ATEEZ さいたまスーパーアリーナ公演おめでとう!! ㅠㅠ 👏

2月3日4日にさいたまスーパーアリーナで開催された今回のコンサートは、今まで見た日本公演のなかでも歴代級に最高だった。構成、セットリスト、ストーリー、演出、どれをとっても申し分なく、メンバー全員の魅力が余すことなく発揮された強烈なステージングで、息継ぎする間もなくずっと「ウワーーー!!!!かっこいい!!ウワーーー!!!!やばい!!」って言ってたし隣の人も言ってた。1秒も目が離せなくて2日間ずっとスタオベでした。(ちなみに両日アップグレード席は外れましたがスタンドでも充分楽しめました最高すぎて)

今いちばん聴かれている最新のタイトル曲「미친 폼 (Crazy Form)」で幕を開け、2曲目「Say My Name」で\ATEEZ Presents!/とその名前を会場全体に呼ばせてからの「WIN」で観客全員を乗船させ「海賊アイドルATEEZ」の存在証明(自己紹介)を直球でぶち込んでくる序盤!!

そこから空気は一変、リーダーであるホンジュンが統制された世界の敵に追い詰められ、ツアータイトル「TOWARDS THE LIGHT」を表したようなステージにそびえ立つ光のタワーが突如として気味の悪い目玉の監視タワーに姿を変える...次の瞬間、警告音のサイレンとともに真っ赤なレーザービームに包まれる客席...このストーリーに我々も巻き込まれていくかのような没入感のある演出でグッと世界に引き込まれていく...........

最 高 か !!!!!!

開始15分ですでに全感覚を鷲掴みにされました。楽曲とリンクさせたストーリー仕立てで演劇の要素も含みながらセットリストを進めていく構成は、流行に迎合することなく独自の世界観やコンセプトを一貫してきたATEEZだからこそできる、ほとんどミュージカルでありエンターテイメントショーでした。アイドルのコンサートというにはあまりにも「歌」「ダンス」「ストーリー」「演出」細部まで満足度が高かった。

章ごとに変わるステージセットや演出は凝っていながらも、差し込まれる演劇のセリフやMCはすべて日本語で披露され、観客2万人規模のたまアリ公演ということが最大限考慮された「新規」と「ライト層」を誰も置いて行かない非常にわかりやすい内容となっており、『今日来た客を誰1人として逃がさねェ...!!』みたいな意志をひしひしと感じました。それくらいひとつひとつのパートが綿密かつ周到に作り込まれていて、本気で日本の頂上-テッペン-取りに来たなという気迫を感じ心から感動しました。

そして物語が動き出す「Wake Up」......俺たちのサンくんが囚われの身となり鎖に繋がれた日にはね......オタクが見たいもの把握しすぎてるの天才かと思ったし夢叶いました本当にありがとう。囚われていたぶられるサンくんの演技とダンスの表現はとても苦しそうで.....美しくて....好き超えて墓でした.......
「IT's You」で白い羽根が舞うなか鳥かごの檻に閉じ込められる耽美なヨサンや「Guerrilla」のイントロでギターを弾くロックスターホンジュンなど、今回はオタクの妄想みたいな概念的演出もふんだんに見せてくれてとても嬉しかったです。
新しい姿を見せることも大切だけど、色々ひねるよりも時にはオタクが好きなものに最適な味付けをしてストレートに表現する、みたいなことがアイドルにおいてはシンプルに正解なんだろうなと実感しました。なぜならみんな爆沸きしていたから。

この流れで感じたのは、去年より何億倍も個々が輝いていること。ATEEZはもともとメンバーみんな個性的だけど、過激なダンス表現で注目されがちなサンくんとソンファだけでなく、それぞれが自分の武器を鋭く磨き上げてきた印象で、今回のアルバム「THE WORLD EP.FIN : WILL」でユニット曲を制作し、コンサートで全員に見せ場をつくり全員を主人公にできるようなステージを用意したことも、個々を際立たせるやり方としてとても素晴らしいアプローチだと思いました。


「IT's You」はヨサンの柔軟性と表現力、サンくんの湿度の高い優しいボーカル、ウヨンの儚い色気、普段は埋もれがちなそれぞれの本質的な魅力が存分に発揮されていて、妖艶な振り付けもグループ曲では見られないタイプの「静」の表現がとても最高でした。
羽根にまみれたヨサンが逃げ出してはじまる夢幻的なイントロ...特にサンくんの鼻や顎のシャープな横顔と細くて柔らかい身体のラインが引き立つような反りの美しい振り付けがたくさんあり、これもサンペンが見たかったサンくんそのもので終始見惚れました...サンくんの良いところ全部引き出されてた最高......

