20180510
随分と久し振りに父が夢に出てきた。
いくつか見た夢の中では初めて
「亡くなった父が見える」シチュエーションでした。
母と話していた寝間で、
うすぼんやりから段々姿形が見えてきた父に驚くも嬉しく、
母に
「お父さん見えるよ!お父さんいるよ!」と連呼するも、母は振り向きもせず
「うん」と落ち着いていた。
手を触れたら消えるのかな、
よくあるように透けた体をすり抜けるのかな、
と思いながら手を伸ばすと、
父の手に触れることができた。
優しく、力強かった。
後から来た姉にも
「お父さんいるよ」と言ったら
「うんわかるよ」と、これまた落ち着いた返事。
何を話したかは覚えてないけど、
見覚えのある丹前を着てた。
母が棺にいれたものだった。
そして父はなんとなく、クールな感じだった。
頼れるけど少し近寄りがたいような。
晩年の父は笑顔が多くちゃらけたことを言って母に叱られていたけど、
若い頃の父はこんな感じだったのかもしれない。
父っ子だった子供の頃のように
「お父さん、お父さん」と何度も呼びかけた。
幸せだった。
朝方目覚めて、わあーお父さん久し振りに出てきたねと、声に出して言った。
昨日は父の誕生日だった。
お父さん、さすがです。