★アニメ化や映画化など、多方面で注目されている作品が目白押し!


アニメや映画の原作が、実はライトノベルズっていうのが、けっこうあります。

純文学にもマンガにも勝るとも劣らない魅力があるライトノベルの世界にちょっと足を踏み入れてみてはいかがですか?



ライトノベルってなに?!

今やどこの本屋さんにも売られている「ライトノベル」は通称で「ラノベ」と呼ばれるほど、世間に親しまれています。

文庫やノベルスサイズの小説本で表紙、挿絵がマンガやアニメ調のイラストなのが特徴。

恋愛、SF、ファンタジー、ミステリー、ホラーとさまざまなジャンルがあって、主にティーン向けに書かれているから、とっても読みやすい内容になっています。

そして、人気のラノベが原作となっている、アニメや映画作品が意外と多かったりもするのです。

そんなラノベの世界を数回に分けて徹底紹介しちゃいます♪

今回は、レーベルごとの作品群の中から「妹プッシュ本」をピックアップしてみました。




Arika妹



このライトノベルがすごい!文庫 (宝島社の文庫レーベル)
『このライトノベルがすごい!』大賞の受賞作が読める! 2009年9月ライトノベルの新レーベルが誕生!

毎年発表されるガイドブック『このライトノベルがすごい!』から生まれた新人賞「このライトノベルがすごい大賞」は選考委員に栗山千明を迎え、2010年に第1回を開催。

そこで大賞を受賞した「ランジー×コード」など5作品がこのレーベルより同時発売された。



 ランジーン×コード/大泉貴

ランジーン×コード (このライトノベルがすごい!文庫)ランジーン×コード (このライトノベルがすごい!文庫)
(2010/09/10)
大泉 貴

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イラスト/しばの番茶

第1回『このライトノベルがすごい!』大賞の大賞受賞作です。人間の脳に巣食う特殊な意識「コトモノ」をめぐる異能力バトル。ある日、「コトモノ」の集団が襲撃される事件が続発。主人公は事件に巻き込まれ、かつての友人が事件にかかわっていることを知る――。王道のジャンルながら、オリジナリティ溢れる設定が光っており、大賞に相応しい作品と選考委員も絶賛です。

Arika注目1h自分にとっての真実の世界。
言葉による「コトモノ」という着想が魅力的!?

コトモノをめぐる物語。その能力は、マイナスにも見えるがプラスにもなる。そしてそれを利用しようとするもの、抹殺しようとするもの、こういう設定は珍しくはないが言葉による「コトモノ」という着想に魅力的がある。彼らの苦悩や哀しみなど、その存在について考えさせられた。ただ、この世界観をつくりあげて納得させ、ひき込むってことはこの1作だけでは難しい。「遺言詞」がどうやって生まれたのか、ロゴの母の話とか、今後の彼らとかに興味はある。 世界にありふれてる言葉。伝わる言葉。伝染すること。なるほどなァと思いながら読みました。 リアルとフィクションの境目がぼんやりとしてきたところに独特な世界観が広がります。私的には素晴らしいのですけど…正直人によっては好き嫌いが分かれる内容だと思います。序盤は少しテンポが悪くまたこの話の中での言葉が飛び交うので「えっどゆこと?」となる人が多いと思います。しかし物語の中盤に入ると話しがいきなり加速していままでバラバラになっていた物語のピースが上手くはまって大変面白い展開になります。 また400ページあるので読みごたえがありました。





 伝説兄妹/おかもと(仮)

伝説兄妹 3! (このライトノベルがすごい!文庫) (このライトノベルがすごい!文庫)伝説兄妹 3! (このライトノベルがすごい!文庫) (このライトノベルがすごい!文庫)
(2011/03/10)
おかもと(仮)

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■イラスト/YAZA

第1回『このライトノベルがすごい!』大賞の特別賞受賞作です。天才詩人を自称する貧乏大学生の主人公はある日、記憶を持たない謎の少女と出会う。彼女は天才的な詩の才能を持っていた。やがて二人の奇妙な共同生活は、世界を揺るがす大事件へとつながっていく――。選考会でも、気持ちイイくらいダメな主人公は注目の的。異色のファンタジー作品になります。

Arika注目1hもてない、さえない、才能ない。
ないないクズ兄のくせに、妙に応援したくなるのはなぜだろう?!?

クズ兄と神様な妹のお話。どこか森見登美彦のテイストを、物語の中に感じた。言葉の選び方や主人公のキャラとかの中に…。クズでダメダメな自称詩人の大学生・柏木。食料を求めて迷い混んだ山中の遺跡で、少女と出会う。彼女を「デシ子」と名付け、彼女の書いた詩を売りさばき、一躍金持ちになるが…。ダメ兄と天才な妹の話。実際は兄妹では無いけれど、クズ兄のくせに、妙に応援したくなるし、なんだかんだ言ってかわいいしデシ子が「良い娘」だった。作者の文章力があるかと言われればビミョーだけど、好きだなぁこれ。基本死ぬほどくだらないんだけど、断片的に光る何かがあるような(?)微妙な完成度に、既存のラノベとはズレたところを目指した感じでちょっと面白いと思った。 学食でこの前俺の前に座ってた奴、っていう詩(?)が最高に面白かったです。





