対荒木戦の解説終了後のインタビュー


鈴木環那女流「解説お疲れさまでした。すごい難しい終盤で、最後7一銀のところでしたね。そのあたりで見えて勝ちにした感じですか?」


佐々木4段「まだ7一銀と王手したところは読みきれてなかったんですけど徐々に詰め手順が見えて、やっと一手一手の寄りに」


鈴木「そういうとき手が震えたりしました?」


佐々木「はい、しましたね。この一番で勝ちを見つけたときの嬉しさとコミで(昇段できる嬉しさと込みでの意味?)」


奨励会生活に終止符を打つ一番。嬉しくないはずはない。口には出さなくても史上1位の若さで昇段することはおそらく佐々木君の密かな目標だったろう。その目標は成らなかったが史上5位の若さでの4段昇段だ。三段リーグが始まってからは渡辺現竜王に次ぐ史上2位。竜王に僅か2カ月遅れというスピード昇段だ。3段昇段が4月でその期の三段リーグには参加できず約5カ月を無駄にしている。それを考えれば立派な成績だ。


西尾「昔から有名で中学生棋士になるんじゃないかと言われてたんですが、残念ながら」


鈴木「自分でも意識してました? 中学生でプロとか?」


佐々木「中学生棋士は自分のひとつの目標でしたけど。前回できなかったんで口惜しかったんですけど、また気を引き締めて頑張って、今期上がれてよかった」[続く]