タイトル「イヒョー」
「趣味でバンドやってるとかいうの、モテそうだって言うイメージもってるんだ。俺」
「ううん。そうかもね。かっこいい職業っていう感じなのかなぁ?」
「何か楽器の演奏が出来れば、二人になったときなんか、『いいメロディー、思いついた』とか言って、弾き語りしたりできるじゃん。
かっこいいよ」
「そうだねえ。ちょっとかっこいいかもねぇ」
「趣味で小説書いてるんじゃあさ、何か話を思いついても、ダサいじゃん、『ちょっと朗読してみる』とか」
「じゃあ、なにか、お話。聞かせてくれる?」
「エ?ア……イヒョー!」
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タイトル「三人の定義」
ある老夫婦がいつものように連れ立って散歩に出た。
だがその最中に喧嘩になってしまった。
散歩は途中で切り上げて、二人とも家に帰って来た。そしてまだ言い争っていた。
二人の争いを耳にして娘が奥から現れた。
娘「なんで喧嘩してるの?」
おばあさん「おじいさんが『散歩は、どこからが散歩なのかなぁ』って聞くから、わたしは、家を出たときからに決まってるでしょといったのよ、そしたら」
おじいさん「なに言っとる。散歩は公園に着いてからはじまるんじゃ!おかしなことを言うなっ!」
おばあさん「そんな散歩がありますか。公園に着いてから、『さあ、散歩をしましょう』っていうのかい?」
おじいさん「あたりまえじゃ!」
おばあさんは娘に言いました。「私の言うことが正しいと思うでしょ?」
娘「ええー。散歩は『ここから始め!』って、時計とか歩数計を見て測ってやるものでしょう?」
「なんだってっ!」