しげるの話その2
しげるはマイファーザー。
しげるはナベツネ似。
しげるマイラブ。
吉田拓郎の歌で「たえこマイラブ」っていうのがあったなあ。
こんにちは。
中学生のころ好きになった男子が拓郎好きで、
エレックの2枚組を探して横浜市内のレコード店に電話をかけまくったモトキです。
暑いですね。
この暑さでしげる87歳もさぞかしノビていることでしょう。
いやマジ、親も年取るとですね、さすがに実家に電話する回数も増えますよ。
猛暑といえば電話。
地震といえば電話。
集中豪雨といえば電話。
お財布が寂しくなれば電話。
手が出ない美味しいものが食べたくなれば電話・・・
まあとにかくそんなわけで、
先日両親と食事に行くことになり。
いつものように横浜近辺にしようか、という相談をしているうちに、
はたと
「新横浜ラーメン博物館に連れて行きたいな」と思い立ちました。
新横浜ラーメン博物館(ラー博)っていうのは、
全国の色んなラーメンが味わえるのですが、
建物内部が昭和33年の街並みを再現したもので、
ノスタルジー感たっぷりのテーマパークなわけです。
しげる世代にはまさに懐かしさのオンパレード!
きっと喜ぶに違いない。
最近ちょっとボケボケしてるけど、
「思い出し療法」として昔の街並みを歩いてみるのもいいかも!
そして梅雨も明けようというある暑い日、
新横浜まで付き添ってくれた優しい姪っ子マイラブと両親で、ラー博を訪れました。
B1にエレベーターで降りた途端
「わあ~これは懐かしいな!」
「よく出来てるなあ」
などという感嘆の声を期待してワクワクしていた自分。
とどめは「来て良かったなあ」で決まりだ!
しかし!
私の後ろを歩く父は終始うつむき加減。
「どこの店で食べるんだ?」と目的しか問わず、ろくに回りも見ていない。
ほらお父さん見てご覧、裕次郎の映画の看板だよ。
こっちの白黒テレビでは力道山をやってるよ。
上も見てごらんよ、物干しざおにダッコちゃんがいるよ。
この駄菓子屋にいるおばちゃんも割烹着だね。
そんな私の嬉々とした説明にも
「ああ」とひとこと。黙々と歩く。
母は期待通り「珍しいね、よく作ったわね」と興味深く喜ぶものの、
しげるは・・
でもね、
仕方ないよね。
昔は何をするにも父が先頭切っていた元木家。
山歩きも海水浴も、
父の背中を見ていれば安心だった。
頼もしい父。
でも、「きっと喜ぶだろう!さあ喜べもっと楽しめ!」というのは
押し付けなんですよね。
公私にわたり、人に何かをやってあげるのが人一倍好きで
こんなことをしたらどんなに喜ぶかと考えるだけで、楽しくて仕方ない。
でも感謝や喜びを表されないと寂しく辛くガックリしてしまうめんどくさいワタシ。
寝る前にマザーテレサと十回唱えて寝ろジブン!
でも
今や自分のあとをよろよろとついて歩くしげるも
もしかしてちょっとは楽しいかもしれない。
脚は疲れたかもしれないけど
寝る前に何か思い出すかもしれない。
それでいいんだ。
自分がこれだけしてあげた。
それに見合う見返りを求めるから、
寂しくなったり腹が立ったりするんだ。
何をしてあげたいか、じゃなくて
何をしてもらいたいか。
それこそが真のホスピタリティなんだよね。
年老いた親は自分にまだまだ色んなことを教えてくれる。
しげるありがとう。
今度は混んでない時にまたラーメン食べに行こうね。

しげるはナベツネ似。
しげるマイラブ。
吉田拓郎の歌で「たえこマイラブ」っていうのがあったなあ。
こんにちは。
中学生のころ好きになった男子が拓郎好きで、
エレックの2枚組を探して横浜市内のレコード店に電話をかけまくったモトキです。
暑いですね。
この暑さでしげる87歳もさぞかしノビていることでしょう。
いやマジ、親も年取るとですね、さすがに実家に電話する回数も増えますよ。
猛暑といえば電話。
地震といえば電話。
集中豪雨といえば電話。
お財布が寂しくなれば電話。
手が出ない美味しいものが食べたくなれば電話・・・
まあとにかくそんなわけで、
先日両親と食事に行くことになり。
いつものように横浜近辺にしようか、という相談をしているうちに、
はたと
「新横浜ラーメン博物館に連れて行きたいな」と思い立ちました。
新横浜ラーメン博物館(ラー博)っていうのは、
全国の色んなラーメンが味わえるのですが、
建物内部が昭和33年の街並みを再現したもので、
ノスタルジー感たっぷりのテーマパークなわけです。
しげる世代にはまさに懐かしさのオンパレード!
きっと喜ぶに違いない。
最近ちょっとボケボケしてるけど、
「思い出し療法」として昔の街並みを歩いてみるのもいいかも!
そして梅雨も明けようというある暑い日、
新横浜まで付き添ってくれた優しい姪っ子マイラブと両親で、ラー博を訪れました。
B1にエレベーターで降りた途端
「わあ~これは懐かしいな!」
「よく出来てるなあ」
などという感嘆の声を期待してワクワクしていた自分。
とどめは「来て良かったなあ」で決まりだ!
しかし!
私の後ろを歩く父は終始うつむき加減。
「どこの店で食べるんだ?」と目的しか問わず、ろくに回りも見ていない。
ほらお父さん見てご覧、裕次郎の映画の看板だよ。
こっちの白黒テレビでは力道山をやってるよ。
上も見てごらんよ、物干しざおにダッコちゃんがいるよ。
この駄菓子屋にいるおばちゃんも割烹着だね。
そんな私の嬉々とした説明にも
「ああ」とひとこと。黙々と歩く。
母は期待通り「珍しいね、よく作ったわね」と興味深く喜ぶものの、
しげるは・・
でもね、
仕方ないよね。
昔は何をするにも父が先頭切っていた元木家。
山歩きも海水浴も、
父の背中を見ていれば安心だった。
頼もしい父。
でも、「きっと喜ぶだろう!さあ喜べもっと楽しめ!」というのは
押し付けなんですよね。
公私にわたり、人に何かをやってあげるのが人一倍好きで
こんなことをしたらどんなに喜ぶかと考えるだけで、楽しくて仕方ない。
でも感謝や喜びを表されないと寂しく辛くガックリしてしまうめんどくさいワタシ。
寝る前にマザーテレサと十回唱えて寝ろジブン!
でも
今や自分のあとをよろよろとついて歩くしげるも
もしかしてちょっとは楽しいかもしれない。
脚は疲れたかもしれないけど
寝る前に何か思い出すかもしれない。
それでいいんだ。
自分がこれだけしてあげた。
それに見合う見返りを求めるから、
寂しくなったり腹が立ったりするんだ。
何をしてあげたいか、じゃなくて
何をしてもらいたいか。
それこそが真のホスピタリティなんだよね。
年老いた親は自分にまだまだ色んなことを教えてくれる。
しげるありがとう。
今度は混んでない時にまたラーメン食べに行こうね。
