2015年に映画化・ドラマ化・アニメ化のメディアミックス作品をご紹介!!
 ■ 映 画 化 作 品(6月27日全国公開)


映画化・ドラマ化・アニメ化のメディアミックス作品をご紹介!!

映画公開前にチェックするもよし、見た後でじっくり復習するもよし。

合わせて原作本・コミックを楽しんでください!



ジャンル:ドラマ
 きみはいい子  【6月27日公開】

きみはいい子 (一般書)/ポプラ社

¥1,512
Amazon.co.jp

■内容紹介
17時まで帰ってくるなと言われ校庭で待つ児童と彼を見つめる新任教師の物語をはじめ、娘に手を上げてしまう母親とママ友など、同じ町、同じ雨の日の午後を描く五篇からなる連作短篇集。家族が抱える傷とそこに射すたしかな光を描き出す心を揺さぶる物語。
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■原作の感想
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児童虐待は決してあってはならないこと。でも、現状は児童虐待が起きている!
Arikaアイコン(小)1 今時の小学生が抱える多くの問題が取り上げられていて、アゲハちゃんの可愛らしい表紙とは裏腹にすっごく重たい内容です。中脇先生が子供達の立場で小説を書いているだけに“子供の未来”をより明るく出来ないかと考えてしまいました。自分の子供がどんなに頑張っても一切褒めず、単にビシバシに勉強させてしまうDQN親が描かれているのは,痛々しい程残虐なシーンで読むのがつらくて、なかなか読み進めませんでした。どの短編も最後ハッピーエンドというわけではないけれど、読後感は悪くありません。子供の虐待の描写はつらいです。今もどこかで、こういうシーンがあるのかと思うだけで胸が潰されそうです。でも虐待をする大人を庇うつもりはありませんが、虐待をする側にも理由ある場合があって、そこをケアしないと今を生きる女性が子供を育てるということはとても大変なんだと思います。親じゃなくても、他人でも、きみはいい子だよって言ってあげればいい・・・あげたい、今すぐ。 私は例え子供に勉強を教えたくてもこんな親にはなりたくないです。




■映画ストーリー
新米教師の岡野(高良健吾)は、ひたむきだが優柔不断で、問題があっても目を背け、子供たちから信用されていない。雅美(尾野真千子)は夫の単身赴任で3歳の娘と2人で生活し、娘に暴力を振るってしまうことがあった。一人暮らしの老人あきこ(喜多道枝)はスーパーで支払いを忘れ、認知症を心配するようになる。彼らは同じ町で暮らしており……。

映画チェック
幼児虐待や学級崩壊といった問題を通して愛について描いた中脇初枝の小説を基に、『そこのみにて光輝く』などの呉美保監督が映画化したヒューマンドラマ。学級崩壊をさせてしまう新米教師、親からの虐待を受け自身も子供を虐待する母親、家族を失い一人で暮らす老人といった老若男女が、現実と葛藤しながらも生きていく姿を映す。出演は、『軽蔑』などの高良健吾や『そして父になる』などの尾野真千子をはじめ、池脇千鶴、高橋和也ら。奥深いストーリーと共に、実力ある俳優たちの演技合戦が楽しめる。

■スタッフ
製作年:2015年
製作国:日本
日本公開:2015年6月27日 (テアトル新宿ほか)
上映時間:2時間1分
配給・製作プロダクション:アークエンタテインメント
監督: 呉美保
原作: 中脇初枝
製作: 川村英己
プロデューサー: 星野秀樹
脚本: 高田亮
音楽: 田中拓人
メインテーマ: Takuto Tanaka featuring Vasko Vassilev

