泌尿器科の検査&診察
先週の泌尿器科での検査で前立腺ガンの指標「PSA」値は測定限界値の「<0.009」だった。前立腺ガン治療薬「フルタミド」がよく効いていて3年間効果が持続しているのは嬉しいことだ。3年前までは「ピカルタミド」を使用していたが、効かなくなり「フルタミド」に切り替えた経緯がある。ただ手放しで喜んでいるほど、楽天的でもない。この薬の効果は平均3年ほどだ。いずれ必ず効かなくなるときがやってくる。がん細胞に薬に対して抵抗性ができるためだ。次の薬もいずれがん細胞に抵抗性が出てきて効かなくなる。このサイクルを繰り返していると、最終的にどの抗がん剤も全く効かない最強無敵の前立腺ガンに変異する。これをCRPC(去勢抵抗性前立腺がん)という。去勢抵抗性前立腺がんを治すことは現在の医療では不可能だという。そうなると、それ以上は進行を食い止める手立てがないのが実情だ。次の候補薬は新薬としてあるが、個人差はあるが効果の持続はあまり期待できず、なおかつ超高価だ。今の私がそうであるように「リンパ節転移」のあるステージ4の前立腺ガンでも治療が効果的な場合相当な期間生きられる可能性があり、その場合は余命は10年ほどになるという報告があるそうだ。そうすると2018年の治療開始を起点とすると、あと4年ほどは平均的には生きられるということになる。もしかすると幸運にもあと数年おまけが付く可能性もある。6年前に宣告を受けたときにはあと5年生きられれば御の字だろうと思っていたのが、2倍生きられる可能性があるということになる。あくまで可能性としてだが、これだけの残り期間があれば、自分の好きなことは思い残すことなく十分できる。そうなってくれたら素直に嬉しい。