「宝くじが当たったらいいなぁ」
人間はこのように、なにかを望みながら生きています。
しかし、望みというのは「欲」といっしょです。
「望み」の世界にどっぷり浸かってしまうと、現実が見えなくなってしまうのです。
「もっと気をきかしてくれたらいいのに」
「もっと優秀な社員がいればいいのに」
「目の前にいい人が現れたらいいのに」
しかし、人生というものは望んで、そのとおりになるというのは少ないのです。
もちろん、望みのとおりになることもあります。
しかし、そのとおりにならないことのほうが圧倒的に多いのです。
そもそも、「望み」は「自力」というより「他力」という意味合いが強いです。
宝くじが当たるかどうかというのも「他力」だし、そもそも99%あたりません。
「ない袖は振れない」
と昔からよく言われます。
望みを持つことがぜったいに悪いことだとは言いませんが、「今あるもので勝負する」というのがもっとも現実的であり、他力より自力を信じる重要な思考なのではないかと思います。