レディ・マドンナ

この記事の続きです。
→　オブ・ラ・ディ　オブ・ラ・ダ

人気シリーズ「東京バンドワゴン」の最新作、
小路幸也「レディ・マドンナ」です。
例によって、四季それぞれに中編ひとつずつ、
四編で一年を過ごす物語となっております。

本書の中では「思い出は風に吹かれて」が
良かったように感じました。
逆に言うと、残りは平凡でした。

まぁ、「東京バンドワゴン」シリーズは、
その平凡さに、ちょっとだけプラスされる
非日常性が読みどころですので、「平凡だ」というのは
評としては不適切かもしれませんが。

ひとが生きている限り何かは起こるけれども、
そんなに大事件でもないその何かだって、
小さな一人にとっては大きな出来事であると
感じさせてくれるのが本作品の美点ですから。

でも、我南人はロックの神様だもんな。
ぜんぜん日常じゃないか。

この記事へ続きます。
→　フロム・ミー・トゥ・ユー