■キャスト
高良健吾
尾野真千子
池脇千鶴
高橋和也
喜多道枝
黒川芽以
内田慈
松嶋亮太
加部亜門
富田靖子






ジャンル:アクション/SF
 劇場版 「進撃の巨人」 後編~自由の翼~  【6月27日公開】

進撃の巨人(13)/講談社

¥価格不明
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■原作の感想
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とんでもない食物連鎖の世界。そして出た!兵長の「選べ」!
Arikaアイコン(小)1 巨人の正体は人間だった?やっぱり巨人とは新たな生き方を模索した結果の代物なのか。衝撃の展開からの巨人同士の戦い…エレンのモノローグと回想で戦いにより悲壮さが増す。戦いの決着も2VS1だからこその結果…そしてエレンが連れ去られた後の、ハンネスさんとミカサ、アルミンの会話がよかった。すごい幼馴染み感があって意味もなく懐かしくなった。エレンとライナー達の会話も緊迫していてこの後がどうなっていくのか気になる… 。ただ(エレンの)そばにいるだけでいいのにと涙を滲ませるミカサが可愛い!そういえばライナーとベルトルトの衝撃がすごすぎてお猿さん忘れかけてた…どんどんずんずん敵の根っこが深くなって闇が濃くなって希望の光が全然見えてこないよ。巨人を倒さなければいけない調査兵団に、なんにんもの巨人が…。エレンも巨人化して戦うが…。それにしてはなぜ人間を襲うのかが理解に苦しむ。知性を備えた巨人がいる一方、ただ殺戮をする巨人もいる。その差はなんだ?  彼らの故郷とは? なぜエレンを狙う? 映画を観る際は事前にまとめ読みしないとついていけないぞww 



■映画ストーリー
兵士として巨人と戦うエレンは自らが巨人化し、審議の結果、調査兵団特別作戦班ことリヴァイ班への所属が決定する。壁外調査へ出発したエレンたちだったが、知性を持つ女型の巨人に襲撃される。多くの犠牲を払いながら、ついに女型の巨人を捕獲することに成功した調査兵団だったが……。

映画チェック
諫山創による人気コミックを基にテレビアニメ化し、そのスタッフが新たに劇場版として再編集した後編。巨人との死闘で自らが巨人化した主人公エレンの運命と、新たに登場する知性を持つ女型の巨人との激闘を活写する。数多くの出演作を誇る人気声優の梶裕貴のほか、石川由依、井上麻里奈らがテレビアニメ版同様本作の声を担当。女型巨人との大迫力かつスリリングな戦いや、エレンのたどる過酷なストーリーに引き込まれる。

■スタッフ
製作年:2014年
製作国:日本
音響制作:テクノサウンド アニメーション
制作:WIT STUDIO
配給:ポニーキャニオン
原作: 諫山創
監督: 荒木哲郎
キャラクターデザイン・総作画監督: 浅野恭司
総作画監督: 門脇聡
助監督: 田中洋之
助監督・プロップデザイン: 肥塚正史
メインアニメーター: 手塚響平 / 山田歩
アクション作画監督: 江原康之 / 今井有文 / 世良悠子
美術設定: 谷内優穂
巨人設定: 千葉崇明
色彩設計: 橋本賢
美術監督: 吉原俊一郎
3D監督: 藪田修平
撮影監督: 山田和弘
編集: 肥田文
音響監督: 三間雅文
音楽・エンディングテーマ: 澤野弘之
音響効果: 倉橋静男
主題歌: Linked Horizon

■キャスト(声の出演)
エレン・イェーガー (Eren Jeager):梶裕貴
ミカサ・アッカーマン (Mikasa Ackerman):石川由依
アルミン・アルレルト (Armin Arlert):井上麻里奈
リヴァイ・アッカーマン (Levi):神谷浩史
エルヴィン・スミス(Erwin・Smis):小野大輔
ハンジ・ゾエ (Hansi・Zoe):朴路美







ジャンル:アクション/SF/サスペンス
 ストレイヤーズ・クロニクル  【6月27日公開】

ストレイヤーズ・クロニクル ACT-1 (集英社文庫)/集英社

¥605
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■内容紹介
瞬時に移動できる超人的運動能力、普通の人には聞こえない小さな音まで聞き分ける鋭敏な聴覚、決して忘却しない驚異的な視覚記憶力―常人とはかけ離れた特殊能力を持つ4人は仲間の亘を人質に取られ、老獪な政治家・渡瀬浩一郎のために裏の仕事をしている。そんな彼らに、世間を賑わしている残虐な殺人集団“アゲハ”の追跡が命じられる。“アゲハ”とは何者なのか。今、壮絶な戦いが幕を開ける―。
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■原作の感想
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超能力者として人工的に作られた若者たちの悲劇
Arikaアイコン(小)1 ジャンル分けするなら、SFアクション。昴の1人称に3人称の語りが混ざった不安定感というか酩酊感を醸し出すどちらかというと嫌な語り口です。内容をざっくりいうと超能力者として人工的に作られた若者たちの悲劇のようだ!特殊能力を備えた若者達が、新進気鋭の政治家の裏仕事を請け負います。そして敵対する能力者の別チーム。でも、その理由にも背景にも何だか複雑な事情や屈託がありそうです。三井が、まるで獣のようだと感じた昴の虚無感も、自分達をあらざるモノと自認しなければならないなら、それはなんという哀切でしょうか。 いい意味で期待を裏切ってくれた。見えないほど早く動けるなど、長けた能力を持つ作られた人間の話は都合良すぎるなと思いつつ読了個人的には三井さんのことをもっと知りたいと思った。とても読みやすく、普段あまり本を読まない人間であった僕でも1日で読み終えてしまった。



