一言で白髪染めと言ってもその染料の種類は、
結構な種類に分類されます。
法律上の分類では、染料の染着の仕方によって
「永久染毛剤」「半永久染毛剤」「一時染毛剤」
という感じで分かれています。

これは平たくいえば、
永久染毛剤はずっと取れないもの
(実際には多少の退色はありますが)
半永久染毛剤はシャンプーなどのデイケアにより、
少しずつ退色してくるもの。
一時染毛剤は、汗でとれたりはしないが、
1回のシャンプーにより完全に取れてしまうもの。
という分類である。

一時染毛剤は商品の種類でいうと
「マスカラタイプの白髪ぼかし」や「カラースプレー」
がこれに該当するが、法律上は“染毛剤”となっているが、
このタイプはあまり“染毛”とはいわないのが一般的ですよね。

一般的には「永久染毛剤」および「半永久染毛剤」
のことを「白髪染め」という名称で呼んでおります。
この中でも細分化をすると、染料の種類が幾つかに分類されるんですよ。

永久染毛剤の代表的なものは「酸化染料」です。
酸素を与えることにより発色するので、
このように呼ぶ場合もありますが、
原料の名称である「ジアミン」に
そのまま染料をつけて「ジアミン染料」と呼ぶ場合もあります。
商品としてはヘアダイと呼ばれる
タイプのものがこれに該当します。

また、あまり知られていませんが「ヘナ」も
永久染毛剤として、扱われているんですよ。

もう一種類あるのですが、最近では知らない方や
見たこともないという方も多い商品ですが、
昭和40年代前後には、かなりの需要があったものです。

それでピンときた方は、おそらく50代以上の方でしょう。
オハグロ式と呼ばれる染毛方式で、
「タンニン」という染料を、「鉄」を媒体として、
発色させるタイプの白髪染めです。

酸化染料で染める、ヘアダイが登場した頃には、
それでカブれてしまう人でも、安心して使えるといウリ文句で、
薬局や大きめのスーパーなどの店頭にも、必ず置いてあったんですよ。

商品名でいうと「ビーマン」というのが有名だったのですが、
今はネットで検索しても、あまりヒットしませんね。
既に過去のものに、なってしまっているようです。

一応今でも、永久染毛料の一つとして認可されていますし、
大きめのドラッグストアなどに行くと、
幾つかは商品がありますよ。

永久染毛剤は以上が有名どころですね。


半永久染毛料も複数の原料が存在します。
30年ほど前からある商品でヘアマニキュアには、
「酸性染料」と呼ばれるものが使用されておりますが、
コレは有名な半永久染毛料ですね。
(酸化染料と一文字違いですが、この2つはぜんぜん違うものですよ)

また、ここ数年で一気に人気が上昇した、
白髪染めトリートメントと呼ばれるタイプの染毛剤には、
「HC染料」や「塩基性染料」と呼ばれるものが
使用されている場合が多いのですが、
コレも半永久染毛剤の一種ですね。
「HC染料」と「塩基性染料」は
厚生労働省の認可がおりたのが2001年なので、
どちらかと言えば新しいタイプになります。

白髪染めと一言でいっても、種類はいろいろですね(^^)