頸部の三角を8種類、盛り込んだ教材です△
ネットや書籍を見ると、似た画像もありますが、凹凸をつけ、さらに筋の種類によって触感を変えたものを作ってみました。
空を見上げたときに見える頸部の教材です。
アゴを上に上げるため、頂点の部がオトガイであり、オトガイから左右に緩やかに下るラインが下顎骨の下縁になります。下顎の下縁を下りきったところに乳様突起があります。
教材の一番下の部が左右の鎖骨とその間に挟まる胸骨です。胸骨からオトガイに向かってまっすぐ引かれたラインは正中線です。正中線上でオトガイ寄りにあるのが舌骨です。
次に頸部にある筋です。
オトガイー舌骨ー乳様突起の間にあるのが顎二腹筋(舌骨上筋群)、乳様突起ー鎖骨の間にあるのが胸鎖乳突筋、舌骨から肩甲骨に向かう途中で胸鎖乳突筋と交叉するのが肩甲舌骨筋(舌骨下筋群)です。僧帽筋は全体像ではなく、左右の外側縁のみを表しています。僧帽筋上部線維は鎖骨の外側に付着します。
それでは、それぞれの三角を見ていきましょう。
①顎下三角
顎二腹筋前腹・顎二腹筋後腹・下顎骨で作られる三角。ここに顎下腺・顎下リンパ節があります。
②オトガイ下三角
顎二腹筋前腹・正中線・舌骨体で作られる三角。ここにオトガイ下リンパ節があります。
③頸動脈三角
顎二腹筋後腹・胸鎖乳突筋前縁・肩甲舌骨筋上腹で作られる三角。ここで総頸動脈の拍動を触れることができます。さらにこの部で総頸動脈が外頸動脈と内頸動脈に分枝します。
④筋三角
肩甲舌骨筋上腹・胸鎖乳突筋前縁・正中線で作られる三角。この部で甲状軟骨・輪状軟骨・気管が触察できます。
⑤前頸三角
下顎骨下縁・胸鎖乳突筋前縁・正中線で作られる三角。顎下三角・オトガイ下三角・頸動脈三角・筋三角が合わさってできたものです。
⑥後頭三角
僧帽筋外側縁・胸鎖乳突筋後縁・肩甲舌骨筋下腹で作られる三角。この部を頭板状筋・肩甲挙筋・斜角筋が横切ります。
⑦肩甲鎖骨三角(鎖骨上三角)
肩甲舌骨筋下腹・胸鎖乳突筋後縁・鎖骨上縁で作られる三角。
⑧後頸三角(外側頸三角)
僧帽筋外側縁・胸鎖乳突筋後縁・鎖骨上縁で作られる三角。後頭三角・肩甲鎖骨三角が合わさってできたものです。下部の深いくぼみを大鎖骨上窩といいます。腕神経叢・鎖骨下動脈などが通ります。

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