■映画ストーリー
1990年代初頭、極秘実験によって人間の能力を限界まで発達させた子供たち、動物や昆虫の能力を備えた子供たちが生み出される。それから20年後、実験で視覚、視神経、脳伝達速度が発達し異能力者となった昴(岡田将生)とその仲間たちは、特殊能力を得た代わりに精神が崩壊する危険性も抱えることに。そして、その解決の鍵を握る外務副大臣・渡瀬(伊原剛志)のもとで、公にできないさまざまなミッションを遂行していた。そんな中、同じ異能力者である学(染谷将太)が率いる暗殺者集団アゲハが渡瀬をターゲットに定めていて……。

映画チェック
本多孝好のベストセラー小説を実写化したアクション。極秘実験で視力・聴力・筋力などが常人よりも発達した青年が、謎の殺りく者集団との激闘を繰り広げながら自身の秘められた宿命と対峙(たいじ)する。メガホンを取るのは、『へヴンズ ストーリー』などの瀬々敬久。『悪人』などの岡田将生と『寄生獣』などの染谷将太が、導かれるように激突する異能力者たちを快演。その脇を、成海璃子、豊原功補、石橋蓮司、伊原剛志らが固める。スリリングなストーリーに加え、岡田が繰り出す体を張った渾身(こんしん)の見せ場にも熱くなる。

■スタッフ
製作年:2015年
製作国:日本
日本公開:2015年6月27日 (新宿ピカデリーほか)
上映時間:2時間6分
企画製作:日本テレビ放送網 制作プロダクション:ツインズジャパン
配給:ワーナー・ブラザース映画
監督・脚本: 瀬々敬久
原作: 本多孝好
脚本: 喜安浩平
音楽: 安川午朗
撮影: 近藤龍人
アクション監督: 下村勇二
主題歌・挿入歌: ゲスの極み乙女。

■キャスト
岡田将生
染谷将太
成海璃子
松岡茉優
白石隼也
高月彩良
清水尋也
柳俊太郎
鈴木伸之
瀬戸利樹
黒島結菜
豊原功補
石橋蓮司
伊原剛志






ジャンル:ファンタジー/コメディ/ロマンス
 天の茶助  【6月27日公開】

天の茶助 (幻冬舎文庫)/SABU

¥648
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■内容紹介
天界で「人生のシナリオ」を執筆している脚本家に仕える茶助。唯一の幸せは、下界に住むユリを見守ることだったが、彼のうかつな発言によって、彼女の“人生の脚本”に「交通事故で死ぬ」というト書きが加えられてしまう。彼女を救う為に人間界に降り立った茶助は、周囲の運命をも巻き込んでいくが…。人気映画監督の初小説は、愛と勇気の物語。
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■原作の感想
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映画監督のSABUさんが書き下ろした小説。
Arikaアイコン(小)1映画監督のSABUさんが書き下ろしたものすごくぶっ飛んだお話です。始まりは神界でお茶汲みをしてきた茶助が、人の人生を書き綴る脚本家たちの作品の中で1人の女性・ゆりに恋をする。そのゆりが脚本の流れで死を迎えることを知り彼女を助ける為に下界へ降り立ち、そこから茶助の生活が始まるというなんてファンタジーな出だしですが、それ以降は暴力、超能力、極道、アングラなど好き勝手にお話が展開していきます。ただ、好きか嫌いかで言うと好き、むしろ大好きです。なんとも展開がスピーディーで、今茶助の立場はどーなってんだか、何が起こり何が味方?と、設定がまずあり得ないので、想像する楽しさがあった。感動や涙はなくても、変わりゆく展開に楽しめた。 自らが書き下ろした小説を自らの手で映画化もされるというのも面白い。SABU監督らしい映像の発想から展開される物語は非常にインパクトとエネルギーとユーモアを兼ね備え読者にぶつけてきます。今では数少ない面白いオリジナル脚本を書ける映画監督、映画は全く見るつもりもなかったんですが原作を読んだら監督の頭の中の映像を見てみたくなりました。




