最近、私の絵本コレクションから欠けていた
この本を買った。
もう絶版なのだが、古書マーケットでなら
まだまだ買えた。ありがたい。
テーマは森永ヒ素ミルク中毒事件である。
以下wikiより引用。↓
森永乳業は、1953年頃から全国の工場で酸化の進んだ乳製品の凝固を防ぎ溶解度を高めるための安定剤として、第二燐酸ソーダ(Na2HPO4)を粉ミルクに添加していた。試験段階では純度の高い試薬1級の製品を使用していたものの、本格導入時には安価であるという理由から純度の低い工業用(無規格品)に切り替えられていた。 〜中略〜 1955年に森永乳業徳島工場(徳島県名西郡石井町)が製造した缶入り粉ミルク(代用乳)「森永ドライミルク」(製造所コード「MF」の刻印がある缶)の製造過程で用いられた「第二燐酸ソーダ」に多量のヒ素が含まれていたため[1]、これを飲んだ1万3千名もの乳児がヒ素中毒になり、130名以上の中毒による死亡者も出た。この「第二燐酸ソーダ」は、外部業者が徳島工場に納入した食用に適さない粗悪な「第二燐酸ソーダ」であり、徳島工場が、適切な「第二燐酸ソーダ」であるかを検査をせずに使用したずさんな安全管理により事件へと発展した[1]。
作者の長谷川集平氏は
ガチの絵本作家である。
もちろん人によって好き嫌いはあろうが、
作品はいずれも骨太な感覚によって綿密に構成され、
一個人の創作絵本にも関わらず、
年月による淘汰を生き延びてきた古典絵本にも
一切引けを取らない名作揃いだ。
だからこの「はせがわくんきらいや」も
お説教くさい道徳絵本などではなく、
ただただパワフルな名作である。
それはさておき、
「はせがわくんきらいや」に
感情のボディブロウを喰らっていたら
小林製薬の紅麹事件である。
なんとなく、紅麹事件も森永ヒ素ミルクと同様
何らかの仕入れを値切って手を抜いた結果
発生した状況のような気がしている。
ヤフコメでは
「小林製薬の株価は、直近四半期の内容が良かったにも関わらず、2月に原因不明の1,000円の下落が見られた。会社は1月には被害の件を把握し秘匿していたが、一部株主には早めに情報がリークされていたのではないか」
などという意見もあった。
利害関係者が多くなるほど
嘘も大きく、深く、広くなる。