おすすめ装丁買い文庫本(part2)  | *音 楽 画 廊 2*

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おすすめ装丁買い文庫本(part2)

Book紹介案内担当:Arika

Arika報告書y0001おすすめ
惨劇アルバム /小林 泰三(著)

惨劇アルバム (光文社文庫)惨劇アルバム (光文社文庫)
(2012/05/10)
小林 泰三

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Arikaアイコン(小)1 「ギャ━━━━━━Σヾ(゚Д゚)ノ━━━━━━ !!!! 」
ホラーファン必読のインパクト特大の装丁。この物語を何かに例えるなら、脳ミソのシワを長くのびた爪の裏で優しくなぞられるような…。あるいは、鼻を強くかんだら何らかの神経がズルッと抜けた時の爽快感と不安感と言うべきか…!! 一体何が正しいのか、じわじわ精神を蝕まれる家族の物語。論理的に思考は破壊され、納得づくで悪夢の世界へ誘ってくれる筆力は圧巻。と色々書きましたが、大丈夫です。昔よく読んでいた漫画家の御茶漬け海苔さんのカバー画に負けず、その中身もあまりのブレの無いマジキチっぷりに読み始めた当初はイラつきを覚えますが、ひと山越える度にだんだん笑えてきます。論理も過ぎればマジキチも天才と強靭は紙一重だし、クセが強すぎて読み手を選ぶ作品も度が過ぎた描写はなぜか可笑しくなってくる。ホラーというよりコメディーにしか思えませんでしたが結構面白く、ある意味印象に残る一冊。 マジキチ系ギャグコミック好きのお方ならきっとこの本もお気に召すはず!?




きみはポラリス /三浦 しをん(著)

きみはポラリス (新潮文庫)きみはポラリス (新潮文庫)
(2011/02/26)
三浦 しをん

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Arikaアイコン(小)1 「表紙から想像をかきたてられる最強の恋愛小説集♥ 」
恋愛っていろんな形があっていいんだと思わせてくれる短編集。読み終えて今、本当にこの本は最強だ!!、と心から思っています。どのお話も普通じゃないんです。すごい変化球なんです。ストレートにキュンとこないんです。なのに、すっごく魅力的なんです。なぜこんなに魅かれるのか? それはこの本に描き出された恋や愛の純度が高くて、深度が深いからなのではないかと思います。そしてこの素敵な本を、もっと多くの方に読んでほしいと思うのです。強く、強く、思うのです。『ポラリス』とは、『北極星』の意味です。これをおいて他にない、この本にピッタリのタイトルと素敵な表紙だと思います。




小さいおうち/中島 京子(著)

小さいおうち (文春文庫)小さいおうち (文春文庫)
(2012/12/04)
中島 京子

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Arikaアイコン(小)1 「絵本「ちいさいおうち」のイメージをくみ取ったデザイン」
昭和初期、女中という職業に誇りを持ち、奥様と過ごした日々を振り返る老女・タキ。モダンな建物や戦争に向かう世相をよそに続く奥様の穏やかな家庭生活、そこに秘められた切な感、さらにはタキの秘密の思いに胸が熱くなる物語。小説の時代背景に合わせ、表紙&カバーは昭和モダンな雰囲気の書体や色、デザインに。実在する『小さいおうち』を知っている人にもわかってもらえるように、カバーには円の中に家の絵を描き、ある程度デザインをリンクさせています。


乳と卵 /川上 未映子(著)

乳と卵乳と卵
(2008/02/22)
川上 未映子

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Arikaアイコン(小)1 「フォルムと色にこだわった前衛的なデザイン!」
豊胸手術を受けるために、39歳の姉・巻子は娘の緑子を連れて大阪から上京し、ふたりを迎える妹の私。豊胸手術しか眼中にない巻子と、言葉を発しない反抗期の緑子、私の3人の不思議な夏の3日間を描いた作品。赤と白にタイトルと著名の文字が黒のコントラストの強い配色は、著者・川上さんの雰囲気を意識しています。ちなみにカバーの絵は、実は象の頭なんです。小説の内容と象は無関係ですが、フォルムが乳っぽくてイメージと合うので、この絵を使わせてもらったとのことです。