197X気仙沼大島--その1

『大学の夏休みに気仙沼大島へ』



あれは僕が大学に入って3年目のことだった。三陸の島にでも行こうか。高校の頃からの友人Gの発案で、僕とGとS、TとTのガールフレンド、Tの弟、計6人が気仙沼の港から船に乗って大島に向かった。


僕とGとSは高校の頃からの友人で、僕とSは同じ大学に入った。Gは高級船員を養成する東京S船大学に入ったんですが、帆船日本丸で日本周遊の実習に出ているあいだに気が変わり、2年の途中で退学して集中治療室大学に入った。(注;集中治療室大学なんてありませんよ。集中治療室は英語でなんというか。考えてください)。

このブログには『197x新宿ロック喫茶』というシリーズがありますが、最初の『序』で紹介しているロック喫茶『ライトハウス』の店長G。これがケセーヌ行きの発案者Gです。

197x新宿ロック喫茶・序http://ameblo.jp/70rock/entry-10057490502.html

真っ青に晴れた夏の日。
僕は自分の前途に恐ろしい運命が待ち構えていることなど露知らず、白波を蹴立てて島に向かう船の上で、頭から飛んでいきそうな麦わら帽子を押さえていた。(続く)