2015年に映画化・ドラマ化・アニメ化のメディアミックス作品をご紹介!!
■2015夏期☆土曜日にドラマ化された原作&コミック


ドラマを見る前にチェックするもよし、見た後でじっくり復習するもよし。

合わせて原作本・コミックを楽しんでください!



【6月28日(土)更新】
 ラーメン大好き小泉さん/鳴見なる 

ラーメン大好き小泉さん 1 (バンブーコミックス)/竹書房

¥626
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■ドラマタイトル:「ラーメン大好き小泉さん」

6月27日スタート フジテレビ系 毎週土曜 午後11:40~深夜0:05

■原作/原案…原作:鳴見なる「ラーメン大好き小泉さん」(竹書房「まんがライフSTORIA」)

■スタッフ
脚本:久馬歩/脚本:阿相クミコ/演出:松木創/演出:池辺安智/プロデューサー:久松大地

■主題歌:こぶしファクトリー「ラーメン大好き小泉さんの唄」

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■キャラクター紹介(キャスト)
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小泉さん(早見あかり)
クールでミステリアスな美人女子高生。普段は無口だが、実は毎日食べ歩くほどの大のラーメン好きで、ラーメンのことになると冗舌。

大澤悠(美山加恋)
小泉さんのクラスメート。三度の飯より美少女好きで、小泉さんに興味を持ち、仲良くなりたい一心で付きまとい、結果的に一緒にラーメンを食べ歩くことになる。

中村美沙(古畑星夏)
小泉さんのクラスメート。悠の親友。モテ系美少女で、彼氏のために太らないよう気を付けている。

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■ドラマ内容紹介…早見あかりが連続ドラマ初主演! 30万部突破のラーメン漫画を実写化!
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「まんがライフSTORIA」連載中で、単行本累計発行部数30万部突破の鳴見なるによる人気コミックが原作。クールで無口な美人女子高生・小泉さんがおいしいラーメンを求めて食べ歩く姿を描く新感覚グルメドラマ。小泉さんを演じるのは、連続ドラマ初主演の早見あかりで、早見がラーメンをガッツリと食らう姿と、その後の恍惚の表情を克明にとらえる。また、小泉さんのクラスメート役で美山加恋、古畑星夏というフレッシュな女優が共演。美人女子高生たちは、果たしてどのようにラーメンと対峙するのか? なお、登場するラーメン店は、すべて実在する人気店ばかりなのも見どころ。

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■原作の感想
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気になるのは「パイナップル海老塩ラーメン」
無理なのは口が痛くなる「北極ラーメン」辛さ9!!

Arikaアイコン(小)1クールで無口、他人と馴れ合わないミステリアスな転校生・小泉さん。彼女は、日ごと美味しいラーメンを求めるラーメンのプロだった――!?ガツンと本格派ラーメングラフィティ、いよいよ着丼! ラーメンに関する会話以外ほぼ興味のない、美人転校生、小泉さん。不思議な個性にまわりが放っておかないのですが、常にクール。ラーメン薀蓄も満載で笑えます。こういう食べにいく系のグルメ漫画って店名もオープンにするのが多いんだけど、本作は「店名は明かされてないがラーメン好きならだいたい検討がつく」というシステムになっていて、そのためかラーメンの持つ原初の輝きが剥き出しになって、こりゃたまらん!ヨダレずびっ!ラーメンを食べに行きたくなる漫画です。






【7月11日(土)更新】
 ど根性ガエル/吉沢やすみ 

ど根性ガエル (1) ピョン吉誕生の巻/eBookJapan Plus

¥価格不明
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■ドラマタイトル:「ど根性ガエル」

7月11日スタート 日本テレビ系 毎週土曜 午後9:00~午後9:54(初回は午後9:00~午後10:09)

■原作/原案…原作:吉沢やすみ「ど根性ガエル」(集英社)

