皆さんこんにちは、雑草流です。
2021年本屋大賞ノミネート作品の
伊坂幸太郎著
「逆ソクラテス」を紹介します
あらすじ
主人公の加賀は、自身の小学六年生の頃のことを、
冒険譚を読むような気持ちで思い出す
算数のテスト中
「俺が加賀に渡すから、加賀は草壁に、その紙切れを渡すんだ」
と安斎が言う。
その紙切れにはテストの答えが記されている。
っと、その時、
「先生」
佐久間が挙手をした。
「何だ」
「このプリント、読みにくいです」
担任の久留米は彼女の机に近づいていく。
そのテストの一カ月前、
転校してきた安斎とひょんなことから仲良くなった加賀。
安斎は他の子どもたちに比べて大人びていて、
草壁をクラスの皆が馬鹿にしていることに対しても
「僕はそうは思わない」と言い、加賀を感心させる。
「草壁は担任の久留米から『ダメな奴』という先入観を植え付けられているだけだ」
という安斎は、
それを覆してやろうと考え、
加賀や優等生の佐久間、
草壁本人を巻き込んで久留米の先入観を崩すため、
草壁にカンニングさせテストでいい点を取らせる計画を立てる。
安斎はその途中、
加賀達に言う
「昔のソクラテスさんも言ってる
『自分は知らない、ってことを知ってるだけ、自分はマシ』
って。久留米先生はその逆だ」
そんな「逆ソクラテス」状態の担任の先入観を
加賀達は覆すことが出来るのか…。
本書は全5編の短編集で、
物語の主人公は全員、小学生です
私も自分の小学生時代を思い出して
小学生ってこんなこと考えてるよなあ
と思ったり。
またその〝逆〟に
小学生ってこんな難しいことや
大胆なことを考えているかなあ~
というところもあります。
でも、そんなことを考えてしまうのも
大人の先入観かもれしれませんね