「休みたい」が言えなかった社会人時代
社会人になってから、有給を使うのがずっと苦手でした。
制度としてあるのは分かっている。 でも、なぜか気軽には使えない。
「忙しそうなのに休んでいいのかな」 「自分だけラクしてると思われないかな」
そんなことを毎回考えてしまって、結局ほとんど使わないまま過ぎていきました。
特に体調不良でもない。 仕事が嫌いなわけでもない。
でも、気づくとずっと疲れていました。
朝起きて、会社へ行って、帰って、ご飯を食べて寝る。
また起きて、会社へ行く。
それを繰り返しているうちに、“休んでも疲れが抜けない感覚”が残るようになりました。
休日はあるはずなのに、ずっと頭のどこかで仕事を考えている。
完全に限界ではない。 でも、ずっと余裕がない。
そんな状態でした。
だからある週、思い切って木曜日に有給を入れてみました。
金曜を乗り切ればまた休み。 その安心感もあって、自分の中ではかなり勇気を出した選択でした。
先に結論を書くと、有給を取ったことで「人生が変わった」みたいな大きな話はありません。
でも、かなりラクになりました。
正確に言うと、「ずっと張っていた気持ち」が少し緩んだ感じです。
自分はずっと、 “本当にしんどい人が使うのが有給” みたいに考えていました。
だから、まだ頑張れる状態で休むことに、どこか罪悪感があったんです。
でも実際に休んでみると、会社は普通に回っていました。
自分が1日いなくても、大きな問題は起きなかった。
それを見て、少し安心しました。
同時に、「壊れてから休むんじゃ遅いんだな」
とも思いました。
有給って、“限界になった人の逃げ道”だけじゃなくて、“壊れないための調整”として使っていいんだと、その時初めてちゃんと理解できた気がします。
木曜に有給を入れた理由
有給を取る前日は、正直かなりソワソワしていました。
周りは普通に出勤する。 自分だけ休む。
たったそれだけなのに、妙に落ち着かなかったんです。
今思えば、有給なのに謝っているのが少し不思議です。
でも、それくらい自分の中では「休む=申し訳ない」が染みついていました。
平日の午前中を歩いて、少しだけ気持ちが軽くなった
有給当日は、目覚ましをかけませんでした。起きたら朝9時過ぎ。
その時点で、「今日は会社に行かなくていいんだ」と思って、少しホッとしました。
特別な予定は入れていませんでした。
コンビニで少し高めのコーヒーを買って、平日の街をぼーっと歩いただけです。
でも、その時間がすごく新鮮でした。
スーツ姿の人たち。 開店準備をしている店。 通勤中の空気。
いつもは自分もその流れの中にいるのに、その日は少し外側から見ていました。
不思議だったのは、「置いていかれる感覚」が最初にあったことです。
みんな働いているのに、自分だけ休んでいる。
最初の1〜2時間くらいは、その感覚が抜けませんでした。
でも昼頃になると、少しずつ気持ちが軽くなっていきました。
結局その日は、
・ゲームをする
・昼寝をする
・動画を見る
・散歩する
それだけで終わりました。
でも、自分にはその“何もない時間”が必要だったんだと思います。
休日って、意外と忙しいんですよね。
洗濯して、掃除して、買い物していたら終わる。
「回復」というより、「生活を立て直す日」になっていました。
だから、何もしなくてもいい平日は想像以上にありがたかったです。
休んだ翌日、仕事への感覚が少し変わった
有給の翌日は、少しだけ仕事が溜まっていました。
正直、ゼロではありません。
でも、それ以上に気持ちが違いました。
以前は、「また仕事か…」から始まっていた朝が、
「まあ、とりあえず今日頑張るか」
くらいには変わっていたんです。
劇的ではないです。
でも、この小さな違いってかなり大きいと思いました。
社会人って、急に壊れるというより、少しずつ削れていく感覚に近いと思っています。
だからこそ、完全に動けなくなる前に、少し休む。
それだけでも全然違いました。
有給を取る時に自分が意識したこと
実際に休んでみて思ったのは、「有意義に過ごそう」と考えすぎない方がラクだということです。
せっかくの有給だから、
・何か学ばなきゃ
・外出しなきゃ
・充実させなきゃ
そう考えると、逆に疲れます。
だから自分は、「今日はダラダラしてOK」と最初に決めました。
あと、最低限の引き継ぎだけはちゃんとやりました。
そこだけ整えておくと、かなり安心して休めます。
たった1日でも、ちゃんと意味はあった
平日に有給を取る前は、
「そんなに変わるのかな」
と思っていました。
でも実際は、自分が思っていた以上に気持ちが軽くなりました。
たぶん、自分はずっと“頑張り続ける状態”に慣れすぎていたんだと思います。
だから、休むことにまで理由を求めていました。
でも、本当は、
「少し疲れたから休む」
それだけで十分だったのかもしれません。
有給を取ったから人生が変わったわけではありません。
ただ、あの日を境に、 「休むこと=悪いこと」 とは前ほど思わなくなりました。
もし今、 なんとなく余裕がない人がいるなら。
平日に1日だけ休んでみるのは、思っているよりアリだと思います。