■スタッフ
脚本:岡田惠和/演出:菅原伸太郎/演出:狩山俊輔/プロデューサー:伊藤響/プロデューサー:河野英裕/プロデューサー:大倉寛子

■ 主題歌:ザ・クロマニヨンズ「エルビス(仮)」

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■キャラクター紹介(キャスト)
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ひろし(松山ケンイチ)
かつてはピョン吉と一緒にど根性で人生を乗り切っていたが、30歳を迎えた今では定職にも就かずにぶらぶらしているダメ男。ピョン吉と京子ちゃんのある変化をきっかけに、人生をやり直そうと決意する。

ピョン吉(満島ひかり/声の出演)
16年前、慌てん坊の中学生だったひろしが転んだ時につぶされて彼のシャツに張り付き、“平面ガエル”として生きていくことになったガマガエル。持ち前のど根性で何事にもぶつかっていき、ひろしをサポートする。

京子ちゃん(前田敦子)
ひろしの中学校時代の同級生で、彼の永遠のマドンナ。離婚して生まれ育った町に戻ってきたが、つらい経験を経た影響からか、優しかったかつての面影はなく、冷たく、ドライな女性になっていた。

五郎(勝地涼)
中学校時代からひろしを慕っている一つ下の後輩。持ち前の男気で今では立派な警察官となり、暇さえあればひろしの世話を焼いている。

ゴリライモ(新井浩文)
ひろしの中学校時代の同級生で、かつてのガキ大将。今ではパン工場の若社長を務めている。ことあるごとにひろしと対立するが根は優しい。

ひろしの母ちゃん(薬師丸ひろ子)
女手一つで、ひろしとピョン吉を育ててきた気丈夫で優しい母。ゴリライモのパン工場で働いており、実は一番のど根性の人。

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■ドラマ内容紹介…「ど根性ガエル」が初の実写ドラマ化! 松山ケンイチが三十路のひろしを熱演!
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1970年代に一世を風靡した人気漫画「ど根性ガエル」を初めて実写化。主人公のひろし役を松山ケンイチが演じる。脚本はNHK連続テレビ小説「ちゅらさん」、「最後から二番目の恋」(フジテレビ系)などを手掛けた岡田惠和が務め、ひろしがピョン吉と出合ってから16年後を舞台にしたオリジナルストーリーを展開する。三十路を迎えたものの、うだつの上がらない毎日を送っていたひろしが、ピョン吉(声・満島ひかり)のある異変をきっかけに人生をやり直すほか、離婚して出戻ってきたヒロイン・京子ちゃん(前田敦子)との恋愛模様や、ピョン吉の正体も描かれる。

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■原作の感想
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根性、根性、ど根性♪
下町に「義理人情」があり、本当の「貧困」があった頃の物語。

Arikaアイコン(小)1宿敵ゴリライモとの決闘の最中に、石につまづいた「ひろし」は、地面にいたカエルを下敷きにして転倒してしまう。ところが「ひろし」が立ち上がってもカエルがいない。次に自分のシャツを見る「ひろし」。シャツには平面になったカエルがいた。しかもそのカエルは生きていて、なおかつ人間の言葉が喋れる!こうして「ど根性ガエル」ピョン吉がここに誕生したのであった。ひろしのシャツに住みついた平面ガエルのピョン吉が、恋にケンカに大ハッスル。人騒がせだけど憎めないピョン吉の傑作ギャグ。1970年連載開始のため、ひろしの生活水準や家具など、かなり古さを感じさせます。ただ、表面的には古さを感じてもこういう人間模様を描いた漫画は時代を超えた普遍的な面白さを持っています。アニメ版のイメージが強く、原作は影が薄いようですが読んだら結構面白いです。ちなみにこの文庫シリーズは全2巻で、ジャンプコミックス全27巻の内たった3巻までしか収録されていません。TVドラマ化に際し早く続刊を出して欲しいです。





【7月18日(土)更新】
 煙霞 /黒川博行

煙霞 (文春文庫)/文藝春秋

¥価格不明
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■ドラマタイトル:「土曜オリジナルドラマ 連続ドラマW 煙霞 -Gold Rush-」

