寂しさの周波数 -168ページ目
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「キミを想う」

キミが教えてくれた
金木犀の香りが
漂う度にキミを想う


失ってしまったものを
いつまで思い出すのか


消せない嬉しさ
消えない笑顔


愛しくて切なくて
どうすれば心を
理解出来るのか


苦しくて狂おしくて
どうすればキミを
ボクのものになるのか


距離的なことじゃなく
遠すぎるフタリ


いま恋の淵にいる
ぐずった地の果て
くすぐったい思い出
悲しく湧く慕情

「戻せない愛しさ」

報われない想いは
何処に向かうのだろう


報われない行いは
何処に向かうのだろう


サヨナラも言えず
終わりの言葉も伝えず
フタリではもう
続きのない明日に
別の方向を向いている


違う道がもしも
まだフタリにあるのなら


違う想いがもしも
まだフタリにあるのなら


愛しさに負けたのは
信じ切れない心の弱さ
キミにもボク自身にも


なりたいものなんて
本当になかった
なれないものばかり
憧れ続けてた


キミにとって大切な
ボクにとって大切な


飾り立てない優しさ
彩らない愛しさ
いつもキミに素直を
さらけ出せたら


ボクのわがままが
許せないキミ
キミのわがままを
聞けないボク


平行線になったのはいつからだろう
言葉に刺を入れるようになった何故だろう


戻ることはもうないけれど
戻せない愛しさが胸に残る
それを思い出と名付け
ボクは独りになる



「いつかをいつかじゃないように」

かけがいのないものを
見つけようとして生きてきたけれど
かけがいのない人と
巡り逢うために生きてきたけれど


まだ何も見つからない
まだ誰にも出会ってない


駆け抜ける生活の中
埋没していく自我
逆らう術知らない
攻撃の仕方を知らない
防御出来ない精神


忘却の淵で抗うなら
いっそ全て忘れよう
そして生まれ変わるなら
今度はもっと強くなろう


彼方に暮れる夕焼けに
何だか涙が止まらない
淋しさはいつも隣で
ボクはただ見つめてる


いつかをいつかで終わらせたくない

いつかをいつかじゃない様に
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