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■謎解き+αのユーモアミステリーの世界へ、ようこそ・・・!

ミステリー小説の90%は恋愛小説。

登場人物はあこがれの街に住み、料理の達人だったり愛犬家だったり。

そんなディテールの面白さと魅力的な登場人物、ときにおかしくて、ときにスリリングな謎解きが一体となったミステリー小説の楽しさを体験してみて!?

さて今回は、ライフスタイル小説と呼ばれるミステリー



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人気小説の主人公は、時として活字の世界を飛び出して、著名人と変わらないほどの有名人になってしまう。

彼が住んでる街、訪れたホテルやレストラン、食べたメニューや探偵事務所があった場所など、小説の中に出てきた世界を実際にガイドしてくれる本も多い。

このような書籍を特に『ライフスタイル小説』というミステリーのジャンルで呼ばれている。

そんな『ライフスタイル小説』が多いミステリー2大作家がレイモンド・チャンドラーとロバート・B・パーカーである。



まずは、レイモンド・チャンドラーの『長いお別れ』と並ぶ代表作から…。


『さらば愛しき女よ』/レイモンド・チャンドラー

さらば愛しき女よ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-2))さらば愛しき女よ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-2))
(1976/04)
レイモンド・チャンドラー

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探偵フィリップ・マーロウは、金探偵小説のお手本的人物。

探偵フィリップ・マーロウの解決する事件は毎回そんなに複雑なものではないのですが、マーロウの視点・手触り・・・、たぶん友達にも恋人にもなかなかなってくれない男と生活をともにしているような気にさせてくれます。

さらにセンチメンタルなエンディングには目頭が熱くなるのでハードボイルドファンのみならず、心の乾いたひと、必読です。


レイモンド・チャンドラー関連で面白い書籍として登場人物がアルファベット順に引ける驚異の書。

『チャンドラー人物事典 』/各務 三郎

チャンドラー人物事典チャンドラー人物事典
(1994/04)
各務 三郎

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レイモンド・チャンドラーの全作品に登場する人物等1300余をアルファベット順に解説したファン待望の書なので、そもそもこういう類の本は、かなりのマニアというか好事家のためのものだろうから普通の人(特別チャンドラーに心酔していない人)に強く勧めようとは思わないが、少しでもチャンドラーの作品に魅了された経験のある人ならば、暇な時にパラパラと拾い読みするだけでも何か新しい発見があって楽しめるかもしれない。








ロバート・B・パーカーは探偵スペンサー・シリーズでは『初秋』が有名なだけど、この感動の名作も是非!

『レイチェル・ウォレスを捜せ 』/マイク・レズニック

レイチェル・ウォレスを捜せ (ハヤカワ・ミステリ文庫―スペンサー・シリーズ)レイチェル・ウォレスを捜せ (ハヤカワ・ミステリ文庫―スペンサー・シリーズ)
(1988/03)
ロバート・B. パーカー、Robert B. Parker 他

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スペンサーシリーズ初期の傑作です。精神的に自立した男と女の係わり合いの妙。

タフなスペンサーが雪のボストンの町を縦横無人に駆け巡る。

やっぱりスペンサーは裏切りません。

本書からはストーリーの面白さだけでなく、スペンサーの生き様を感じ取って欲しい。

しかし、その反面、マッチョにタフに男性誇示しなければいけない筈の主人公のスペンサーが、気絶するわ、涙ボロボロ流すわの、ハードボイルドの枠を超えたチャーミングさがある。

美術ネタはボストン近代美術館とアイヴス。

レズのムカツク女とスペンサーの間に友情が芽生える感動作でもある。

最終巻はレズ女に感化され、スペンサーがホモに目覚める事をキボーン!

腐女子的にはホークが攻めでスペンサーが受けだなw







ロバート・B・パーカー関連で面白い書籍として食通でおしゃれなライフスタイルが勉強できる一冊がある。

『スペンサーを見る事典―
イラストで読む私立探偵スペンサーの世界 』/花房 孝典、穂積 和夫 他


スペンサーを見る事典―イラストで読む私立探偵スペンサーの世界スペンサーを見る事典―イラストで読む私立探偵スペンサーの世界
(1990/05)
花房 孝典、穂積 和夫 他

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フル・イラストで紹介する、スペンサーの世界を知るための百科事典。

スペンサーシリーズの登場人物、そのファッション、町、店、料理、酒などを、豊富なイラストとシリーズへの愛が伝わる文章で楽しめるうえ、特にファッション解説はとても詳しいので勉強になる。

ボストンの町や料理店についても解説されているので、スペンサーのボストンをたどる旅などをしたい人には必携。

ロバート・B・パーカーはの描くスペンサーは料理が得意。

料理レシピそのものに興味がある人には『スペンサーの料理』をおすすめします。





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