7月18日スタート WOWOWプライム 毎週土曜 午後10:00~午後11:00

■原作/原案…原作:黒川博行「煙霞」(文春文庫)

■スタッフ
脚本:江頭美智留/監督:小林聖太郎/プロデューサー:井上衛/プロデューサー:河添太

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■キャラクター紹介(キャスト)
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熊谷透(森山未來)
晴峰女子高校の美術科常勤講師。美術大学卒業後に事業に失敗して借金を抱え、現職に転身。生徒からの信望はあるが、正教員と同じように働きながらも給料は三割引き。

正木菜穂子(高畑充希)
晴峰女子高校の音楽科教師。学校に内緒で、ライブハウスでも活動している。普段から派手な言動で同僚たちににらまれているが、生徒の間ではカリスマ的人気を誇る。

守野朱実(中村ゆり)
晴峰学園理事長・酒井の愛人。したたかに生きる、北新地のクラブのホステス。酒井と共に誘拐される。

箕輪克久(木下ほうか)
学校経営の裏を知り尽くしている教育コンサルタント。酒井への個人的な恨みから、体育科講師・小山田をそそのかし、酒井の隠し財産強奪を画策する。

中尾秀一(木村祐一)
箕輪の仲間。体力はあるが頭は良くない。本人は、箕輪とは対等のパートナーのつもりでいる。

小山田(尾上寛之)
晴峰女子高校・体育科常勤講師。酒井に不正の証拠を突きつけて、身分保障を求めようと熊谷と菜穂子に持ち掛け、酒井誘拐計画に巻き込む張本人。

酒井祐三(桂文珍)
学校法人晴峰学園の理事長であり、関西私学界の帝王。学園を私物化しており、毀誉褒貶は激しいが、実際は懐が広い。

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■ドラマ内容紹介…森山未來が主演! 関西出身のキャストが扮するくせ者たちの金塊争奪戦!
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大阪在住の直木賞作家・黒川博行による小説「煙霞」が連続ドラマ化。私立学校の乱脈経営の実態を背景に、にぎやかな登場人物たちが巨額の金塊を奪い合いながら大阪中を疾走するアクションサスペンス。2013年から約1年間、文化庁の文化交流使としてイスラエルのダンスカンパニーに所属した森山未來は、帰国後初となるドラマ出演。神戸出身の森山のほか、共演の高畑充希、木下ほうか、桂文珍のみならず、監督の小林聖太郎や、脚本の江頭美智留ら主要スタッフ・キャストが“オール関西出身”。ネイティブが大阪を舞台に作り出す空気感と、策略に次ぐ策略で二転三転するストーリーが見もの。

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■原作の感想
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教育業界にも悪い奴はいる!
学校経営者v.s. 盗人v.s.教師の金、内部での二股、三股する金塊の奪い合い!?

Arikaアイコン(小)1
いつもの様に大阪が舞台。高校美術講師の主人公は、正職員の地位を得るために理事長に接触を図るだが、学校法人を廻る闇の金の動きに巻き込まれる。近年のニュースでもあったけど、公益を隠れ蓑にした学校法人はこれくらいのことは普通にあるんやろなと思った。私学補助金がらみの裏金を巡り、登場人物たちが右往左往。東奔西走。ではあるものの、やっぱりあの迷コンビ・ジャイアン桑原&おとぼけ二宮くんが活躍してくれないと何だか物足りない気分。今一つ灰汁の強いキャラがおらず、しいて言うならとことんまで金に執着する朱美が一番インパクトがありました。高校のヒラの教師がここまでするか?と思いながら展開を先読みしながら一気に読み込んで終了。学校経営者v.s. 盗人v.s.教師の金、金塊の奪い合いが内部での二股、三股とグチャグチャ!隠された金塊は誰がどこに隠したのか? この手の二転三転するエンタメドラマを書かせたら黒川さん才能はサイコーに光る!最後は期待に反していたて爽快だったのが意外な執着点でした。




