異性や他者との軋轢や齟齬は


「同じ人間なのだから
 意思疎通できるはず。
 そうあるべき。」


という無根拠な思い込みから起きます。
ヴィトゲンシュタインさんの出したこの結論は
全く正しいと私は思います。




思い込みをしてしまう理由には

●交配ができる同種の生き物だから
●同一言語を使っているから
●目と鼻と口と耳があり、二足歩行しているから
●見た目がだいたい似ているから

などが主なものとしてありますが


各個体は脳や身体の仕組みが
少しずつ違いますし、
インプットされた思考形式や
行動パターンも違います。
すなわち世界認識が違います。



つまり意思疎通のための互換性なんか
初めからないのに
「はず!べき!」
という思い込みがあり、
それが怒りや恐怖に変わるというわけです。



この時期にパチンコに行くなんて信じられない!
コンパだなんて馬鹿じゃない!?
この期に及んでまだタバコなんか吸ってんの?
外国人のキスハグ土足文化、
いくら手を洗っても無意味じゃん!
まず肥満を改善してから医療に文句を言え!



こういった怒りとさげずみは
至極ごもっともで、
正直私もそう思っているのですが
あちらからしたら
こちらの方が信じられない、
非常に狭量な人に見えるのだろうなとも思います。
だって、人にはそれぞれの経緯や理由や
文化や歴史があるからです。



他者との意思疎通は、
たま〜に通じるから
面白くて嬉しい。



他者への(また自分への)
期待値を上げ過ぎないことが
世界平和の一助でもあるような気がします。