■映画ストーリー
大勢の脚本家たちが、地上に住む人々の“人生のシナリオ”を書いている天界。そこでお茶くみをしている茶助(松山ケンイチ)は、ある脚本家が担当する女性ユリ(大野いと)に惹(ひ)かれる。しかし、ユリが交通事故で亡くなる事実を知って衝撃を受けた茶助は、何とかしたいと天界を抜け出して地上へ向かう。

映画チェック
『蟹工船』、『Miss ZOMBIE』などのSABU監督が、処女小説を自ら映画化したラブストーリー。脚本家たちが地上で生活している人間の“人生のシナリオ”を執筆している天界で、お茶くみ担当が地上の女性に恋するも、死ぬ運命にあることを知って地上に降り立ち、彼女を救うために奮闘する。主演は、SABU監督とは『うさぎドロップ』でタッグを組んだ松山ケンイチ。テレビドラマ「あまちゃん」などの大野いとがヒロインを務めるほか、大杉漣と寺島進、伊勢谷友介など多彩な顔ぶれが共演。

■スタッフ
製作年:2015年
製作国:日本
上映時間:1時間45分
製作:バンダイビジュアル / 松竹 製作・配給:オフィス北野
配給:松竹メディア事業部
監督・脚本・原作: SABU
音楽: 松本淳一
撮影: 相馬大輔
照明: 三善章誉
美術: 黒川通利
録音: 横澤匡広
衣装: 西留由起子
ヘアメイク: 橋本申二
助監督: 塩崎遵
主題歌: Ms.OOJA

■キャスト
松山ケンイチ
大野いと
大杉漣
伊勢谷友介
田口浩正
玉城ティナ
RYO
寺島進





ジャンル:ドラマ/アクション/サスペンス
 レフト・ビハインド  【6月27日公開】

レフトビハインド (フォレスト・ブックス)/ティム ラヘイ

¥1,944
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■内容紹介
世界規模で起きた謎の人体消失事件。地球外生物の仕業か、それとも未知の自然現象か。一人の牧師の残したビデオが、真相を語りはじめた…。残された者たち(レフトビハインド)に、望みはあるのか?
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■原作の感想
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聖書系ライトノベルとしてはありか?
アメリカ人の精神生活を反映している、アメリカ版『人間革命』

Arikaアイコン(小)1 この小説は、アメリカの宗教右派、デイスペンセーション主義の流れをくむ牧師テイム=ラヘイの構想にもとづきジェリージェンキンズが書いた全米ミリオンセラーとなったシリーズ小説です。千年紀前再臨説(Pre-Millennialism)に基づいて飛行機のなかで謎の蒸発事件(実は「携挙」だったことが判明する。)が起こるというショッキングなシーンから始まる。世界中で人が服を残して消える事件が起こる。イスラエルが世界有数の富裕国となっている世界。レイフォードの宗教的情熱シーンを除けば非常に面白い、楽しめる小説です。推挙が起きると世界がこうなる話はお約束だが、取り残された人たちがどういう道を歩むのか、都合の良い方向に進みすぎるアンチキリストがどう出るか……。この小説の一番言いたいことは「携挙」されなかったニュー・ホープ・ビレッジ教会巡回牧師ブルース=バーンズの告白=自分の都合の良いキリスト教を作ってしまう普通の人間の弱さ。アメリカ版『人間革命』と呼ばれています。設定が面白いし中身も良かった……一応全部読む予定、夏までには読み終えたい。




■映画ストーリー
何の前触れもなく、世界各国で数百万もの人間が消失するという異常な事態が発生。各種通信網やエネルギー網といったライフラインのシステムはダウン、さらに消失を逃れた人々は不安に駆られて混乱し、一部が暴徒化してしまう。そのころ、パイロットのレイ(ニコラス・ケイジ)が操縦するジャンボジェット機でも、多くの乗客が荷物と衣類だけを残して姿を消す。管制塔との連絡もつかない状態に陥りながらも、彼は地上に残してきたまな娘との再会を信じて帰還を果たそうとするが……。

