったわけですが、救う話です。人は人を救うことができるのです。チャンスがあり、賢ければ…。様々な植物が色とりどりに描かれていて本当に綺麗。 いせさんが実際パリで目にして描かれているだけあって特に樹齢250年のプラタナスは素晴らしかったケロ♪
名前のない人 (The Best 村上春樹の翻訳絵本集)/河出書房新社
![](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51IHA-jdgsL._SL160_.jpg)
¥1,944
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素晴らしく不思議なファンタジックな物語。
タイトルと何か宗教画で見たことがあるような印象の表紙の絵に恐る恐るページをめくりました。秋が始まった頃お百姓のベイリーさんがトラックで人をはねてしまうという衝撃的な始まり方に、この先どういう話になるの?!と思いましたが、とてもとても静かに物語は進みます。ある親切な農夫が妙な茶色の皮の服をきた、行き倒れの男の人を拾います。そうして作男として働くのですが、不思議なことにその農家だけ紅葉にならない・・・・・緑のまんまなのです。でもその人がいなくなったら・・・・。一家の暮らしは移り変わる季節の中に在って、兎も雁の群れも木葉の色も留まらないことが自然。名前のない男は自身が何者であるか知らずにいたが、世界が流れていることを発見し、自分もその一部だと気がついたとき、村そして一家の元から去ることを決意した。駆け出して一瞬で消えてしまったことが男の潔さの表れのよう。変化や別れは悲しみを伴いもするが、引換えに思い出が生まれるから喪失ではないし、今が去るから未来がやってくる。人の人生も、この名前のない人のようなものかもしれない。愛、自然に触れ、時には悩みやるべきことを見つけていく…。米国的な諸行無常、行雲流水というか…素晴らしく不思議なファンタジックな物語ケロ♪
![$*音 楽 画 廊 2*](https://stat.ameba.jp/user_images/20130424/03/zatugaka-arika/4e/24/p/o0598006112511747028.png?caw=800)
VOL・053
![ほん運び](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fblog-imgs-46.fc2.com%2Fz%2Fa%2Ft%2Fzatugakaarika%2F201206121710544b9.gif)
秋は深く考えるのに向く季節なので、優れた絵本がたくさんありますが、今回のラインナップはいかがでしょうか?
どなたでもご満足いただけるように思い、バラエティに富んだ4冊を選びました。
お楽しみいただけると幸いケロ♪
![Arika001.png](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fblog-imgs-73.fc2.com%2Fz%2Fa%2Ft%2Fzatugakaarika%2FArika001.png)
ヴェルサイユの庭園 (のぞきからくり絵本)/大日本絵画
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¥2,700
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![ArikaかぜちゃんPC3](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fblog-imgs-43.fc2.com%2Fz%2Fa%2Ft%2Fzatugakaarika%2F20130820215256c2a.jpg)
真ん中の穴をのぞくと、美しい木々に挟まれた1本の通りが絵の真ん中にあり、馬車や人々が行きかう19世紀のヴェルサイユ庭園が浮かび上がってきます。6枚の目が蛇腹になっていてのぞきながら向こうへ引いていくと、遠近法で描かれる素晴らしいからくりケロ♪
まくらのせんにん さんぽみちの巻/佼成出版社
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まくらのせんにん そこのあなたの巻/佼成出版社
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![ArikaかぜちゃんPC3](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fblog-imgs-43.fc2.com%2Fz%2Fa%2Ft%2Fzatugakaarika%2F20130820215256c2a.jpg)
しきぶとんのしきさんと、かけぶとんのかけさんをお供につれたまくら仙人さまが、諸国を訪ねながら寒く困っている人たちを暖めて歩くというお話。もちろんモデルはあのお方・・・・・・・子どもより大人に受けのいい一冊ケロ♪かわいいよ。
大きな木のような人 (講談社の創作絵本)/講談社
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¥1,728
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![ArikaかぜちゃんPC3](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fblog-imgs-43.fc2.com%2Fz%2Fa%2Ft%2Fzatugakaarika%2F20130820215256c2a.jpg)
植物が好きでスケッチブックを手にパリの植物園に迷い込んできた、絵を描くのが好きな孤独な異国の少女さえら・・・・・・を植物園の学芸員、たまたま世界的に有名な植物学者だったわけですが、救う話です。人は人を救うことができるのです。チャンスがあり、賢ければ…。様々な植物が色とりどりに描かれていて本当に綺麗。 いせさんが実際パリで目にして描かれているだけあって特に樹齢250年のプラタナスは素晴らしかったケロ♪
名前のない人 (The Best 村上春樹の翻訳絵本集)/河出書房新社
![](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51IHA-jdgsL._SL160_.jpg)
¥1,944
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![ArikaかぜちゃんPC3](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fblog-imgs-43.fc2.com%2Fz%2Fa%2Ft%2Fzatugakaarika%2F20130820215256c2a.jpg)
タイトルと何か宗教画で見たことがあるような印象の表紙の絵に恐る恐るページをめくりました。秋が始まった頃お百姓のベイリーさんがトラックで人をはねてしまうという衝撃的な始まり方に、この先どういう話になるの?!と思いましたが、とてもとても静かに物語は進みます。ある親切な農夫が妙な茶色の皮の服をきた、行き倒れの男の人を拾います。そうして作男として働くのですが、不思議なことにその農家だけ紅葉にならない・・・・・緑のまんまなのです。でもその人がいなくなったら・・・・。一家の暮らしは移り変わる季節の中に在って、兎も雁の群れも木葉の色も留まらないことが自然。名前のない男は自身が何者であるか知らずにいたが、世界が流れていることを発見し、自分もその一部だと気がついたとき、村そして一家の元から去ることを決意した。駆け出して一瞬で消えてしまったことが男の潔さの表れのよう。変化や別れは悲しみを伴いもするが、引換えに思い出が生まれるから喪失ではないし、今が去るから未来がやってくる。人の人生も、この名前のない人のようなものかもしれない。愛、自然に触れ、時には悩みやるべきことを見つけていく…。米国的な諸行無常、行雲流水というか…素晴らしく不思議なファンタジックな物語ケロ♪