坂の上の雲 はじまった〜 今日は湊かなえ『境遇』の感想です! | トラとネコ、そしてザリコ

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今日から第3部が始まりましたね。『坂の上の雲』。
第1部から録画しているので、時間がある時にゆっくりと何度も見てます。
今日に合わせて、しっかりと見直して望みました。(‐^▽^‐)
しかし、今回で最後だと思うとちと寂しいです。

と、この話はまた今度にして、今日は昨夜の湊かなえの『境遇』です。



非常に残念でした。
湊かなえは新進のミステリー作家にして最も力のある若手小説家だと思います。

告白』という映画がありました。
中島哲也監督はその手法に定評はあるが、個人的には奇をてらい過ぎて好きではありませんでした。
松たか子って、とりたてて美人ではないし、他にもっとうまい女優さんってイッパイいると思っていますが、なぜか目が離せない女優なんです。
告白』の松たか子圧巻でした。小器用な子役達に囲まれても独壇場でした。
湊かなえの毒を思いっきり飲み干していました。
環境も境遇も違う主人公を梨園のお嬢様がシンクロしてるってすごい!!!(#^.^#)

湊かなえは粘着質の作家だと思います。同じテーマも文字どおり六面の立体でとらえる、しつこくしつこく掘り下げる、
涼宮はるひの憂鬱』でもおんなじようなことやってたけど、全く違うですぅ~(^_^)


 
どうにもならない社会悪に作家のストレスを「これでもかとぶつける!!
そんな、なかなか倒れないボクサーのような作家に見えます。
納得のいかない動機と引き起こされる犯罪、憤りを通り越してプチキレてしまう被害者。

きっと湊かなえって永井豪の『 デビルマン読んでると思う。地獄へ堕ちろ~って、鬼畜と化した人間どもを焼き殺すシーンが頭を離れないはず(なぁんて、勝手な妄想でした)

湊かなえのテーマはいびつに多面性をもって、一つの結論に集約して「どかーん」。
あとは読者よ、うけとれって、考えろっていっているカンジです。
告白』では、きっと松たか子が小説にしびれたカンジを、そのまま出したからよかったのでないかなと思います。

さてさて、『境遇』の湊かなえの仕掛けはなんだったのか?
生まれの不幸、生い立ちの不幸、人生の成功者と負け犬、よく似て異なる境遇を世間は「同じ」と無責任に論評し、いわれっぱなしの自分も錯覚する。
「なぁ~んも同じじゃないっつの、自分の足場をもっとしっかりと見つめなさい」って、湊かなえはさめた目線で叱っています。

それも一個人に対してだけではなくマスコミや政治家やユニバーサルな事物に対して問いかけているのでは、なんて思う(非日常と日常の区別がつかない現実に目をそむけないで~って)

折しも『FUKUSHIMA』が起きている中で、何遍聞いただろう。
政治家東電広報助成金目当ての御用学者「だいじょーぶ」「みんなでこの境遇を共有し共に……云々」、垂れ流すマスコミってホント無責任。
復興税名目で、この惨事にかこつけて庶民のふところ漁るって、ホントのこと言いなさい`_´!!! (脱線!)

ドラマでは、なんの事件も結局なかったように時間が過ぎて、フェードアウト。
過去の総括もなく、政治家も作家さんも、記者も普通の日常に戻る。お~い、湊かなえの毒がないよ~。

この脚本、矢島正雄は、『渡る世間は鬼ばかり』みたいなホームドラマつくったつもりなのかな。この人が書くと結局みんないい人になるよね。
そういえば、渡鬼のような、いじわる姑が印象に残りました(^_^)

大好きな松雪泰子の貴重な主演は、どう演じて良いのか?
そうとう困っているように感じたのは気のせいかな……

細かな演出も相当雑でした。
あんなキレイな刺身包丁が一般の家にあるかいな?名倉ツッコみどころです。
やたら儲けているような加藤茶の本屋<さん。
いくらなんでも、いしだあゆみがホームレスみたいです。
最近デジタルビジョンになってからセットを適当に造るとモロバレです。