私は今年の8月で56歳になる。私が別府大分マラソンを完走したのは2018年2月。49歳の頃だ。

初めて2013年2月の熊本城マラソンでグロス3:30を切って、出場権利を得たが、2回失敗。途中出場権も失効し、完走まで5年かかった。

しかも、完走タイムは3:30を超えて、別大の出場権を失効した。知る人は知ることだが、40キロ地点を制限タイムまで通過したら、3:30を超えても完走になる。私の唯一の完走は胸を張った完走ではないのだ。

当時ゴールした私はそれを悔しくは思ってなかった。なぜなら、私は初めから40キロ地点制限タイムをクリアすることが、目標だったからだ。

私は40キロ地点を通過できた時、頭では観客からの拍手の中、会場から退場するロッキーファイナルのエンディングシーンを思い浮かべていた。別大完走は私のマラソン人生の最終章と決めていたからだ。