映画チェック
世界的なベストセラーを記録した、ティム・ラヘイとジェリー・ジェンキンズによる小説シリーズを実写化したパニックアクション。突如として数百万もの人間が消えてしまい世界がパニックに陥る状況で、地上との連絡がつかなくなった旅客機パイロットが決死の生還を果たそうとする。メガホンを取るのは、『バニシング・レッド』などのヴィク・アームストロング。主演は、『ゴーストライダー』シリーズなどのニコラス・ケイジ。スリリングな物語はもちろん、その果てに待ち受ける衝撃のラストにも注目。

■スタッフ
英題:LEFT BEHIND
製作年:2013年
製作国:アメリカ
日本公開:2015年6月27日 (新宿バルト9ほか)
上映時間:1時間29分
配給:クロックワークス
原作: ティム・ラヘイ / ジェリー・ジェンキンズ
監督: ヴィク・アームストロング

■キャスト
ニコラス・ケイジ
チャド・マイケル・マーレイ
キャシー・トムソン






ジャンル:ドラマ
 アリスのままで  【6月27日公開】

アリスのままで/リサ ジェノヴァ

¥1,620
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■内容紹介
50歳のアリスは、まさに人生の充実期を迎えていた。高名な言語学者として敬われ、ハーバード大学の教授として学生たちから絶大な人気を集めていた。夫のジョンは変わらぬ愛情にあふれ、幸せな結婚をした長女のアナと医学院生の長男のトムにも何の不満もなかった。唯一の心配は、ロサンゼルスで女優を目指す次女のリディアだけだ。 ところが、そんなアリスにまさかの運命が降りかかる。物忘れが頻繁に起こるようになって診察を受けた結果、若年性アルツハイマー病だと宣告されたのだ。その日からアリスの避けられない運命との闘いが始まる──。
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■原作の感想
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「私が私であるとは」という問いかけ・・・
若年性アルツハイマーを患ったインテリ女性を描く感動的な物語!

Arikaアイコン(小)1 アルツハイマーになった大学教授と家族の物語。知性が無くなることへの恐怖と悲しみが印象的。 重く心に響く物語は、降りかかる境遇の重さに比例するもの。この本の主人公が選ばれてしまった運命は、とても静かで残酷。主人公である50歳のアリス・ハウランドは名門ハーバード大学の言語学教授。学者として確固たる名声を築き上げた彼女は、愛情あふれる夫、健康で優秀な三人の子供に恵まれて悠々たる人生を送っていたさなか、若年性アルツハイマーという残酷な診断を受ける。しかも、遺伝する可能性の高いものだった…。かつて才能あった妻のイメージから離れられない夫、自分にも遺伝しているかもしれないと不安に陥る子たち。最初はアイデンティティの喪失に激しく動揺したプライドの高いアリスがやがて現実を受け入れ、さまざまな葛藤を経つつも厳しい病気に立ち向かっていく姿。認知症患者がどのような苦悩を抱え、どのように世界を認識しているか、そしてその家族の苦しみが、丁寧に描かれていると同時に競争社会であるアメリカの非情さやその対極にある懐の深さも存分に描写されています。 著者リサ・ジェノヴァはハーバード大学で神経科学の博士号を取得し記憶喪失などを研究分野にしているだけあって、アリスの症状や医師によるテスト、子孫への遺伝といった描写にはきわめてリアリティがあります。人は皆、老いとともに記憶力・思考力・運動能力を少しずつ失っていきますが、アリスの人生はそうした現実に対処するうえでさまざまなヒントを与えてくれます。



■映画ストーリー
50歳の言語学者アリス(ジュリアン・ムーア)は、大学での講義中に言葉が思い出せなくなったり、ジョギング中に家に戻るルートがわからなくなるなどの異変に戸惑う。やがて若年性アルツハイマー病と診断された彼女は、家族からサポートを受けるも徐々に記憶が薄れていく。ある日、アリスはパソコンに保存されていたビデオメッセージを発見し……。

映画チェック
若年性アルツハイマー病と診断された50歳の言語学者の苦悩と葛藤、そして彼女を支える家族との絆を描く人間ドラマ。ベストセラー小説「静かなアリス」を基に、自身もALS(筋委縮性側索硬化症)を患ったリチャード・グラツァーと、ワッシュ・ウェストモアランドのコンビが監督を務めた。日に日に記憶を失っていくヒロインをジュリアン・ムーアが熱演し、数多くの映画賞を席巻。彼女を見守る家族をアレック・ボールドウィン、クリステン・スチュワート、ケイト・ボスワースが演じる。

