色々とベテランの方のサイトで、張り綱の角度についての基本を解説されていらっしゃるので、どうしたらどうなるだけまとめてみました。ニュートンの「作用反作用の法則」というのがあります。
難しい話はおいておいて、引っ張れば引張り返す、やられたらやり返す。という現象のことをいいます。なので、張り綱を引っ張ればタープやテントが引張り返す(やられたらやり返す)のでピンと張ることができるという理屈です。テントやタープの強度は400~500N(40kg~50kg)と言われています(測定方法も色々とあり諸説あります)張り綱も色々な素材のがありますし、伸びますから現実問題としてテントやタープが50kgの重さに耐えるとしてもポールが曲がったりペグが抜けたりということになるように思います。なんとなくですが、結構強めに張ったときの力は10~15kg程度ではないでしょうか?
ポールに張り綱を引っ掛けてペグで固定した時、赤い矢印の方向にテンションをかけます、タープをピンと張るために出してほしい力は図の黒い点線矢印になります。そしてもう一つは青い矢印(ポールを地面に押付ける力)になります。
ポールに対して、張り綱が近すぎると左下のようになります、緩すぎると右上のようになります。矢印の長さが引っ張る力の大きさになるので、矢印の長さを比べると、一番長いのは右下の45度に近い角度ということが分かります。
最近よく見かける「斜めポール」はポールを地面に押付ける力は減りますが、タープを引っ張る力は大きくなりますから、理にかなった方法と言えます。やはり、45度でしっかり張った場合のテンションが一番力の効率が良いということになります。
キャンプ場で考えられる風速は、7m/s~16m/s(16m/s 砂埃が立ち、紙が舞い上がる)くらいだと思います。真ん中らへんをとって10m/sの風が1平方メートル(1m四角)に与える圧力は0.05×風速の2乗となりますから、1メートル四方あたり約5キロの力がかかります。(もろに当たった場合の仮定です)なので一般的なタープの場合では、最悪25キロくらいの力に瞬間的かかることも十分考えられますので、安全をみてポールの張り綱4本で支えるとして1本の張り綱で約8~10キロくらいの力で張れている必要があります(実際には8~10本で張っていたり、風が回り込んだり、逃げたりしますのであくまでも目安です)
砂浜などでペグが効かずに砂袋などで代用する場合には、タープの大きさに合わせて目安にするとよさそうです。