まったく訴求しない雑誌の編集を勤めていた方が
いまは作家となっております。
大崎善生「編集者T君の謎」です。
著者は先日再読した「聖の青春」の筆者として
まずノンフィクションを何冊か書いた後、
エッセイ・小説へと幅を広げていった方です。
ちなみに私はノンフィクションとエッセイは読んでいますが
小説は一冊も読んでいません。
読まなくても分かります。
著者の「泣き」の文体は、小説として読んだ場合
まず間違いなく私の守備範囲外です。
エモーショナルすぎます。
それはともかく、本書はおもに将棋界の特異性と
作家本人の特異性を綴りに綴ったエッセイ集です。
エキセントリックさでは、他のあらゆる業界と比べても
屈指なのではないかと思うぐらい、オモシロ話に満ちています。
- 編集者T君の謎 将棋業界のゆかいな人びと 角川文庫/KADOKAWA / 角川書店

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