歌詞もステージや表現に対する飽くなき渇望と挑戦、ファンに対するメッセージのようでため息が出るほど好き....となりました。容易なラブソングなんてATEEZには必要ない...

ただ僕らのために用意した
幻想の中のNeverland
果てしなく飛んでいく 翼をつけた Peter Pan
こっちへおいで 旅立とう 僕らの世界へ


幻想的な歌詞も振り付けも狂おしいほど好きです....


「Youth」は、中学3年生から友達だったツインタワー2人のストーリーが電話ボックスを用いてステージで再現され、突然のエモーショナルに泣きました。
同じダンススクール出身だった2人がKQのオーディションで偶然再会し、後にATEEZとして一緒にデビューするなんて...こんな運命があるでしょうか....今回ミンギがユノとやりたいと指名して作詞作曲を手掛け、ユノも作詞に参加して2人で作り上げたという背景も含めて、これぞユニット曲の醍醐味だしフィクションじゃない「本物の青春物語」に胸が震えましたね...感情的なユノの表現やミンギの綺麗なボーカルが聴けて嬉しいし、MVでは最後に2人の秘密基地のような小屋を燃やしていて...ああ...これがATEEZの「Youth」....となりました。あとコンサートのミンギ本当に楽しそうだったよね。

降り注ぐ光のように訳もなく輝きたい

ここでずっと泣いてる。


「Everything」は、じょんほたゃの歌唱力が燦然と輝く曲とステージがようやくできて本当に良かったです。「ATEEZ」の最強メインボーカルをひとりで担うじょんほたゃはKQとエイティニの宝物です。圧倒的歌唱力で会場の色を変えるくらい聴かせられる存在はKPOPのなかでもそう多くはないのではないでしょうか。ちなみに映画のようなMVの完成度にグッときて泣きそうになったけど、最後にあの日ふたりでじゃれ合ったバスケットゴールを燃やしはじめて、これがATEEZの失恋ソング.......ってなった。なんでも燃やしてくるATEEZ逆に信頼できる。(「Everything」っていうタイトルの真冬の壮大なラブバラードで最終的にバスケットゴール燃えるエンドはもうわろてまうやん)

「MATZ」は、いちばん好きなケミだからとても楽しみで蓋を開けてみると「悪友」の仕上がり!!ああ!!ATEEZのヒョンラ最強で最高 ㅠㅠ !!ていうか今回ソンファの仕上がり尋常じゃない。美貌も表現力もとても洗練されてる。途中VCRでコミカルな演出入ったのもマッジュらしくて最高でした。
ホンジュンのVログで見ましたが、強めのラップにしたいって言ったのソンファなんですね...ラップやってたんだもんね、これがソンファのやりたい「マッジュ」の解釈...となり味わい深いものがありましたね。
大人気ケミをそのまま曲にするのも大正解でしかなくて、多才で美しくて慈愛に満ちたマフィアなホンジュンはやはりグループの核...と思うなどしました。

勢いに乗っているこのタイミングでユニット曲を制作しコンサートで披露すれば、SNSやYouTubeなどで知らない人が動画を見ても個々の特徴や魅力がとてもわかりやすく入ってくると思うので、これも今のATEEZがやることに非常に意義があるステージングだと思いました。チームに天才入りました?もしやすべてホンジュンの構想?



そして「ARRIBA」は海賊が立ち寄る港町の酒場のような雰囲気のセットにコミカルな演出でこれぞまさにミュージカルでしたよね。ATEEZの楽曲は民族音楽の要素を取り入れたものが多いけど、この雰囲気もまたグループによく合っている!!曲のパワフルさとわちゃわちゃ愉快なギャップも3行詩小芝居も最高にエンタメでした!