【8月22日(土)更新】
 サッカーボーイズ明日への絆  君のためならがんばれる/清水久美子(フリーライター)

サッカーボーイズ 明日への絆 君のためならがんばれる/清水久美子(フリーライター)

¥1,543
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■ドラマタイトル:「母さん、俺は大丈夫」

8月22日 日本テレビ系 21:00頃~放送(24時間テレビ内) 

■原作/原案…•原案:清水久美子『サッカーボーイズ 明日への絆 君のためならがんばれる』(カンゼン刊)

■スタッフ
脚本 - 水橋文美江
演出 - 佐久間紀佳
製作著作 - 日本テレビ

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■キャラクター紹介(キャスト)
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佐々木諒平(山田涼介(Hey!Say!JUMP))
主人公。三人兄弟の二男で弱みを見せない性格。サッカー部の副キャプテンに選ばれた矢先、脳腫瘍に。再びピッチに戻ることを願い運命の中でベストを尽くす。

佐々木 哲平(増田貴久(NEWS))
諒平の兄。印刷会社に勤務。諒平の病気を機に退職し、証平の看病をするようになる。

佐々木証平(下田翔大)
諒平の弟。3歳の時に難病に。以来、寝たきりの闘病生活をする。

佐々木萌子(安田成美)
諒平の母。難病で入院している三男にかかりっきりの毎日。おっとりしているが芯の強い女性。諒平の病気を前向きに立ち向かう。

佐々木 弘(赤井英和)
諒平の父。公務員。明るくて人情家。涙もろく、時に萌子より先に泣く。諒平が「いかに生きるか」に心を砕く。

★島根商業高校の人々
永田監督(井ノ原快彦(V6))
サッカー部の監督。諒平の発病に落ち込むサッカー部員たちに頭を悩ませるが、諒平の闘病姿を見て、県大会の予選突破を目指す。

有竹 純太( 間宮祥太朗)
通称・へタレ。サッカー部で諒平の親友。あだ名の通り、すぐヘタレる。

黒木 徹(坂口健太郎)
通称・クロ。サッカー部で諒平の親友。諒平の良きライバル。

大ノ内 弘史(松川尚瑠輝)
通称・オッチ。サッカー部で諒平の親友。流されやすく、気が弱い。

節川奈緒子(清水富美加)
諒平のクラスメイト。ひそかに諒平に片思いをしている。

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■ドラマ内容紹介…24HOUR TELEVISION 「つなぐ ~時を超えて笑顔を~」
24時間テレビドラマスペシャル 「母さん、俺は大丈夫」ドラマ原案作品 (2015年8月22日 日本テレビ系列で放送)

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「人生に大切なこと」が詰まった感動ノンフィクション!!!

病に侵されながらも、ピッチに戻れることを信じ壮絶な闘病生活を送った島根県の高校生とその家族と仲間の物語。 サッカー好きの島根の高校生・諒平(山田涼介)は、3人兄弟の二男。弟の証平(下田翔大)が7歳の時に難病を発症して以来、萌子(安田成美)は弟にかかりきり。しかし高2になりサッカー部の副キャプテンになった諒平が急性脳腫瘍を発病してしまう。再びサッカーができることだけを信じて頑張る姿に部員たちや家族も次第に変わっていき、やがて諒平自身も母親と向き合うことになった。

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■原作の感想
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脳腫瘍と闘った佐々木諒平と仲間たちが紡ぐ実話!!
誰かのために想うこと、行動することの大切さがたくさん詰まった本です。

Arikaアイコン(小)1病床の仲間のために快進撃を続けた出雲商業サッカー部、最後まで支え続けた同級生、家族の思い…。脳腫瘍で亡くなった高校サッカー選手と、彼を取り巻く人々の地元・島根で話題となった感動のドキュメンタリー。脳腫瘍という病と闘い、18歳という若さで旅立ってしまった諒平くんが精一杯生きた記録の書である。サッカーに夢中になり、泣き、笑い、夢を持ち続け、周りの誰からも愛されて、まだまだ人生これからのはずなのに本当に無念です。僅かな可能性の中に垣間見える一筋の光に希望を持ち、すぐにまた、失意の底に突き落とされる。見守る家族の思いを考えると辛い。出雲商業高校の仲間達も一丸となって病と闘い続ける友人を応援し、いつでも駆けつけた。今、自分が生きている、それだけで意味の有ることなのだと強く思う。 サッカーを通して、大切な事を同級生に教えてくれた佐々木諒平君の生き方に、大きな拍手を送りたくなる。