 美少女を嫌いなこれだけの理由/遠藤 浅蜊

美少女を嫌いなこれだけの理由 (このライトノベルがすごい!文庫)美少女を嫌いなこれだけの理由 (このライトノベルがすごい!文庫)
(2011/09/10)
遠藤 浅蜊

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■イラスト/黒兎

完璧な外見と不思議な能力を持つ種族「美少女」が人間と共存する世界。素性はちょっと訳アリだが、基本はごく普通の高校生・亜麻野雄介は、ある日唐突に2人の「美少女」の訪問を受ける。熱心な説得と報酬につられて、彼女たちと同居する事になってしまった雄介。可愛くてミステリアス、身勝手で能天気、そんな老若男女の「美少女」たちに振り回される日々が始まった……! 第2回『このライトノベルがすごい!』大賞栗山千明賞受賞作です。

Arika注目1h「神は自分に似せて美少女を創り、美化しすぎを恥じて人間を創った」
いうキテレツな世界観が面白い!?

美少女という種族と人間が共存する世界での物語。美少女はあくまでそういう種なので、中身はおっさんだったり爺さんだったりします。ロリババアとかでも思うのですけれど、セクシュアリティが発現するのはそもそもどの部分からなのでしょう。心がいくら枯れていても、男でも、見た目が美少女ならば、美少女としてのメンタリティを保持するものなのではないだろうか。などとつい難しいことを考えてしまった。それはともかくこのシリーズは美少女はてんこ盛りだけど萌えません。だって、おっさんとか爺さんなんだもの中身(笑) 。従来の美少女物というかそれを愛好するオタクをおちょくるような設定がなかなかおもしろかった。後の魔法少女育成計画で発展していく戦闘描写も良かった。






 僕と姉妹と幽霊の約束/喜多 南

僕と姉妹と幽霊の約束 (このライトノベルがすごい!文庫)僕と姉妹と幽霊の約束 (このライトノベルがすごい!文庫)
(2011/09/10)
喜多 南

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■イラスト/みよしの

霊感体質の高校生・結城クロ。ある日の放課後、彼は教室で同級生だった長谷川紫音の幽霊と出会う。紫音を成仏させるため彼女の心残りを解決しようとするクロ。だが、紫音はその提案を一蹴し、命令口調で「私を生き返らせなさい」と言い放つ。クロやクロの3人の姉妹、他の幽霊たちも巻き込み様々な事件が巻き起こる。しかし、やがて紫音の記憶と存在が薄れ始めて……。第2回『このライトノベルがすごい!』大賞優秀賞受賞作です。

Arika注目1h学校で会った幽霊少女。
彼女の心残りを叶えるために少年は選択する!?

霊感体質の高校生はある日の放課後、教室で同級生だった幽霊と出会う。成仏させるため彼女の心残りを解決しようとするが、彼女はその提案を一蹴し、命令口調で「私を生き返らせなさい」と言い放つ。3人の姉妹、他の幽霊たちも巻き込み様々な事件が巻き起こる。しかし、やがて彼女の記憶と存在が薄れ始めて……。コメディと切ない雰囲気のバランスが良い作品でした。三姉妹のキャラはラノベのテンプレのような設定だったけど、立ってないわけでもなかったし、好き嫌いはあるかもですけど、個人的には悪いとは思わなかった。 とくに、シリアス面での心理表現が好みでした。 志郎の存在感がやや薄め、ところどころちょっと都合の良い部分あり、オチもうちょっとハッピーでも良かった……等気になるところもありましたけど、読後感良かったのでおおむね満足でした。





 暴走少女と妄想少年/木野 裕喜

暴走少女と妄想少年 (このライトノベルがすごい!文庫)暴走少女と妄想少年 (このライトノベルがすごい!文庫)
(2010/09/10)
木野 裕喜

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■イラスト/コバシコ

第1回『このライトノベルがすごい!』大賞の優秀賞受賞作です。妄想好きな主人公は、高校の入学式当日、「友達になってくれ」という頼みと共に校門の上から降ってきた美少女に鎖骨を折られてしまう――。個性的な登場人物達が織り成す学園ラブコメで、主要キャラがそろったときの会話の面白さは受賞作の中でもダントツと、選考委員からの評判も高い作品です。

Arika注目1h主暴力的な暴走少女と、思春期らしく妄想逞しい妄想少年の繰り広げる青春ラブコメ!?
「ゲロ」「ウ○コ」という汚い口癖(男口調)で暴力に走るヒロインを『暴走少女』といわないのでは? また主人公も『妄想少年』を名乗るには力不足、もっとぶっ飛んでいてほしかった…。友達とは何だろう、過去はどうあれ、今があって、友達がいて、それは素晴らしいことだよね。善一君の妄想ぶりは凄いな……さすが思春期。 近年のラブコメには珍しく、少年側がヒロインにアタックする構成なのは、良かった。 それにしても、十四三……利美があれなんて反則。