仕事をしているとどうしても「不公平だ」と感じることがあるものです。
次のウエブページがとても参考になります。
私は「人と比べない」ということと、「弱者へのやさしさ」も必要ではないかと思います。
私が考える「仕事における弱者」とは、
● 仕事が遅い人
● 手を抜いているようにみえる人
● 物覚えが悪い人
● 同じ間違いを繰り返す人
● 一つのことにとらわれる人
● 気持ちが移り気な人
● 協力心がない人
などです。
こういう人たちは、仕事において「1人分の働き」ができず、0.5人分だったりします。
こういう人たちを(現場において)見てしまうと正直、腹が立つこともあります。
「この人たちのせいで私が1.5人分(場合によっては2人分)の仕事をしなければならない、理不尽だ」
と思うこともありました。
ものごとは、比べてしまうと精神的におだやかではなくなります。
また、「この人は仕事において役に立たない」と思っていても、このような人たちに救われている場面もあるはずなのです。
そういう部分には目を向けず、欠点だけに目を向けるのはよくありません。
人はだれでも、多かれ少なかれ人に求めてしまいます。「こうであってほしい」と。
そして、その求めているイメージ像に相手がないときに腹が立ってしまうのです。
また、そのような人たちを「ずるい」とか「楽して・・」と思ってしまう人もいるでしょう。
しかし、相手は意図的にずるいことをしているわけではありません。
「求めて、そのようになってもらう」というのも、相手の成長を願うなら大事なことですが、それと同時に「今のままでもいい」と思うことも大事なのではないかと私は思います。一見、相反することですが、それが「人に温かい目を向ける」ということなのではないかと思います。
「仕事は弱者と共存する場」
という考え方も必要でしょう。
前日、あるテレビ番組で「シニアをもっと積極的に雇いましょう」ということを放送していました。
たとえば介護職の経験がない人でも介護現場で戦力として働けるように、ある派遣会社では、介護現場での仕事パターンを40ぐらいに分けて、「シニアにできること、できないこと」を明確化し、介護現場への就職につなげているという内容を述べていました。
「この人はだめだ、使えない」とはなから決めつけてしまうのではなく、「なにができるのか」という視点を持ち、できることだけでいいからやってもらおうという発想です。
弱者に厳しくいうことも大事ですが、温かい目を向けて、むしろ、助けてあげるということも大事だと思います。
「助けてあげるなんて甘えを助長するだけだ」
と思う人もいるでしょう。
もちろん、そういう見方もできるわけですが、人間は機械ではなく、心の生き物だということも同時に意識しなければいけないと私は思います。
人間には
努力したらできること、努力してもできないこと
があります。
その見極めは難しいのですが、多くのことは「努力してもできないこと」「努力してできることはそれほど多くはない」と私は思っています。
足りない部分に目を向けるより、先の例のように、細分化して「この人には何ができるのか」と考える視点も必要です。
今回の記事は、私への戒めもこめてアップしたいと思います。