■スタッフ
英題:STILL ALICE
製作年:2014年
製作国:アメリカ
日本公開:2015年6月27日 (新宿ピカデリーほか)
上映時間:1時間41分
日本語字幕:松岡葉子
配給:キノフィルムズ
監督・脚色: リチャード・グラツァー / ワッシュ・ウェストモアランド
原作: リサ・ジェノヴァ

■キャスト
ジュリアン・ムーア
アレック・ボールドウィン
クリステン・スチュワート
ケイト・ボスワース
ハンター・パリッシュ





ジャンル:ドラマ/ファンタジー/特撮
 ラブ&ピース  【6月27日公開】

ラブ&ピース/園 子温

¥1,512
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■内容紹介
今から25年前、全力で歯ぎしりしていたあの頃の事は、あまり思い出すことはない。高円寺の薄暗い四畳半アパートの裸電球に照らされたこたつのテーブル。それからアルバイト先の管理室の薄暗いちゃぶ台。そこで、オレは映画『ラブ&ピース』のシナリオを書き始めた。来るオリンピックに沸く東京。巨大化した“LOVE”が姿を現す。愛と感動と涙のディザスター・エンタテイメント!
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■原作の感想
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園子温初の絵本に挑戦!
Arikaアイコン(小)1 映画「ラブ&ピース」の原作絵本です。亀くんの名「ピカドン」○○ドンと名がつけば怪獣の予感。絵本の色使い、キャラの可愛さ、新たな園子温の才能を知れて嬉しい。子温十八番の詩も堪能。ピカドンとのスタジアムでの再会シーンは涙もん。でも、もっと凄いのはオマケの短編。「鈴木良一の闇」鈴木良一は園子温自信であることです。 25年前の園子温監督の叫びがこうして今、絵本と映画という形になって我々のもとに届けられたことを喜ばずにはいられません。




■映画ストーリー
ロックミュージシャンになる夢を諦めて以来パッとしない毎日を送るサラリーマン鈴木良一(長谷川博己)は、職場の同僚・寺島裕子(麻生久美子)が気になっているものの話し掛けることができない。ある日、1匹のミドリガメと運命的に出会いピカドンと名付けるが、同僚に笑われてトイレに流してしまう。すぐに後悔する鈴木だったが、ピカドンは下水道を通って地下に住む謎の老人(西田敏行)のもとにたどり着き……。

映画チェック
国際的に評価される鬼才・園子温監督が特撮に初挑戦した異色作。かつてロックミュージシャンという夢を抱いていたものの現在はさえないサラリーマンが、1匹のミドリガメと出会ったことから始まる奇想天外な物語を描く。主演は『地獄でなぜ悪い』に続き園監督とタッグを組む長谷川博己、彼が恋心を抱く職場の同僚役には、テレビドラマ「時効警察」以来の園組となる麻生久美子。物語の鍵を握る謎の老人役でベテラン西田敏行が出演するほか、渋川清彦、松田美由紀ら多彩な顔ぶれが勢ぞろいする。

■スタッフ
製作年:2015年
製作国:日本
上映時間:1時間57分
製作:「ラブ&ピース」製作委員会
企画・設計・制作プロダクション:ガンジス
配給:アスミック・エース
監督・脚本: 園子温
特技監督: 田口清隆
主題歌: RCサクセション
音楽: 福田裕彦
撮影: 木村信也
照明: 尾下栄治
美術デザイナー: 清水剛
装飾: 岩井健志
録音: 小宮元
音響効果: 齋藤昌利
編集: 伊藤潤一
スクリプター: 貞木優子
特殊造形制作・操演: 上松盛明
キャスティング: 杉山麻衣
制作プロデューサー: 鈴木剛司
ラインプロデューサー: 佐藤圭一朗
制作担当: 坪内一 / 桑原昌英
製作: 重村博文 / 長澤修一 / 山本英俊 / 宮本直人
プロデューサー: 森山敦 / 豊島雅郎 / 鎌形英一 / 柳村努

■キャスト
長谷川博己
麻生久美子
渋川清彦
奥野瑛太
マキタスポーツ
深水元基
手塚とおる
松田美由紀
西田敏行


(声の出演)
星野源
中川翔子
犬山イヌコ
大谷育江