PG(パークゴルフ) は1本のクラブでボールを打ち、
いかに少ない打数でカップに入れられるかを競うシンプルなスポーツだ。
プレーはティグランドから始まる。
通常、4人以下でプレーし、第1打(ティショット) はくじ引きなどで打順を決める。
2打目以降は、ボールの止まっている位置がカップから遠い順に打っていく。
カップインでゲームは成立するが、最後の人がカップインするまでこれを繰り返す。
この基本中の基本が、まさかの様子で展開されていたのだ。
昨日、初めて訪れた筑後川温泉のPG場で。
私たちの前を4人のご年配のグループが回っていて、やたら、進み具合が遅いのだ。
「待つ」 事はPGの最大のエチケットで、待たされることはよくある。
しかし、それにしても進み具合が遅い。
よく見ていると、
第1打は4人が純に打ち始めるが、2打目以降は、一人目がカップインするまで打ち続け、
それを待って2人目がカップインするまで打ち続ける。
それが4人目まで繰り返される。
時間がかかるわけだ。
私はてっきり筑後川温泉PG場だけのローカルルールでもあるのか、と思った。
管理人(地元のボランティアの方) に聞いたら、
「あの人たちは、GG(グラウンドゴルフ) をしている人たちです。
GGでは、一人ずつ打ち進んでいくんです。
お年寄りは、いくらPGのルールを説明しても理解してくれません」 との返事。
その説明で、初めて分かった。
管理人は続けて 「目に余ったら、注意してあげてください」 とも。
いや、理由が分かったらそれでいい。 だから、
「考えの凝り固まったお年寄りを相手に、注意を促しても、気まずさだけが残ります。
お互いに。
だから、郷に入ったら郷に従いますよ」 と答えておいた。
PGの発展と将来のために、私がとった態度はこれで良かったんだろうか。
疑問と反省は残る。