対荒木戦の解説終了後のインタビュー 続編


鈴木「佐々木新4段。まず将棋を始めた切っ掛けなどから伺っていきたいんですが。将棋との出会いはどうだったんですか?」


佐々木「将棋の駒を触ったのは幼稚園の年長のときです。小さい頃は体が弱くて外で遊べない状態でした。で、お正月のときに家の中で遊べるゲームがあったらということで母が将棋を買ってきてくれたんです」


鈴木「そのとき初めて将棋を知った」


佐々木「そのころ将棋の良さはまったく分からなかったんですけど、駒を取る喜びというか、王様を詰ますというより駒を取るのが嬉しかったです」


鈴木「ルールはお母さんからですか?」


佐々木「父も母も将棋のルールはまったく知りませんでした。お爺ちゃんが沖縄に住んでるんですけど将棋と囲碁が好きなんです。電話でルールを習いました。父が少しづつ理解して、やっと対戦できるようになるくらいまでなって、まったく初心者同士なんですけど父に負けちゃったのが少し口惜しかったんですね。それから勉強して将棋を好きになって子供スクールに通いました」


鈴木「そこでなぜプロ棋士になろうと思ったんですか?」


佐々木「プロ棋士になろうと思ったのは小学生名人になったのがひとつの理由ですかね。まだその時はプロの世界もなにも知らなかったんですけど、その延長線というか、プロを目指してみようかなと思ったんです。あまり強い気持ちじゃなかったですね」(次回が最終回)