【8月22日(土)・8月29日更新】
 恐慌に立ち向かった男高橋是清 /松元崇   

恐慌に立ち向かった男 高橋是清 (中公文庫)/中央公論新社

¥823
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■ドラマタイトル:経世済民の男「高橋是清」

8月22日スタート NHK総合 22日前編/29日後編 21:00~放送

■原作/原案…松元崇「恐慌に立ち向かった男高橋是清」 

■スタッフ
脚本: ジェームス三木、音楽:佐藤直紀、演出: 田中健二、制作統括: 山本敏彦

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■キャラクター紹介(キャスト)
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高橋是清 (オダギリジョー)
森有礼(谷原章介)
高橋品子 (ミムラ)
小島信吾 (風間俊介)
お君 (壇蜜)
辰野金吾 (林遣都)
前田正名 (藤本隆宏)
仲居 (岡本玲)
かね (松浦雅)
お柳 ( 柳ゆり菜)
友常典膳 (苅谷俊介)
工務局長 (本田博太郎)
福地桜痴 (ダンカン)
南校教官 (武田鉄矢)
高橋喜代 (草笛光子)
深井英五 (松本利夫 (EXILE))
ケイコ (松岡茉優)
桂太郎 (風間トオル)
田中義一 (大友康平)
井上馨 (笹野高史)
犬養毅 (舘ひろし)

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■ドラマ内容紹介…オダギリジョー演じる「経世済民の男 高橋是清」の金、女、破天荒!
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放送90年ドラマ「経世済民の男 高橋是清」の前編が今夜9時からNHK総合で放送される。
高橋是清は明治から昭和にかけて活躍した財政家・政治家だ。1921年から翌年にかけて首相を務めたときには、丸顔にヒゲを生やした風貌から「ダルマ宰相」とも呼ばれた。もっとも、今回のドラマで高橋を演じるオダギリジョーはダルマ顔からはかけ離れているが。自らの首相在任中に兼任したのを含め、7つの内閣において通算で約8年9カ月も大蔵大臣を務めた高橋は、それ以前には日本銀行に勤め総裁にまで登りつめている。しかし日銀に入るまでにはじつにさまざまな職業を体験しており、仮にそのすべてを職務経歴表に書こうとするならとても1枚には納まりきりそうもない。ドラマを観る前のガイドとして、ここでその異色の経歴をちょっと振り返ってみたい。

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■原作の感想
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割と本気の経済史の本!!
Arikaアイコン(小)1タイトルから高橋是清の生涯について書かれたものだと思い読み始めたが、内容は戦前の財政・金融に関することが中心であり、人物に焦点を当てたものではなかった。「戦前日本財政金融政策史」といった趣で、特に前半は戦費調達と増税、あるいは関東大震災の持つ経済的な意味などを書いている。少なくとも是清は、必要な時には出てくるが主役ではない(汗)後半、昭和初期になるとようやく是清が出てくる。「日本のケインズ」などといわれる是清だが、むしろ現代的な低金利、財政安定といった考えの先駆者であるという見方が興味深い。今とは政治体制なども違うとはいえ、財政再建、緊縮財政の方法について学べることは多い。 内容的には興味のある分野ではあったが専門的な話が多く、その分野の知識が乏しかったため、中々理解しながら読めたとは言い難い…。そのため無理やり読み通したという感じになってしまったので、もう少し基礎的な知識をしっかり身につけてから再読したい。 是清の話が読みたい人に残念ながらお勧めできないのが残念。