ウヨン「皆さんもっと楽しむ力は残っていますか?」
ティニ「네 ───────────!!!!!」
ウヨン「答えはARRIBAでお願いします」


わろた。から「ARRIBA」のバーカウンターセットを使った「DJANGO」で西武のカウボーイのような渋かっこいい演出か〜ら〜のみんな待ってた「BOUNCY」!!!で最高に盛り上がってか〜〜ら〜〜の伝家の宝刀「WONDERLAND」。ここの一切手を抜かずに畳み掛ける終盤の流れがボルテージ最高潮すぎてビリッビリにシビレました。グループの風向きを変えた「キングダム」から生まれたこの舞台版「WONDERLAND」がちゃんと礎となってATEEZを支えている...と感動するとともに、ソンファが剣を振りでっかいタコを退治することでしか得られない意味はわからないけど元気が出る栄養がたしかにあるよな〜としみじみ思いました。そして「WONDERLAND」で沼落ちしたこのティーニ(私)は、後ろから倒れていくサンくんに一生心を奪われています....



あととにかく「Guerrilla」が好きすぎる。アイドルがアナキストになって「Guerrilla」というタイトル曲を歌い、街中にビラを貼るなどのSPを実際に行ったり、ファンに\Break the Waaaaaal/というコールアンドレスポンスをさせるの何度考えてもシビれすぎて感電するほど最高です。ATEEZの正統派じゃないはみ出しもののポジションから壁を壊して風穴を開けていくというコンセプトに共鳴するものがあって、合法で\Break the Waaaaaal/叫ぶのあまりにも楽しすぎるんですよね。自分の心の叫びとリンクして魂から声でる。こんなに魂を自由に解放できたの子供の頃以来かってくらい。
(ちなみにその次に好きなC&Rは「夢のない?」\この世界!/です)

過激派宗教団体のようなクセ強アイドルATEEZがバンギャをものすごい引力で引き寄せているのは今に始まったことではないけど、バンド聴いて感受性を育てた私にとって、これまで「アイドル」と明確に分けられていた感性の部屋がATEEZだけは唯一繋がったんですよね。バンギャの部分の感性はもう昔を懐かしむだけの段階に入ったと思っていたのに、まさかその素質を持ったアイドルに新しく息を吹き込まれるとは思ってもいませんでした。
いろんなアイドルが好きだけど、エイティニの人格がいちばん自分らしくいられる場所であるなと改めて感じました。清水玲子も十二国旗もヤンシュヴァンクマイエルもミヒャエルエンデも櫻井敦司も話が全部通じるのはエイティニしかいないので...趣向が似ている民が皆集まっているんだろうな...まぁティニの友達いないけど.....
ATEEZというアイドルに出会えてよかったと心の底から思いました。現実に疲れ果ててカッサカサになった感受性が潤っていく感覚を久しぶりに味わうことができました。



最後に。
ストーリーの考察などは一旦抜きにして、コンサートを観て感じたことだけを忘れないうちにババっと書きました。文章が書けなくなって久しいけど、ATEEZのコンサートを見たら5億年ぶりに感情が溢れて書かずにはいられませんでした。生命力のみなぎる最高のエンターテイメントショーを見せてくれてありがとう。

日本でのコンサートは「Zepp Tokyo(コロナで中止)」→「ぴあアリーナMM」→「幕張メッセ」→「有明アリーナ」→「さいたまスーパーアリーナ」と順調にキャパを広げ、回を重ねるごとにATEEZらしさが洗練されていき、見るたびに必ず良くなっていて、迷いのないスムーズな発展をとても感じました。たまアリをこのクオリティで埋められたら、もうドーム公演は秒読みだと確信しましたね。たぶんエイティニみんながそう感じたことでしょう。

おそらく今いちばん忙しくて「頑張り時」のさなかにいるであろうATEEZ、ウヨンとソンファが見るたびに激痩せしているのとホンジュンも絶対ちゃんとご飯食べてない顔をしていてとても心配ではありますが...最後にホンジュンがコンサートのオープニングで語った言葉を胸に、私もこれからの人生を一緒に闘いたいと思います!


私たちはみんな 光を持っています
光はあなた自身のアイデンティティです
光はあなたが何者かを教えてくれます
あなたの光を見つけてこそ
あなたとして存在できます
光はあなたを挑ませ失敗を克服する勇気を与え
そして確信を与えてくれます
あなた自身の方法で あなたの望みのままに
光を照らしてください
恐れないでください
あなたの意思を見せてください




WILL TO POWER!!
みなさんお元気で、また夏にペンミ会場ですれ違いましょう!!