ハッピーエンド、素敵な響き
ハッピーエンド、安心の保証


しかしながらハッピーエンドとは
単なる概念であり、実在はしない。
言葉が先走って現実の方を圧迫し始める。



ハッピーエンドを目標にしては
危険だと私の中の何かが言う。
それは目の前にある現実を歪める。



口笛口笛口笛口笛口笛口笛口笛口笛口笛口笛口笛口笛口笛



いつのまにか、人生たるもの
ハッピーエンドでなければならんと
焦っている自分がいた。



そして、ハッピーの基準を
己の内部ではなく外部に設けたところに
私の失敗があった。


努力も辛抱も人生における大切な事項であるが
物事には潮時というものもある。
おろし金のような男と夫婦でいるのは
もう無理であった。



ハッピーエンドという言葉からは、
呪いに近い禍々しさを感じる

今日この頃である。