私の宿泊先では、NHKプレミアムをを観ることができる。
海外で見ることのできるNHKには2種類あって、ニュース中心のワールドに対してプレミアムは、時間帯は異なるけれど、日本で人気のあるNHKの番組やドラマを楽しむことができる。
昨夜、「プロフェッショナル仕事の流儀」で、上田泰己という生命科学者を初めて知った。
研究内容がどうとかいうよりも、すごく柔らかい頭脳で、何か見えない本質を探っている人、という印象を受けた。
そこが、「生命」という抽象的な言葉で表現されている世界なだけに、自分もすごく興味をひきたてられるのに、そのわくわくする気持ちが何であるのか、うまく言葉にできない。
「いのち」を見つめるとはなんであるのか。
医学的視点から、そして哲学的、宗教的視点からと、あらゆる視点から追及されている分野であることは、古今東西変わらない。
そして今の時代、最も日本人が見失いがちな分野であることも感じる。
上田氏は、
「科学とは、人の幸せのためにあるもの」、という言葉を、茂木さんの質問への返答としてなんとか導き出していたが、その本質を追い求めているのが今の上田氏であって、答えがすんなり出せれば今の上田氏はないであろう。
上田氏は科学者であって、政治家とは違う。
人間を科学的に探れば探るほど、とてつもなく大きな「何か」へのアプローチとなる・・・。
人間が生きて仕事をするとは、実は、そういうことなのだと思う。
この話を「風」にしたら、「そういう人は、何万人分もの仕事を一人でこなしているわけだよね」、と。
そう、そうなのだ。
仕事とは、けっして収入がいくらだからすごいとか、派遣だから貧しいとか、そういうものではない。
でも、資本主義経済社会では、どうしても、生きていくこと=お金、になってしまう。
上田氏のような存在は日本の宝なのだから、マスコミやメディアがひっぱりまわして、その才能を無駄に疲弊させてほしくない。
本当の仕事をしている人だから、今後、そっと見守っていきたい。
南インドにある岩山。
その存在だって、「いのち」の不思議とつながる日が来ると考えるのは、あまりにも抽象的すぎるだろうか。
