利休の茶杓 | 雑読日記

雑読日記

読んだ本の感想など

この記事の続きです。
→ 赤絵そうめん

山本兼一「利休の茶杓」です。
「とびきり屋見立て帖」シリーズ4冊目です。
著者が2014年に亡くなっていますので
これが最終巻ですか。

幕末の京都で道具屋「とびきり屋」を営む
若い夫婦が主人公です。
幕末の京都とくれば動乱のまっただ中ですので
いろいろと不穏な空気もある中でのお話となります。

主人公夫婦やとびきり屋の面々は良い人たちなので
読んでいて気持ちいいのですが、脇役がなー。
からふね屋、茶道の若宗匠、新撰組の芹澤鴨。
この辺はクズで、読んでてイラつきます。

まぁ、それも著者の手のひらの上で
踊らされている状態なのでしょうけれども。


利休の茶杓 とびきり屋見立て帖 (文春文庫)/文藝春秋
¥594
Amazon.co.jp